クッキングシートがくっつかない理由!表面のシリコーン加工

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クッキングシート くっつかない 理由

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、クッキングシートがくっつかない
理由は表面のシリコーン加工、というお話。

管理人、会社にいた頃剥離紙の
仕事をしたことがあります。

剥離紙というのはシールの
台紙になってる捨てる紙。

捨てる紙なのに結構手間暇かかるし
コストも掛かるんですよね~

それで。

これと同じ技術で作っているのが
クッキングシートになります。

クッキングシートはこれですよね。

クックパー クッキングシート Lサイズ 30cm×15m

 

シールの粘着剤がくっつかない
ためにシリコーン加工する。

この分野では普通のお話です。

同じことをやれば食品もくっつかない。

そういえばコロコロも同じ方式。

ニトムズ コロコロ スペアテープ フロアクリン フローリング・カーペット対応 45周 3巻入 C4352

 

粘着加工製品ですから背面には
シリコーン加工してますよね。

まあ、細かい薬品の種類とか
そういうのは違うでしょうけど。

ということで。

この記事では、クッキングシートが
くっつかない理由について

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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クッキングシートはくっつかないようにシリコーン塗工している

クッキングシートがくっつかない、
というよりもそうなるように

表面にシリコーンを塗工している
という方が正しいんでしょうね。

原紙にはグラシン紙とか不織布を使い、
その上にシリコーン塗工をする。

シリコーンでなければいけない
というわけではなくて

くっつかない薬品なら
何でもいいんですけど。

もっと高級品ならフッ素樹脂とか。

安いものならアクリル樹脂とか。

実際にはお手頃なのがシリコーン
ということで使うんですけどね~

そうそう、原紙にグラシン紙が多いのは
グラシン紙の密度が高くシリコーンの

成分が表面に残りやすいから
ということになっています。

場合によってはグラシン紙の上に
ポリエチレンラミネートして

その上からシリコーン塗工とか
そういう加工もしてましたね。

ただ、工程が増えるとコストも上がるので
そうするしかないときだけでしたけど。

クッキングシートの場合は高温で
使うことがあるのでラミは無理。

ポリエチレンは200℃を超えてくると
溶けてしまうかも知れませんから。

普通に紙の上にシリコーンを
塗工するしかないでしょうね。

シリコーンやフッ素樹脂は200℃程度は
耐えることが出来るので問題ない。

アクリル樹脂はちょっと微妙です。

色々条件を考えるとシリコーン
ということになりますね~

クッキングシートはくっつかないためにシリコーンを使っているが安全か?

ここからは余談です。

クッキングシートはくっつかない
ためにシリコーンを使っています。

ところでシリコーンは食品
衛生上安全なんでしょうか?

管理人が調べた限りでは安全みたいですね。

実は似たような成分は消泡剤として
食品に添加されていたりします。

シャンプーにもシリコーンオイルとして
添加されている場合がありますよね?

あれも同じような成分です。

まあ、シャンプーについては
色々騒がれれましたね。

管理人なんかは騒ぐ理由が
よく分からなかったんですよね。

一応シリコンは毒性はない
ということになっているので。

健康のためというよりは企業が値段の
高いアミノシャンプーを売りたいから

シリコーンを悪者にしたのでは?
という気がしてましたけどね。

今回お話しているシリコーンについては
同じような成分がシリコンゴムだったり

消泡剤だったり剥離剤だったり
潤滑剤だったりと使われています。

そういえば豊胸手術でもシリコンを
入れるとかいいますよね?

結局のところ。

ポリマーになったシリコーンは不活性で
人体にたいした影響はなさそうです。

化学薬品と聞くだけでアレルギーが
起こる人には良くないんでしょうけど。

クッキングシートでもくっつける方法はあるのか?

ここまでクッキングシートは
くっつかない話をしてきました。

では、クッキングシートでも
くっつける方法はあるでしょうか?

その方法、やり方は結構簡単です。

ここまで説明してきたように
クッキングシートは

シリコーンを表面に塗工して
いるからくっつかないんです。

つまりはこの表面のシリコーン部分を
取り除いてやればくっつくはず。

シリコーン層の厚みは1μmもないので
紙やすりでこすれば取れるはず。

ということなんですよね。

まあ、あんまり目の粗い
紙やすりでやると紙自体が

ボロボロになるのでそこは
加減して細かいのを使う。

表面からシリコーンがなくなれば
テープも普通にくっつきます。

種類によってはダメな場合もありますが
大抵はこれで行けると思います。

実際のところ表面を消しゴムなんかで
何度もこすっているとくっつき易くなる。

表面のシリコーン成分が
減っていくからでしょう。

どうしてもくっつけたいという場合には
試してみる価値はあると思いますよ。

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管理人のまとめ

今回は、クッキングシートが
くっつかない理由というお話でした。

その理由はクッキングシートの
表面にシリコーン加工しているから。

そういう品質設計になっているということ。

ちなみに。

シリコーンは生活の中で色々使われています。

剥離紙としてシールの台紙とか。

成分としてはシリコーンオイルとして
シャンプーに入っていることもあります。

消泡剤として食品に添加することもある。

シリコーンゴムになってたりもする。

目立ちませんが結構あるんですよね。

シリコーンがくっつかない、サラサラする
という性質を利用していることも多い。

耐熱性や耐久性の良さで
使われることも多いです。

人体に安全というのもあるので
なおさら使いやすいのでしょうね。

この記事が、クッキングシートが
くっつかない参考になればと思います。

料理、楽しんで下さいね!

(参考)
こんな記事も読まれています。

クッキングシートにマスキングテープが貼れない理由は何か?
https://kamiconsal.jp/cookingsheetmaskingtape/

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