ケント紙と上質紙の違い?両者はかなり近い関係にあります!

ケント紙と上質紙の違い

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ケント紙と上質紙の違いというお話。

管理人は元製紙会社社員なので
上質紙の製造を見たことはあります。

しかし残念ながらケント紙の
製造に関わったことがありません。

ただし、ケント紙と上質紙の
違いはある程度分かります。

両者は何がどう違うのか?

ということで。

この記事では、ケント紙と
上質紙の違いについて、

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ケント紙と上質紙の違い。ケント紙は上質紙の仲間

管理人の感覚で言うと
ケント紙は上質紙の仲間です。

ケント紙は上質紙に含まれると言うか
上質紙の特殊なものという感じですね。

これはあくまでも製造から見たお話ですが。

それはなぜか?

一番大きいのはパルプ配合。

上質紙もケント紙も基本的に
化学パルプ100%です。

ここで言う化学パルプは晒クラフトパルプ。

一番白く漂白されているものです。

それから両者とも非塗工であるということ。

ここで言う非塗工は塗料を
塗工していないということです。

塗料というのはクレーとか炭カルとか
そういう顔料を主成分としたものです。

実際には上質紙もケント紙も
表面に薬品は塗っています。

上質紙の場合はデンプン、
スターチとも言いますが、

表面強度対策とかにじみ防止とか
そのための表面サイズ剤を塗ります。

ケント紙はもっと表面強度を高めるために
ゼラチンを塗ったりするようです。

また、表面の平滑度は筆記できるように
適度な平滑性を持たせています。

これは上質紙もケント紙もそうですね。

一般的な上質紙とケント紙の違いは
表面強度と米坪ですかね。

表面強度は先程もお話したように
ケント紙のほうが強くなっています。

表面に塗っている薬品が違うので。

米坪に関しては一般的なノートや
コピー用紙のような上質紙は

米坪60.2g/㎡-81.4g/㎡程度ですが
ケント紙の米坪は104.7g/㎡以上。

104.7、127.9、157g/㎡あたりは
ケント紙も上質紙も共通しますが

基本的には上質紙のほうが薄くて
ケント紙はかなり厚い紙になります。

上質紙の場合は単純に厚くすると
画用紙に近くなるんですよね。

だから、ケント紙のようなツルツルの
表面にはなりにくいです。

結局、製造側からするとケント紙は
上質紙の一種と見ることが出来ます。

ケント紙と上質紙の用途は異なる

ここまではケント紙と上質紙の
製造側から見たときのお話。

では使う側から見るとどうなのか?

これはかなり違いますよね。

まず、上質紙はノートのような
筆記用紙になりますが

基本的には印刷用紙ですから
書籍に使われる事が多いですかね。

やチラシなんかにも使われますが。

そういえば最近のチラシはA3コート紙ですが
以前は上質紙も相当多かったです。

レシートも昔は上質紙でしたが
今は感熱紙がほとんどですね。

コピー用紙も上質紙の一種ですが
これはプリンタ用紙に特化しています。

結局今では書籍やノートでしょうか。

参考書とか問題集とか
そういうのは上質紙ですね。

一方のケント紙は製図やデザインで使われる。

最近は減ったと思いますが、管理人が
学生の頃は製図はケント紙でした。

今はCADがあるのでパソコンで
図面を引いて印刷でしょうけど。

デザインの方もお絵かきソフトがあるので
パソコンで描くのかも知れませんね。

ケント紙を使うのはどうしても
鉛筆で書くときだけかもしれません。

細かい用途では名刺にしたり
模型を作ったり出来るでしょうけど。

正直言うとケント紙も上質紙も
紙としての出番は減ってると思います。

ケント紙は価格も結構高いので
気軽に使うわけにも行かないし

元々需要の少ない紙ですから
余計に減ってる気がします。

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管理人のまとめ

今回は、ケント紙と上質紙の違い
についてのお話でした。

製造方法やパルプ配合からすると
ケント紙は上質紙の一種と言えます。

違いとしては表面強度を上げるために
どちらも表面に薬品を塗っていますが、

ケント紙はゼラチンなどを塗るのに対し
上質紙はデンプンを塗ることとか

よく使われる米坪がケント紙は厚物で
上質紙は薄物というところでしょうか。

製造に関してはこんな感じで
似ていますが使用用途は違います。

上質紙は筆記用紙としてノートに使われたり
印刷用紙として書籍やチラシに使われますが

ケント紙は筆記用紙ではありますが
製図やデザインに使われます。

筆記用紙という点では似てますが
用途がかなり違いますよね。

ケント紙のほうが上質紙より
かなり高級品と言うイメージです。

管理人はケント紙は非塗工紙の中で
一番高級な紙ではないかと思います。

そう言う意味では名刺に使われる
理由が分かる気がします。

今では個人でもインクジェットで
簡単に名刺が作れますが

製紙会社に剤していた
当時の名刺はケント紙でした。

今のようにカラーでもないし
写真もありませんでしたから

ケント紙に凸版印刷したものが
支給されていましたね~

そういえば、当時の名刺は酸性紙で
今見ると随分黄色くなってますけど。

この記事が、ケント紙と上質紙の
違いの参考になればと思います。

ケント紙、大切に使って下さいね!

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