三菱鉛筆「uni」プラケース全廃!紙箱&トレー新仕様の狙いとは

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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、三菱鉛筆「uni」プラケース全廃!紙箱&トレー新仕様の狙いとは、というお話。

三菱鉛筆のロングセラー鉛筆「uni(ユニ)」と「Hi-uni(ハイユニ)」のパッケージが、大きく変わります。

これまで長く親しまれてきたプラスチックケースを見直し、紙素材の外箱とパルプモールドのトレーを組み合わせた新しいパッケージへ刷新されます。

新パッケージの商品は2026年9月16日から、まずHB・B・2Bの主要硬度で順次発売されます。その他の硬度についても順次切り替えられ、2027年をめどに全硬度での展開が予定されています。

長年使われてきた「uni」のプラスチックケースは、単なる包装ではありませんでした。高級鉛筆としての存在感や、ブランドの象徴ともいえるデザインを担ってきたものです。

それだけに今回の変更は、単純に「プラスチックを紙に変えた」という話だけではありません。なぜ今、パッケージを変更するのか、新しい紙箱やトレーにはどのような素材が使われているのか、そして使い勝手はどう変わるのかを詳しく見ていきます。

ということで。

この記事では、三菱鉛筆「uni」プラケース全廃!紙箱&トレー新仕様の狙いとは、について管理人が調べたことをお伝えしたいと思います。

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「uni」のプラスチックケースは長年ブランドを象徴していた

今回のパッケージ変更を理解するには、まず「uni」のパッケージがどのような役割を果たしてきたのかを知る必要があります。

「uni」は1958年に発売された鉛筆です。当時は高級鉛筆として開発され、鉛筆そのものの品質だけでなく、パッケージにもこだわりが込められていました。

発売当時に採用されたのが、当時としては先進的な素材だったプラスチックケースです。

現在の感覚では、プラスチック製の箱は珍しいものではありません。しかし1950年代当時、高品質な鉛筆を収納するケースとしてプラスチックを使うことには、新しさや高級感がありました。

つまり、プラスチックケースは単に鉛筆を入れておくための容器ではなく、「最高品質の鉛筆にふさわしいパッケージ」を実現するための要素だったわけです。

1966年には上位モデルの「Hi-uni」が発売され、こちらにも「uni」の品質へのこだわりが受け継がれました。

その後もパッケージは時代に合わせて変更されています。1965年には「uni」の2代目ダース箱、1971年には3代目、1989年には4代目へと変化しています。

現在まで親しまれてきたパッケージは1989年から続く4代目で、両サイドのエッジを落とした形状によってコンパクトな印象に仕上げられていました。

今回の変更は、こうした長い歴史を持つパッケージを再び大きく見直すものです。

なぜ今「プラスチックケース」から紙素材へ変更するのか

今回のリニューアルで大きなポイントになるのが、包装材の素材変更です。

従来のプラスチックケースから、紙素材を主体とした新パッケージに変更されます。

三菱鉛筆によると、新しいパッケージは「紙素材の外箱」と「パルプモールドのトレー」を組み合わせた構造です。

背景には、鉛筆を取り巻く環境そのものの変化があります。

「uni」が発売された1958年ごろは、鉛筆が学習や仕事に欠かせない筆記具として広く使われていました。

ところが現在では、シャープペンシルやボールペンに加えて、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデジタル機器も普及しています。

