古紙と再生紙の違いはなにか?それは原料と製品の関係です!

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、古紙と再生紙の違いはというお話。

管理人は元製紙会社ですから
古紙と再生紙の違いは分かります。

両者は似てる気がするんですけど
内容は全く違います。

紙に関係のない一般の人からすると
一緒でしょ?となるんでしょうけど。

ということで。

この記事では、古紙と再生紙の違いについて、
管理人なりに調べたことをお伝えします。

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古紙と再生紙の違い。両者は別物です

結論から言うと、古紙と再生紙は別物です。

まずそれぞれの定義から。

古紙はウィキペディアによると

古紙(こし)とは、一度
使われた紙のことである。

主に、リサイクルされるための新聞紙、
雑誌、板紙(いわゆる段ボール)などをいう。

となっています。

次に再生紙は、大辞林によると

一度使った紙を溶解して
再生パルプとし、漉すき直した紙。

となっています。

つまり、古紙は再生紙の原料だ、というわけです。

原料と製品の関係なわけですね。

だから両者は深い関係はあるんですが
内容は全く違います。

古紙は、一度使われた紙ですから
そのパルプ配合は様々なんです。

実際のところ、新聞紙古紙や
段ボール古紙は再生紙ですが

上質紙やアート紙が古紙になっても
ほぼ100%バージンパルプ。

一般的に上質紙やアート紙は
再生紙ではありませんからね。

だから、古紙というのは単純に
使用済みの紙というだけ。

そのパルプ配合などの内容は
決まっていないというわけです。

結局、古紙にも種類があるわけで
どんな古紙なのかが重要です。

たとえ場新聞古紙なのか、
段ボール古紙なのか、

コート紙が多い古紙なのか
上質紙が多い古紙なのか。

分別が出来ていれば、上物古紙は
白色度の高い紙に使うとか

そういう工夫をして漂白薬品の
削減を図ることも出来るんです。

現実的にはほとんどの古紙は
新聞紙か段ボールになりますが。

一方の再生紙は原料に
古紙を使用している紙。

ですからパルプ配合としては
必ず古紙が入っている。

再生紙の代表例は何度も
お話している新聞紙と段ボール。

それから、雑誌に使われる中質紙や
更紙も古紙が入っているので再生紙。

それ以外では「古紙入り」とか
「再生」と言う名前になっている紙。

古紙入りPPCとか再生コート紙とかです。

逆にバージンパルプ100%と明記されている
紙には当然古紙は入っていません。

テッシュ・トイレットペーパーとかで
そう言うやつがありますよね。

こんな感じで、古紙は一度使った普通の紙
再生紙は古紙が配合されている紙。

両者は原料と製品の関係ですが
内容は全く違うということでした。

古紙を再生すると強度が下がる

ここからは余談です。

紙はパルプから出来ていますが
再生すると強度が劣化します。

実験で同じ紙をほぐしてまた抄いてと
何度もやると紙力が落ちるんですね。

普通の話です。

日本の紙のリサイクルはすでに80%を
超えているのですが、古紙を配合すると

紙の品質としてはよくないわけで
ある程度はバージンパルプが必要です。

これは製造する側としては悩ましい問題。

品質維持のために古紙配合率を
下げて製造するのか

無理して古紙を使って紙力増強剤などの
薬品を使って強度を保つようにするのか。

印刷用紙の厚物であれば
そんなのは気にしませんが

印刷用紙でも薄物だったり強度が必要な
包装用紙だと悩ましいんですよね。

本来製造コストを下げるために使うのに
古紙を使うとかえって高くなることがある。

こうなるとリサイクルも
なかなか難しいなと思います。

管理人としてはティッシュペーパーや
トイレットペーパーは再生紙でも

いいかなと思うことはあるんですよね、
子供の頃はそうでしたから。

どうせ使ったら捨てる紙なので
再生紙の方がいいんじゃないかなと。

今更昔には戻れないんでしょうけど
無理して古紙を使うのもどうかと思うので。

まあ、あんまり古紙にこだわったから
古紙配合率の偽装表示があったわけで

今はもうなくなっていると思いますけど
品質的に無理するのは良くないと思いますね。

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管理人のまとめ

今回は、古紙と再生紙の
違いについてのお話でした。

結論は古紙と再生紙は原料と製品の関係。

関係は深いですが両者は別物です。

古紙には古紙が配合される場合もあれば
配合されていない場合もあります。

一方再生紙は必ず古紙が配合されています。

たとえば新聞紙や段ボールは再生紙。

新聞古紙とか段ボール古紙として
原料にもなります。

しかし、上質紙やアート紙には古紙は
配合されていませんが使ったら古紙。

こんな感じですね。

それから古紙は強度が劣化するので
紙にあまり配合すると強度が出ない。

配合率を増やして薬品で強度を出すか
配合率を減らして対応するか。

コストを下げるために古紙を使うのに
原料費が上がってしまうと意味がない。

こんな悩ましいことがある
ということもお話しました。

管理人としてはもうちょっとティッシュや
トイレットペーパーの再生紙を使えば

良いんじゃないかと思うんですが
なかなか難しいんでしょうね~

一度上がった生活水準を落とすのは
至難の業ですから。

この記事が、古紙と再生紙の
違いの参考になればと思います。

紙のリサイクルは正しくやって下さいね!

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