カーボン紙とノーカーボン紙の違いは?複写方法が異なります

カーボン紙

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、カーボン紙とノーカーボン紙の
違いについてのお話。

管理人はカーボン紙もノーカーボン紙も
製造に関わったことはありません。

ただ、ノーカーボン紙は
少し勉強したことがあります。

両者は名前は似てますが複写の
方法とか発色が違いますよね。

カーボン紙を使わなくてもいいように
開発されたのがノーカーボン紙ですから

使用するシーンは似たようなものに
なるとは思いますけど。

製造する側としては両者は別物ですが
では、何がどう違うのか?

ということで。

この記事では、カーボン紙と
ノーカーボン紙の違いについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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カーボン紙とノーカーボン紙の複写方法の違い

まずはカーボン紙。

カーボン紙は通常真っ黒な紙。

こんなやつですよね。

これを2枚の紙の間にはさんで
上の紙に文字を書けば下の紙に写る。

いまでも領収書の控えを
書くときに使われたりします。

それ以外では手書きの宅配伝票。

宅配伝票はかなり複雑な構成で
カーボン紙もノーカーボン紙も

両方使われている場合が
あったと思います。

それでカーボン紙のいいところは
紙を選ばないところですかね。

何かを複写するとき、複写される
下の紙は何でもいいわけです。

普通は上質紙ですが別にコピー用紙でも
クラフト用紙でもカーボンがつけばいい。

鉛筆で書くのと同じようなものですから。

使う側も原理が分かりやすいです。

カーボン紙に塗布されているカーボンが
上からこすられて下に写るだけですし。

一方のノーカーボン紙。

名前はノーカーボン紙というくらいですから
カーボン紙がいらない複写用紙です。

使い方は簡単で、上の紙と下の紙が
セットになっていて上から書いたら下に写る。

それだけです。

それが2枚のときもあれば
複数枚のときもありますよね。

カーボン紙なら複写する枚数だけ
カーボン紙が何枚も必要ですが

ノーカーボン紙の場合は紙が
発色する仕組みになっているので

不要な紙を何枚も用意する
必要はないわけです。

ではそれぞれの仕組みを見てみましょう。

カーボン紙の仕組み

カーボン紙の仕組みは単純です。

感圧紙自体は、すすや蝋、油などを混ぜて
耐久性のある紙に染みこませて作られる。

となっています。

すすですから、まあ黒鉛ですよね。

これだけでは紙に染み込まないので
ロウソクとか油と混ぜて染み込ませる。

染み込ませる代わりに部分的に
印刷するパターンもあります。

宅配伝票なんかはそういう感じですよね。

歴史的には1806年イギリスの
ラルフ・ウェッジウッドが発明。

ということですから、長い歴史が
あるということですね。

ノーカーボン紙の仕組み

こちらはかなりややこしいです。

まずは上下の紙の組み合わせ。

wikiによると

==ここから==

ノーカーボン紙で複写を行うための書類を
作成する際、基本的なルールがある。

ノーカーボン用紙は基本的に
「上用紙」「中用紙」「下用紙」という

紙の種類があり、この紙の
組み合わせで複写を可能とする。

(例1)
4ページの複写で、
ノーカーボン紙を使用する場合。

上用紙(業界用語で、
「T (TOP)」や、単に「上」とも)

中用紙(業界用語で、
「M (MIDDLE)」や、単に「中」とも)

中用紙

下用紙(業界用語で、
「B (BOTTOM)」や、単に「下」とも)

(例2)
2ページの複写で、
ノーカーボン紙を使用する場合。

上用紙
下用紙

(例3)
任意の枚数で複写をする
書類を50ページで作成する場合

中用紙×50ページ

==ここまで==

という感じですね。

上用紙の裏側、中用紙の表裏
下用紙の表側に薬品を塗っています。

上用紙と中用紙の裏側には無色の染料、
ロイコ染料が入ったカプセルを塗工。

このカプセルが圧力で割れると
中のインクが染み出します。

一方下用紙と中用紙の表側には
顕色剤(発色剤とも呼ばれる)を塗工。

何もしなければ無色または
白色なので発色しませんが

ロイコ染料と顕色剤が混ざると
黒とか青とか赤とかに発色する。

ノーカーボン紙の場合はカプセルが
圧力で割れるからいいわけで

これが弱すぎるとすぐに発色するし
硬すぎるとカプセルが割れずに発色しない。

この加減が難しいんだと思います。

ちょっと脱線しますが。

この応用としてどの程度の圧力が
かかっているかを測定することも出来ます。

富士フィルムが発売している
プレスケールなんかがそれに該当します。

こんなやつ。

面の圧力を測定するのは難しいんですが
これを使えば圧力分布まで分かる。

ただしこれ、同じ大きさ、同じ硬さの
単分散のカプセルが必要です。

ノーカーボン紙は減ってしまいましたが
こういう商品は一定の需要があって

利益率が高いのでいい商品なんでしょう
相当精密な技術力も必要ですけど。

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管理人のまとめ

今回は、カーボン紙とノーカーボン紙の
違いについてのお話でした。

見た目の違いはカーボン紙の場合、
複写にカーボン紙が必要です。

しかしノーカーボン紙はそれがいらない。

代わりに上用紙、中用紙、下用紙を
セットにして使う必要がある。

また発色の仕組みはカーボン紙が
ただカーボンが紙に写るだけに対して

ノーカーボン紙はロイコ染料と
顕色剤の反応で発色するというように

仕組みの点では両者は全く違う
ということになってました。

どちらも一長一短あるので
使い分けが必要となります。

たとえば保存性を求めるなら
ノーカーボン紙は不向き。

ロイコ染料は経時変化で消えますが
カーボンが消えることはありません。

ただし、最近は手書きもインパクトプリンタも
ずいぶん減ってしまいましたから

カーボン紙もノーカーボン紙も
活躍するシーンが減りました。

見かけるのはせいぜい申込書とか
手書きの宅配伝票くらいですかね。

それらももう申込書はタブレットに
書いたものが印刷されるし

宅配伝票もラベルとプリンタで
印刷することのほうが多い気がします。

時代の流れというやつでしょう。

この記事が、カーボン紙とノーカーボン紙の
違いについて考える参考になればと思います。

たまにはカーボン紙やノーカーボン紙の
ことも思い出して下さいね!

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