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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、「校正」と「校閲」の違いについてのお話になります。文字の修正をするだけなのか、それとも文章の内容にまで踏み込むのかという点で、両者には大きな違いがあります。言葉としては似ているし、なんとなく使われていることもありますが、実際には役割が異なるものなんですね。
正直なところ、管理人自身はこれまで校正の仕事を本格的にやったことがありません。仕事として経験したことはないんですが、よくよく思い返してみると、知らず知らずのうちに「される側」としては何度も体験していたような気がしています。
たとえば会社で何かしらのレポートや報告書を作成して提出すると、必ずといっていいほど上司に手を入れられていました。文の構成がダメとか、誤字脱字が多いとか、もっと分かりやすく書けとか、かなり厳しく直されていた記憶があります。
今になって思えば、あれは上司にとってもなかなか骨の折れる作業だったはずです。自分の未熟な文章によって、かなりの手間と時間を取らせてしまっていたんだなと、申し訳ない気持ちになります。
実際、自分で納得のいく報告書や文章を書けた経験というのは、正直あまりありませんでした。いつもどこかに自信が持てず、これで大丈夫なのかと不安になりながら提出していたことを覚えています。
ちなみに、自分自身が誰かの上司になって部下を持つような立場にはなったことがないので、誰かの文章を修正したりする機会もありませんでした。やろうと思えばできたかもしれませんが、正直言って自分にはそのスキルがないようにも思います。
さて、話を戻しますが、文章を直すという作業には「校正」と「校閲」という2つの役割があるということ、皆さんはご存知でしょうか。文章の表面的な部分をチェックするだけが仕事ではなく、内容にまで踏み込むかどうかが大きな違いの一つです。
管理人としては、これまであまり意識したことがなかったのですが、この2つは何となく似たような印象を持っていました。どちらも「直す人」というイメージがあったんですね。でも実際には、それぞれ違った視点と目的があるようなんです。
そこで今回は、「校正」と「校閲」の違いについて、もう少し詳しく確認してみたいと思います。どんな違いがあって、どう使い分けるべきなのか、そのあたりをしっかり見ていきましょう。
ということで。
この記事では校正と校閲の違い!
文字や文章の修正か内容まで踏み込むか?
について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
校正と校閲の違いは修正のレベルの違い
校正と校閲の違いについてですが、これは文章に関わる作業の中でも非常に重要でありながら、混同されがちな部分です。両者は似ているようでいて、それぞれ役割や目的が異なります。
それぞれの定義を確認してみると、より違いがはっきりと見えてきます。
ネットで調べてみると、以下のように書かれています。
==ここから==
校正とは、誤字脱字や英語のスペルミス、表記ゆれ、文章の構成や文法の使い方、内容に矛盾が起きていないかなどを確認して、正しく修正する作業・業務です。掲載する媒体によっては表記の統一ルールなどを設けている場合もあるので、完成した文章がルールに則っているかの確認も行ないます。
==ここまで==
この説明から分かるように、校正は文章の外側、つまり見た目や文法、構造的なミスを直すのが主な目的です。誤字や脱字はもちろん、言い回しが不自然でないかなど、読者がストレスなく読めるように整える作業と言えるでしょう。
一方の校閲についても見てみましょう。
==ここから==
校閲とは、文章に書いてある内容の事実誤認を防ぐために、資料の確認や無許可の引用、差別につながる表現が無いかなどを確認して修正する作業です。校正は誤字脱字といった文章、文法的に問題あれば修正を行なうのに対して、校閲は文章の内容にまで踏み込み、内容が事実と相違ないか、情報の適否を精査する作業がメインになります。
==ここまで==
つまり、校閲は文章の中身そのものに踏み込む作業です。書かれている事実が本当に正しいのか、使っているデータが信頼できるものか、他人を傷つけるような表現になっていないか、法律的・倫理的な観点からもチェックされます。
このように、どちらも文章を読んで修正するという共通点はありますが、修正する「レベル」が異なります。校正は「表面の整備」、校閲は「中身の精査」とでも言えるかもしれません。
最終的に言えば、校正は原稿が印刷物として仕上がった時に、文法や文字の誤りがないかをチェックする役割がありますが、校閲は原稿の内容が本当に正しく、問題のないものかどうかを確認するという、さらに一歩踏み込んだ作業です。
この点が、校正と校閲の最も大きな違いと言えるでしょう。
校正と校閲の重要性
ここまでで、校正と校閲の基本的な違いについて見てきました。あらためて整理すると、校正は文章の表面的なミスを見つけて修正する作業、校閲は文章の内容が正しいかを判断し、必要に応じて訂正する作業ということになります。
ただし現場では、この2つの境界が明確でないことも多く、校正者が校閲までカバーするケースも珍しくありません。特に小規模な編集部や個人運営のブログなどでは、両方を一人でこなすことが当たり前になっていたりします。
この校正と校閲、どちらも文章を世に出すうえで非常に大事な工程です。書籍のような印刷物ではもちろんのこと、現代ではWEBメディアやSNS投稿など、あらゆる情報発信の場面で求められます。
たとえば、誤字脱字が多い文章は、それだけで読み手の信頼を失います。いくら内容が良くても、細かいミスが多ければ「この人は適当だ」と思われてしまうのです。
さらに内容の間違い。これは誤字脱字以上に深刻な問題を引き起こすことがあります。週刊誌などでもよくトラブルになりますが、根拠のない情報、偏った見解、誹謗中傷的な内容がそのまま掲載されると、大きな批判を招きかねません。
最近では、ネット上の発信にも責任が伴います。個人ブログであっても、情報が多くの人の目に触れる時代ですから、表現に気を配らなければ、思わぬトラブルに発展してしまう可能性があります。
管理人自身も、こうしたことは他人事ではないと実感しています。文章を公開するからには、内容が適切であるかどうかをしっかりと確認し、必要であれば何度も読み直し、必要な修正を施すべきでしょう。
たとえ面倒に感じたとしても、やはり校閲の視点は欠かせません。内容を吟味し、不快な表現や誤解を招く記述がないかを見極めることが、書き手の責任とも言えるのではないでしょうか。
管理人のまとめ
今回は、「校正」と「校閲」の違いについて解説してきました。文字や文法といった表面的な修正を行うのが校正であり、文章の内容まで深く踏み込んでチェックするのが校閲です。
特に現代の情報発信においては、表面的なミス以上に、内容の正確性や倫理的な配慮が求められる場面が増えてきました。その意味では、校閲の重要性はますます高まっていると言えるでしょう。
今では手書きの文章はほとんど見られなくなり、多くの人がパソコンやスマホで文章を作成しています。そのため、誤字の多くは変換ミスなど機械的なものです。しかし、それを見逃さないためにも校正は欠かせません。
そして、情報の正しさ、表現の適切さといった「内容」の部分は、校閲が担うべきところです。何気なく書いたことが、後になって大きな問題になるということも十分にあり得ます。
管理人のように一人でブログを運営している場合、すべて自分でチェックしなければなりません。自分の文章を自分で見直すのは難しいものですが、それでも丁寧に校正・校閲を行うことが信頼を得るためには必要です。
文章は読み手に伝わって初めて価値を持ちます。だからこそ、校正と校閲をおろそかにせず、しっかりと取り組むことが大切です。
この記事が、校正と校閲の違いやそれぞれの重要性について、少しでも理解の助けになれば幸いです。
校正と校閲、しっかりやって、信頼される文章を届けたいですね!
(参考)
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