筆記具を取り巻く選択肢が増えたことで、鉛筆は「誰もが日常的に使う筆記具」という位置づけだけではなくなりました。

一方で、鉛筆には木のぬくもりや、削りながら使う感覚、芯によって変わる描線など、デジタル機器や他の筆記具とは違った魅力があります。

今回のリニューアルでは、そうした鉛筆ならではの価値を残しながら、現在の環境や価値観に合ったパッケージへ変更することが狙いとされています。

新しい外箱には「マイクロフルート」を採用

紙箱になったとはいっても、単純な薄い紙の箱に変更されたわけではありません。

新しい外箱には、薄くて強度のある「マイクロフルート」が採用されています。

マイクロフルートは、一般的な段ボールよりも細かな構造を持つ素材です。

紙素材でありながら一定の強度を確保しやすいことから、商品の包装などにも利用されています。

鉛筆は一見すると丈夫そうな製品ですが、12本をまとめて収納するダース箱では、外部からの衝撃や圧力から鉛筆を守る必要があります。

特に「uni」や「Hi-uni」のような高品質鉛筆では、軸の傷や折損などを防ぎながら、商品としての美しさも保つ必要があります。

そのため、新パッケージでは「紙に変えること」だけではなく、紙素材でありながら必要な強度を確保する設計が重要になります。

従来のプラスチックケースが持っていた丈夫さや保護性能を意識しつつ、紙素材を主体としたパッケージに置き換えるという考え方です。

トレーには「EFB」をアップサイクルしたパルプモールド

今回のリニューアルでもう一つ注目したいのが、鉛筆を収納するトレーです。

新しいトレーには、パルプモールドが採用されています。

さらに、このパルプモールドには「EFB(Empty Fruits Bunch)」をアップサイクルした素材が使われています。

EFBは、アブラヤシの果実からパーム油を搾った後に残る副産物です。

パーム油は食品やさまざまな製品に利用されている身近な油ですが、その生産に伴って副産物も発生します。

今回のパッケージでは、そのEFBを活用したパルプをトレーに利用しています。

これは単に「紙のトレーを作る」というだけでなく、これまで廃棄されることもあった素材に新たな用途を与える、アップサイクルという考え方につながります。

三菱鉛筆は、国際的なパーム油需要の増加に伴ってEFBの有効活用が求められていることにも触れています。

鉛筆本体は木材を主材料としています。そのため、木を主材料とする鉛筆と、紙や植物由来の素材を活用したパッケージは素材としての相性も考えられています。

鉛筆を守る役割を果たしながら、素材の選択そのものでも鉛筆らしさを表現している点が、今回の変更の特徴です。

新しいトレーは「そのまま机に置ける」のがポイント

紙素材への変更で気になるのが、「使い勝手は悪くならないのか」という点です。

今回の新パッケージでは、トレーを単なる輸送用の部材として終わらせていません。

新たに採用されたパルプモールドのトレーは、鉛筆を保護するだけでなく、そのまま机の上に置いて使用できる形状になっています。

これは意外と重要なポイントです。

従来のダース箱では、鉛筆を取り出した後、箱を開けた状態で収納しておく必要があります。

一方、新しいトレーは鉛筆を取り出しやすく、使い終わった後もトレーに戻して保管しやすい構造になっています。

つまり、新パッケージでは「包装材を環境に配慮した素材へ変更する」というだけではなく、収納用品としての役割も意識されています。

特にデッサンや製図、イラスト、学習などで鉛筆を複数本使う場合、硬度の異なる鉛筆を並べておけることには実用的なメリットがあります。

必要な鉛筆を取り出して使い、使い終わったら同じ場所に戻すという流れを作りやすくなります。

「プラスチック全廃」は鉛筆そのものではなくパッケージの話

タイトルなどで「uniのプラケース全廃」と表現すると、すべてのプラスチックがなくなるようにも見えますが、今回の発表で変更されるのは「パッケージ」です。

従来のプラスチックケースを、紙素材の外箱とパルプモールドのトレーへ変更するという内容です。

そのため、「uniという鉛筆からプラスチック素材が完全になくなる」という意味ではありません。

今回のポイントは、長年ブランドを象徴してきたダース箱の包装設計を見直したことにあります。

この違いを理解しておくと、今回のニュースをより正確に捉えられます。

環境配慮だけではなく「ブランドの再設計」でもある

今回のリニューアルを環境問題だけで説明すると、少し物足りません。

三菱鉛筆は2026年に創業140年を迎えており、その節目に原点ともいえる鉛筆ブランドを改めて見直しています。

「uni」は1958年発売、「Hi-uni」は1966年発売という長い歴史を持っています。

つまり今回の変更は、長年使われてきたデザインを捨ててしまうのではなく、ブランドの歴史を残しながら現代的な形に再設計する作業ともいえます。

新しいデザインは、従来のイメージを引き継ぎながら、よりシンプルで洗練された方向へ変更されています。

これは、鉛筆を「昔ながらの学用品」としてだけではなく、創作や表現に使う道具として改めて位置づける狙いともつながっています。

デジタル化が進んだ現在だからこそ、鉛筆を使って紙に書いたり描いたりする体験そのものを価値として見せる必要があります。

パッケージは商品を保護するだけでなく、商品が持つ価値を最初に伝える場所でもあります。

価格は「uni」が1ダース1,320円、「Hi-uni」が1,980円

今回の新パッケージ商品の参考価格も発表されています。

「uni」はHB・B・2Bで、1ダース1,320円(税込、税抜1,200円)です。

「Hi-uni」はHB・B・2Bで、1ダース1,980円(税込、税抜1,800円)です。

