消しゴムでカーボン紙の跡は消えるか?転写相手によります!

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消しゴム カーボン紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、消しゴムでカーボン紙の
跡が消えるのか?というお話。

管理人は昔、伝票が手書きだった頃、
カーボン紙を挟んで複写してました。

その後、ほとんどの伝票が
ノーカーボン紙に代わりました。

しかし今や、手書き伝票なんて
ほとんど見ることなくなりました。

お店屋さんはほぼレシートだし、
会社の旅費計算もエクセルでしたし。

せいぜい友人との集まりで
現金払いのときに書いてもらうくらい。

上手く行けば経費になりますからね。

そういえば手書きの宅配便伝票で
使われていましたかね。

今やそんなレベルなんですが。

他にカーボン紙の使い方というと木や
プラスチックの板に文字を転写するとか。

紙に下書きをしておいて、その紙と板の
間にカーボン紙を挟んでトレースする。

うまく転写したらその上から
マジックやペンキでしっかり書く。

手作りのウェルカムボードなんかだと
そんな感じで作ることもあるようですね。

こういう紙以外のものに転写するなら
カーボン紙が便利なんでしょう。

ノーカーボン紙の場合だと2つの
薬品の化学反応ですから

ただの木やプラスチックの板に
転写することは出来ませんからね。

ところでこのカーボン紙で転写した跡、
やりそこなったら消しゴムで消せるのか?

ということで、

この記事では、消しゴムでカーボン紙の
跡が消えるのか?ということについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしようと思います。

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消しゴムでカーボン紙の跡は消えるのか?

消しゴムでカーボン紙の跡は消えるのか?

これは転写した相手によります。

たとえば、ツルツルのプラスチックの板に
転写した場合だと消えることが多い。

しかし、上質紙に複写した場合だと
消しゴムでは消えません。

結局、カーボン紙のカーボンは粒子ですから
相手の素材とか表面状態で定着性が変わる。

表面がザラザラしていたらそのすき間に
カーボン粒子が入れますが

ツルツルだとカーボン粒子が
入り込むことが出来ません。

こんな感じでツルツルしたプラスチックの板は
カーボン粒子がくっつきにくい。

逆に言うと消しゴムで消せるわけです。

一方、上質紙の場合は表面がパルプ繊維。

いくらツルツルだったとしても
それなりに凹凸はあります。

だからカーボン粒子は定着しやすい。

そのため消しゴムでは消せない。

ということですね。

プラスチックの板でもキッチリ転写したい
というのであれば表面を紙やすりで

少しこすってやるとザラザラするので
カーボン粒子が定着しやすくはなります。

しかし、せっかくのツルツルの板なのに
そんなことするのか?というのはある。

こういうのは好みの問題でしょうね。

ちなみに。

上質紙にカーボン紙で複写した場合
どうしても消すなら砂消しゴムになります。

ただこれは紙を削ることになるので
おすすめはできません。

薄い紙だと最悪破れますから。

方法はあってもそれをやっていいかは
自分でよく考えないといけませんね。

ノーカーボン紙の跡を消す方法

ここからは余談です。

ノーカーボン紙の跡を消す方法なんですが。

ノーカーボン紙の場合は
上用紙と下用紙の組み合わせ。

上用紙の裏側はロイコ染料という無色の染料が
入ったマイクロカプセルが塗工されています。

下用紙の表側には顕色剤という
無色の薬品が塗工されています。

顕色剤はビスフェノールAなどが
代表例だそうですが実際は各社各様。

欧米と日本でも使用薬品は違うようですね。

それで、ノーカーボン紙の場合は
筆圧でマイクロカプセルが割れて

ロイコ染料と顕色剤が反応して
色が出るというわけです。

ただこの反応、可逆反応で時間が
経つともとに戻って消えたりします。

その他の要因としては水濡れ、
加熱でも消えます。

アルコールで消えたりアルカリで
消えたりすることもあります。

油がついて消えることもありますね。

そういえば、虫刺されのときに使った
塗り薬の「キンカン」はアルカリ。

アンモニアのにおいしてますからね。

あれを塗っても消えますね。

管理人の手元のやつは消えましたが、
ものによっては色が薄くなるだけかも。

ただ消すだけなら使える気がします。

なお、ノーカーボン紙でもロイコ染料と
顕色剤をカプセル化して同じ層に

塗工することで発色させるという
紙も開発されています。

圧力を測定する紙として使われてますね。

たとえばゴルフのインパクトを確認するとか。

一般的な筆記用紙としては別々の方が
使いやすいのかも知れませんが。

管理人のまとめ

今回は、消しゴムでカーボン紙の
跡が消えるのか?というお話でした。

結論は転写する相手によって変わる。

表面がツルツルのプラスチック板だと
カーボンの粒子がくっつかないので

消しゴムでも消しやすいが上質紙だと
カーボン粒子が紙に入り込むので消えない。

問題は転写する相手の素材と表面性。

特に表面性が重要ですね。

たとえばウェルカムボードを作るとき
カーボンの跡が消せたほうが良いのなら

ツルツルのプラスチック板を
使うほうが良いでしょうし、

どうしても跡を残したいなら
板の表面を紙やすりなどでこすって

表面を荒らしてから転写すれば
カーボンの跡が残りやすいでしょう。

このあたりは好みの問題ですが。

この記事が消しゴムでカーボン紙の跡を
消すときの参考になればと思います。

楽しいウェルカムボードを作って下さいね!

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