コピー用紙に茶色っぽいのと白いのがあるのはなぜでしょう?

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コピー用紙 茶色 白

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、コピー用紙に茶色っぽいのと
白いのがあるのはなぜというお話。

管理人もコピー用紙は使いますが。

基本的に白い紙が良いです。

茶色っぽい再生紙も売ってますけど
格安の白いコピー用紙が安いし。

ところで。

コピー用紙に茶色っぽいのと
白いのがあるのはなぜか?

このあたりの品質的なことや
経緯をお話してみようかなと。

ということで。

この記事ではコピー用紙に茶色っぽいのと
白いのがあるのはなぜかについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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コピー用紙に茶色っぽいのと白いのがあるのは再生紙かどうか

結論から言うと、コピー用紙の
茶色っぽいのは再生紙。

古紙入り品ということです。

白いのはバージンパルプ品。

バージンパルプというのは
普通に生産したパルプです。

もともとコピー用紙は白い紙
しかなかったんですよね。

その方が品質がいいですから。

それに、今のようにコピー自体が安く
なかったのでコピー用紙も少なかった。

管理人が大学生だった30年前は
コピーより青焼きの時代でしたから。

その後コピー機が進化して安くなって
オフィスで使われるようになりました。

それでもまだ枚数制限をしてましたね。

コピー用紙もトナーも高かったので。

その後、平成元年くらいだったと
思いますが古紙入り品が出てきた。

管理人も古紙入りPPCの開発で
手伝った記憶があります。

手伝いと言ってもコピー機を運ぶとか
そういうレベルですけどね。

それで。

古紙が入っているのに普通の白い
コピー用紙と同じ色はおかしい、

ということで白色度の低い
茶色っぽいのが出来ました。

白色度としては70%程度だったと思います。

これって結局官公庁がリサイクルを
推進するときのシンボルだったんです。

官公庁が使う書類は古紙の入った
エコな商品でなければならない。

当時はかなり無理矢理に
開発していた記憶があります。

古紙配合率40%とか言ってましたけど
蓋を開けてみたら全然入ってない。

それが後からバレて社会問題に・・・

当時の意識では少しでも古紙が
入っていればいいだろうということ。

たとえ5%でも配合していれば
古紙配合率は適当に、でしたね~

実際、当時の技術ではその程度しか
配合できなかったと思います。

白色度の問題ではなくて搬送性とか
コピー機との問題がありましたから。

ちょっと技術的なお話をすると
古紙入り品は伸びやすいんです。

でもコピー用紙というのはあまり
伸びてもらうと困るんですよね。

じゃあ薬品で固めるかというと
それはコストが掛かります。

なので、あまり古紙は入れられない。

ひどいときには白くなりすぎるから
黒い染料を入れるとかやってました。

今はコンプライアンスの問題があって
そんなことはやってないでしょうけど。

開発当初はとりあえず使えるものを
作るということで色々やったんですね。

最終的に採用されたものはそこまで
ひどいことはやってないと思いますが。

テスト段階では色々やったということです。

今は古紙の技術が上がって白色度を
高くすることも出来ているでしょうし

コピー機の技術も良くなっていて
紙が悪くても詰まらなくなっています。

搬送性について言えばコピー機の
改善のほうが大きいでしょうね。

管理人の記憶では会社に入った頃の
コピー機はソートするたび詰まってました。

今、そんなコピー機ないですからね~

紙の方は一回認定が取れたら
その条件を変えることはありません。

マシンの変更をするときでも
ユーザーの承認が必要です。

それくらい厳密に管理してるんですね。

コピー機のテストをするにしても
何万枚もコピーし続けるとか

通常やるわけ無いと思うような
極端な試験をするわけです。

売値はそこそこ良かったと思いますが
作る方はあまり嬉しくなかったですね。

まあそれはいいとして。

結局、茶色っぽい紙は再生紙で
開発されたのは官公庁のため。

エコだとかリサイクル推進だとかの
対応策として出てきたものなんです。

真っ白な紙より目に優しいとか
そんなのは後からのお話。

実際、数枚の書類を読むのに
目に優しいとか意味あるんですかね?

管理人としては白くていい紙が
出来るのになんでと思ってましたね~

コピー用紙の茶色っぽい紙は安いのか?

コピー用紙の茶色っぽい紙は安いのか?

電気屋で見れば分かりますが
むしろ再生紙は高いです。

今お話したように無理して作りますから
古紙パルプも白くする分高くつくんです。

一方のバージンパルプを使った白い紙は
海外の安い紙が多いと思います。

インドネシアや中国で大量に
生産するので安いです。

紙は装置産業ですから、
大量生産すれば安くなる。

需要が多いほど供給も増えて安くなる。

そういうことです。

インドネシアなんかは原料も安いですしね。

なので、現在は茶色っぽい紙は
白い紙より高くなっています。

原価も売値も。

それが現実ですね。

そういえば。

昔、古紙入りじゃなくて機械パルプ入の
中質紙ベースのPPC用紙も作ってました。

これも茶色っぽいんですけど。

でもそのときはエコの運動もなくて
全然売れてなかったと思いますね。

管理人のまとめ

今回は、コピー用紙に茶色っぽいのと
白いのがあるのは、というお話でした。

茶色っぽいのは再生紙です。

もともと白い紙しかなかったのに
エコ対策で再生紙を開発した。

管理人は白い紙で良いと思いますが
環境問題で官公庁が作らせたということ。

官公庁はリサイクル品しか購入できない
グリーン購入法がありますからね。

まあ、企業もそれに右にならえで
古紙入りPPCを使うわけです。

でも一般人は家電量販店で格安の
白いコピー用紙を買ってます。

安くて品質もいいですから。

正直、何なんだろうなと思いますね。

製紙会社的には品種が増えて
ビジネスチャンスも増えた感じですが。

無理して古紙を使ってコストが上がって
あまりいいことないんですけど。

こういう話って、ビジネスなのに
合理性だけでは動かないんですよね~

この記事が、コピー用紙に茶色っぽいのと
白いのがある参考になればと思います。

コピー用紙もTPOを考えて使って下さいね!

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