今回の発表では、まず主要硬度のHB、B、2Bから順次切り替えられます。

その後、その他の硬度についても順次変更され、2027年をめどに全硬度で新パッケージを展開する予定です。

そのため、店頭ではしばらく従来パッケージと新パッケージが混在する可能性があります。

「同じuniなのに箱が違う」という状態がしばらく見られることも考えられますが、これは切り替え時期が段階的に設定されているためです。

昔のuniを知っている人にはパッケージの変化も興味深い

今回のリニューアルは、現在uniを使っている人だけでなく、昔からuniを知っている人にとっても興味深い変更です。

1958年の初代パッケージから始まり、1965年、1971年、1989年とダース箱の仕様は変化してきました。

特に初代ではアルミ製の蝶番を手作業で取り付け、ダース箱の中に芯削りを内蔵するなど、現在とは違った発想でパッケージが作られていました。

1971年の3代目ではプラスチック製の蝶番を採用し、シャープなフォルムが特徴となりました。

そして1989年の4代目では、両サイドのエッジを落としたアール形状になり、コンパクトな印象へと変化しています。

こうして見ると、今回の紙箱への変更は「初めての大改革」というより、uniが時代ごとに包装のあり方を変えてきた歴史の延長線上にあるともいえます。

紙箱&トレー化で変わる「鉛筆の買い方・使い方」

今回の変更によって、鉛筆の購入後の扱いにも少し変化が出そうです。

従来のプラスチックケースは、ケース自体を収納用品として長期間使いやすいことが特徴でした。

一方、新パッケージでは、紙の外箱とパルプモールドのトレーという組み合わせになります。

トレーは机上でそのまま使用できるため、鉛筆を収納する役割を残しながら、パッケージそのものの素材を変更しています。

例えば、HB、B、2Bを使い分ける場合でも、トレーから必要な硬度を選んで取り出し、使用後に戻すという使い方ができます。

「箱を捨てるか、取っておくか」という従来型のパッケージとは違い、トレー部分については使用中の収納場所として活用できる設計です。

包装を開けた瞬間だけ役割を果たすのではなく、購入後の使用シーンまで考えられている点が、新パッケージの大きな特徴です。

「環境配慮」と「使いやすさ」を両立させたリニューアル

今回の「uni」「Hi-uni」のパッケージ変更には、いくつかの要素が重なっています。

第一に、従来のプラスチックケースから紙素材主体へ変更すること。

第二に、外箱には強度を考慮したマイクロフルートを採用すること。

第三に、トレーにはEFBをアップサイクルしたパルプモールドを採用すること。

第四に、そのトレーを机上でそのまま使えるようにすることです。

この4点を見ると、今回のリニューアルは単純な「脱プラスチック」だけではないことが分かります。

包装材の素材を変更しながら、鉛筆を保護する性能や収納性にも配慮しています。

さらに、創業140年という節目を利用して、長年続いてきたブランドのイメージそのものを現代に合わせて再構築しています。

鉛筆は非常にシンプルな道具ですが、その周辺にあるパッケージには、時代ごとの技術や価値観が反映されています。

1958年には「先進的な素材」としてプラスチックが選ばれ、2026年には紙素材やアップサイクル素材を活用したパッケージが選ばれました。

同じ「uni」というブランドでも、その時代において最適と考えられるパッケージが変わっていくことが分かります。

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管理人のまとめ

今回は、三菱鉛筆「uni」プラケース全廃!紙箱&トレー新仕様の狙いとは、というお話でした。

三菱鉛筆の「uni」「Hi-uni」は、2026年9月16日からパッケージを順次刷新します。

最大の変更点は、長年使われてきたプラスチックケースから、紙素材の外箱とパルプモールドのトレーを組み合わせた新仕様へ変更されることです。

外箱には薄くて強度のあるマイクロフルート、トレーにはEFBをアップサイクルしたパルプモールドを採用しています。

さらに、新しいトレーは鉛筆を保護するだけでなく、そのまま机上に置いて使える収納形態になっています。

発売当初の「uni」では、当時の先進素材だったプラスチックケースが高級鉛筆にふさわしいパッケージとして採用されました。

それから長い年月が経ち、現在は環境への配慮や素材の有効活用、使いやすさなどが重視される時代になっています。

今回の変更は、過去のデザインを否定するものではなく、「その時代における最良のパッケージ」という考え方を現代に引き継いだものといえます。

HB、B、2Bから順次切り替えられ、2027年をめどに全硬度での展開が予定されています。

長年uniを使ってきた人にとっては、見慣れたプラスチックケースが姿を変えることになりますが、その背景には鉛筆を取り巻く環境の変化と、140年の歴史を持つブランドを次の時代へつなげるためのパッケージ設計があります。

「鉛筆の箱が紙になった」という一見小さな変化の中にも、素材、環境、使いやすさ、ブランドの歴史という複数のテーマが詰め込まれているのが、今回の「uni」パッケージリニューアルの特徴です。

三菱鉛筆uni、うまく使って下さいね!

(参考)
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プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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