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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、新聞のチラシのコート紙がほしいが
個人が入手する方法はあるのかというお話。
あのコート紙は易そうだからメモに
使いたいということのようです。
それで。
管理人も新聞は購読しているわけですが。
毎朝のチラシを見るとほとんどがコート紙。
それも安っぽい感じのやつですね~
元製紙会社社員の立場で言うと
実際に製造原価は安いですから。
あの紙、裏側が白かったらメモ帳というのも
ありだと思うんですが白いのは少ない。
だいたいは両面印刷されてますから
裏面が白紙のものはほとんどないですね。
そもそも、チラシのコート紙はツルツルして
鉛筆やシャーペンでは書きにくいので
ボールペンを使うことになりますが
ちょとメモ用紙には使いにくいですけど。
ただ、これが気に入っているのであれば
どうにかして入手したいでしょう。
ではどうすれば入手できるのか?
ということで。
この記事では、新聞のチラシのコート紙を
個人が入手する方法はあるのかについて
管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。
新聞のチラシのコート紙を個人が入手するなら通販
結論から言うと新聞のチラシのコート紙を
個人が入手するなら通販になるでしょう。
コート紙は画材屋に行けば売ってますが
あの安っぽいペラペラのはなかなかない。
家電量販店でレーザープリンタ用に
コート紙を売っているのもありますが
プリンタ用に使用されるコート紙は
もうちょっと厚手で高級です。
そうなると現実的には通販。
ただし、それでもチラシで使う
薄い紙はなかなかありません。
新聞のチラシで使われるのは
A3コート紙と呼ばれるグレードで
多いのは米坪が64g/㎡、
81.4g/㎡あたりになるのですが
通販でこのあたりの米坪を
購入するのは難しそうです。
なお、米坪は1㎡あたりの
紙の重さのことです。
それで実際に販売されているのは
A2コート紙で米坪が104.7g/㎡以上。
ペラペラの薄いやつはないんですね。
だから通販でも薄いコート紙を
購入するのはかなり難しいです。
購入しやすいもので
薄いのは104.7g/㎡でしょう。
しかし、これをメモ帳にするのは
かなりもったいない気がしますね。
新聞のチラシのコート紙が個人に販売されない理由
ここからは元製紙会社社員の本音です。
新聞のチラシのコート紙は
なぜ個人に販売されないのか?
これについて思うところを。
まず、このコート紙はA3コート紙と
呼ばれるグレードになるんですが
紙としての値段が安くて物流費が
割に合わないというのがあります。
紙は重量で取引されるので1枚あたりの
価格は薄いほど安いことになるんですね。
単純に考えると米坪100g/㎡の紙1枚と
米坪50g/㎡の紙2枚が同じ値段ということ。
実際にはそんなに単純にはなりませんが
感覚としてはそんな感じになります。
そう考えると米坪104.7g/㎡の紙と
64g/㎡の紙があったらどうするか?
当然、104.7g/㎡の紙を売るわけです。
同じ100枚売るなら紙が厚いほうが
トータルの販売金額が多いですから。
逆に使う側からすると薄い紙は
枚数が多くてお得になるわけですね。
これで物流費のことを考えてみると
どうせ運ぶなら金額の大きな物を
運んだほうが割安になるわけですし
薄い紙ほどトータルが安いので
割高になってしまうということになり、
最悪、紙より送料が高いことになります。
紙より送料が高いって
なにしてるのか分かりませんよね?
こんな感じで、価格の安いA3コート紙の
薄物は大きなロットでしか販売しない。
だから個人向けにはならなくて
印刷会社への販売になるんです。
もう一つ、性能の面でも問題があります。
どういうことかと言うとA3コート紙は
ペラペラなので平判印刷はやりにくい。
もちろん出来るんですが効率が悪い。
実際には新聞のチラシのように大量に
印刷されるものに使われるので
ほとんどの紙がオフセット輪転印刷機、
略してオフ輪で使われているんです。
輪転機ですから供給される紙は巻取り。
だから平判用はほとんどないんですね。
それから、プリンタ用の
紙としても使いにくいんです。
理由はコシがないから。
レーザープリンタ用おコート紙として
使えなくはないんですがコシがないと
プリンタ内で紙詰まりを起こす
可能性が高いということです。
実際プリンタ用のコート紙は
米坪の厚いものになってますよね。
薄い紙がコピー機やプリンタ内で
紙詰まりになったら後処理も大変。
こんな感じでプリンタ用にも使えない。
プリンタ用があればカット紙になって
A4サイズの紙が入手できるんですが
そういう用途で使うことがないので
個人の入手は難しいわけです。
メモ用紙にするならコート紙よりコピー用紙の方がいい
ここからは余談です。
今回は、新聞のチラシのコート紙を
入手するということでお話しましたが、
その用途がメモ用紙であればなにも
こんなに入手しにくいコート紙を
わざわざ選んで使うこともないと
思うんですよね。
とりあえず書きやすくて安い紙なら
なんでもいいんじゃないかなと。
その場合、オススメはコピー用紙。
家電量販店などで売っている
格安のコピー用紙がオススメ。
なんとなく白紙のコピー用紙をメモ用紙に
するのはもったいない気がしますが
価格を考えるとこれが一番
安くつくと思います。
それに基本的に上質紙ですから
鉛筆でもボールペンでも書けます。
万年筆は相性があるので微妙ですが。
そしてこれ、普通にプリンタ用紙として
使えるわけですから無駄にならない。
なにより入手しやすい。
色々考えるとこれが一番
楽で簡単で確実かなと。
コピー用紙の裏紙があるなら
メモにはそれがいいんですが
そうでなくても格安のコピー用紙が
メモに使いやすいと思います。
管理人のまとめ
今回は、新聞のチラシのコート紙がほしいが
個人が入手する方法はあるのかというお話。
結論としては、個人が入手するなら
通販くらいしかないでしょうということ。
それも、ペラペラの安い薄手のものはなくて
もうちょっと厚手のものしかなさそうです。
基本的に印刷会社向けの紙ですから
個人で入手するのは難しいんですね。
ただし、用途がメモ帳なら格安の
コピー用紙を使うのがオススメ。
価格が安いし、書きやすいし
入手もしやすいしですから。
この記事が、新聞のチラシのコート紙を
入手するときの参考になればと思います。
紙は用途に合わせて正しく使って下さいね!