文庫本のカバーの紙について。ツヤのある無しの違いはなに?

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文庫本のカバーの紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は文庫本のカバーの紙のお話。

文庫本のカバーというか表紙は、
コート紙が多いと思います。

その表面は本の内容によって違うようで
ラノベなんかだと光沢のあるもの、

ちょっと堅めの内容だと落ち着いた
マットのものだったりするみたいですね。

自分で文庫本風のコピー本を作るときでも
その本の内容に合った表紙がいいですね。

それで、この文庫本の表紙、
ラミネートされているものが多いです。

本の表紙は汚れたり傷がついたり
しやすいですからラミ加工するんですね。

ラミ加工していない表紙もありますが
手元にある文庫本はラミしてるのが多いです。

 

ところで。

この文庫本の表面性の違いは
何に起因しているのでしょうか?

管理人は元製紙会社社員ですから
そういうのがが気になるところ。

ということで。

この記事では、文庫本のカバーの
紙のツヤのある無しについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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文庫本のカバーの紙のツヤはラミネート加工の種類によるもの

それで、文庫本のカバーの
紙のツヤなんですが。

この紙のツヤが光沢のあるグロスか
光沢のないマットかというのは

単純にラミネート加工の
種類によるということになります。

たとえば、文庫本のカバー作成のため
普通のコート紙に印刷したとして。

その後にラミネート加工をする。

このときのラミネートをクリアにするか
マットにするかでツヤが変わるわけです。

実は印刷したときの紙のツヤは
ラミネート後にあまり影響しません。

コート紙にクリアラミをすれば
光沢のある表面になるし

マットラミをすれば光沢のない
マット調の表面になります。

これはマット紙でも同じことで、
クリアラミをすれば光沢になるし

マットラミをすれば
マットになるということです。

 

一般の商業印刷の場合
コート紙の方がマットコート紙より

値段が安かったり、使用量が多いので
使いやすかったりしますから

コート紙にマットラミをして
マット調にすることもあると思います。

ただ、自作でカバーを作るときに
インクジェット用紙をつかうなら

光沢インクジェット用紙は
マット調インクジェット用紙より

かなり値段が高いので
マット調インクジェット用紙を使って

クリアラミをすることで表面に光沢を
持たせたほうがコスパはいいです。

ただし、ラミもコストが掛かりますから
ここは予算との兼ね合いですね。

商業印刷で製造する場合は
コート紙を使うことが多そうです。

文庫本のカバーの紙にラミ加工しない場合

ここまでは文庫本のカバーの紙に
ラミ加工したときの表面光沢のお話でした。

では表面にラミ加工をしない場合はどうなるか。

これは単純に光沢のあるものはコート紙、
光沢の無いものはマットコート紙を使います。

それ以外ではニスを印刷することもあります。

印刷しただけでは表面光沢が
イマイチだがラミ加工するほどではない。

そんな場合に、ニスを印刷するようです。

ニスのいいところは部分的に
光沢を出すことができるところですかね。

PPラミ加工の場合はフィルムを
貼り合わせる感じになるので

印刷面全体に貼ることになりますが
ニスは印刷なので部分的に印刷できる。

このあたりはどちらが実用的かとか
インパクトがあるかなどを考えて選ぶ。

予算もありますから悩むところでしょう。

 

なお、ニス加工は塗工紙やマットPP加工に
部分的に光沢を付与する使い方が多そうです。

上質紙のようにインクを吸い込みやすい紙は
ニスも吸い込まれて効果が落ちるようです。

いずれにしても、文庫本の表紙の
表面性は本にとってとても重要。

表紙買いする人が多いことを考えれば
言わずもがなということでしょう。

自分の作品の内容にマッチするのは
どういう印刷表面なのか。

文庫本を自作するなら
そのあたりはとても重要です。

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管理人のまとめ

今回は、文庫本のカバーの紙の
ツヤのある無しについてお話しました。

紙に印刷するだけなら、
ツヤがあるならコート紙

ツヤが無いならマットコート紙を
それぞれ使えばいい。

しかし、紙にラミネートするときは
ツヤがあるならクリアラミ加工、

ツヤが無いならマットラミ加工
ということでした。

なお、ラミ加工するなら紙自体の
表面光沢はあまり影響しないため

印刷される紙は値段の安いものを
選ぶほうがコスパが良いです。

商業印刷であればコート紙が安くて
使用量も多いのでコート紙がいい。

インクジェットであれば光沢紙は高いので
マット調インクジェット用紙が良さそう。

こんな感じですね。

 

いずれにしても自分でカバーを作るなら
その作品に合った表面性にするのが重要。

明るいラノベなら光沢の方がいいでしょうし、
重厚な学術書ならマットの方がいいでしょう。

あえてミスマッチを狙うのもありでしょうが
そのあたりは作成者の好みですかね。

管理人としては光沢感が欲しいのに
マットコート紙にクリアラミをするような

そういうチグハグなことをしないように
ということだけはお願いしたいところです。

この記事が文庫本のカバーの
紙の参考になればと思います。

文庫本のカバー表紙の紙とラミ加工を
正しく選んで自作、楽しんでくださいね!

(参考)
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