黒い紙のコピー用紙はあるのか。画用紙以外が見つからない?

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黒い紙 コピー用紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、黒い紙のコピー用紙はあるのか。
画用紙以外が見つからない、というお話。

管理人、黒い紙と聞くと
思い出すことわざがあります。

それは「色が白いは七難隠す」。

本来は色白の女性が美人に
見えるということなんですが

紙も基本的に白いものですから
白いほどいい紙なんですよね~

実際、製造コストとしても
漂白には結構薬品使います。

それをわざわざ黒くするなんて・・・

管理人などはどうやってちょっとでも
白っぽく見せるかで苦労しましたから

黒い紙というだけでも
なんだかな~と思います。

それはそうとして。

黒い紙に需要はあるわけで
そのコピー用紙はないか

どこに売っているのか
ということなんですよね?

画用紙はあるけどそれ以外で
なにがあるのかということです。

確かに、茶色い紙はいくらでもありますが
真っ黒な紙というのは少ないかも。

それもコピー用紙となるとどうかなと。

ということで。

この記事では、黒い紙の
コピー用紙について

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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黒い紙のコピー用紙は通販で!

結論から言うと黒い紙のコピー用紙は
通販で購入するのがいいでしょう。

たとえばこれ。

ペーパーミツヤマ 色上質紙 中厚口 A4 50枚 くろ 黒

 

色上質紙の黒です。

一般のコピー用紙よりは厚いですが
画用紙よりは薄いと思います。

この程度の厚みであれば
プリンタで使えますね。

実際問題としては、プリンタのインクや
コピー機のトナーは黒が主体なので

黒いコピー用紙に印刷しても
文字が読めな糸は思います。

白いマーカーで手書きするなら
これはいいと思います。

ちなみに、白いペンは
こちらにまとめました。

(過去記事)
黒い紙に書けるペンについて。コメント用にはどれがいいか?
https://kamiconsal.jp/kuroikaminikakerupen/

 

そうそう黒い画用紙はこんなやつですね。

 

大王製紙 画用紙 再生 色画用紙 八ツ切サイズ 100枚入 くろ(黒)

 

これは古紙入りだそうですが。

基本的に上質系で厚みがあって
表面はラフということになります。

印刷には適していませんが
手書きにはいいと思いますね。

この手のものは街の文具屋さんで
普通に購入できると思います。

黒い紙が嫌いな理由

ここからは余談です。

冒頭でもお話しましたが
管理人は黒い紙が嫌い。

嫌いというのはどうかと思いますが
あんまりいい印象はないです。

それは自分が開発するときには
いかに白くするかで苦しんだから。

元製紙会社社員の開発系ですが
我ながらものすごい偏見ですね~

もちろんそれ以外でも理由はある。

まず、黒い紙を作るためには
黒い染料が必要になります。

わざわざ黒い染料を
添加しないといけない。

白いパルプに対して、です。

一生懸命漂白したのに
黒い色をつけるのか!

もうその時点で、なんでやねん、
と思うわけですよ。

それから現場的な問題もあります。

それは黒い紙を抄造したあとの掃除が大変。

当たり前ですがかなりキレイにやらないと
次に生産する白い紙に影響が出る。

簡単に言えば白い紙に黒い斑点が
出て製品にならないとかですね。

欠陥だらけになるかも知れないわけです。

これがコワイ。

欠陥が出始めたらマシンを止めて
また掃除しないといけない。

このロスがばかにならないんです。

なによりも、ようやく紙を出したと
思ったら欠陥が出たとなれば

現場の操業員の士気が下がる
というのが困るんですよね~

そういう意味でも黒い紙なんて、
製造したくないと思うわけです。

黒い紙を製造しなければいけない理由

一方で製造現場としては黒い紙を
製造しなければいけない理由もあります。

言ってることが矛盾しますけどね。

では現場が製造しなければ
いけない理由をお話します。

まずはじめに。

紙を製造するときには製品と一緒に
製品にならなかった紙、損紙が出ます。

そしてこの損紙は通常は同じ品種の
ときにブロークとして再利用されます。

同じ紙を延々と製造しているときは
実質的には損紙は出ません。

しかし現実にはそうはいかない。

一つのマシンで色んな品種を
製造することのほうが多い。

なので損紙も色々と出てきます

これが前提として。

色上質紙とか色画用紙とか
そういう色物を製造している場合。

色が違うと損紙の処理ができません。

薄いクリーム色を抄造しているのに
濃い赤色の損紙を配合出来ません。

色上質紙というのは原料は同じでも
色目が違うわけですから品種は多い。

それらを同じ品種のときに処理しよう
というのはかなり難しいんです。

管理人の経験では色上質を多数
揃えたのに開発してサンプルを

製造した後全く売れなかった
という色もあるくらいです。

そんなものもう製品じゃない。

しかし、じゃあそれを処分しますか
と言われても困るんですよね。

同じ色を製造するなら
損紙処理できますが

その色を製造する機会が
巡ってこないわけですから。

それで、そんな損紙が在庫として
溜まってくると現場は困ります。

そもそも置き場所がないし
在庫管理が大変になるし。

そこで黒い紙。

黒の場合はどんな色を
入れても大丈夫ですよね。

厳密には黒と言っても微妙に
色目は違うんですけど

そこは染料で調整するとして
とりあえず損紙の処分ができる。

何しろ黒色というのはすべての色が
混ざりあった色でもありますから。

結局、工場の不良在庫の処理とか
損紙の処理のために黒い紙を製造する。

そういう都合もあるわけです。

ここでちょっと分かっている人なら
色物だって古紙処理設備で

古紙パルプとして使えば
いいと思うかも知れません。

ところが厄介なことに工場の
原価計算のやり方によっては

製品を古紙として処理するというのは
資産を処分したと計算することがある。

在庫って本来であれば売れるわけで
それを古紙にするわけですから赤字。

しかも古紙処理すれば
その分の工程費がかかる。

これって工場経営の問題なんで
在庫は残しておきたいんですよ。

見た目がいいですから。

現場的にはそんなもの売れないのに
さっさと処分しないと邪魔ななのに。

まあ、それでも古紙処理設備があれば
最悪の選択として損紙処理はできる。

しかし、その設備がない場合
どうにもならないわけです。

そこでやっぱり黒い紙を製造して
損紙処理をするかということになる。

まあ、経理的に問題にならないように
うまいことやらないといけませんけどね。

そう考えると黒い紙、
なかなかにややこしいのです。

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管理人のまとめ

今回は黒い紙のコピー用紙は
あるのかというお話でした。

結論から言うとあります。

色上質紙として通販で購入できます。

ただ、一般的に文具屋さんで
売っているのは画用紙でしょう。

そもそも黒い紙、コピー用紙として
需要がほとんどないですからね。

白いマーカーで手書きするとか
単純に背景に使いたいとか

切り絵用に使いたいとか
そういうのが多いでしょう。

そういう場合には画用紙のような
しっかりした紙が使いやすい。

なので色上質紙の黒はありますが
あまり一般的ではないのでしょうね。

それから黒い紙について思うところも
少しお話させていただきました。

製造する側としてはなかなか
面倒な紙だと思いますね~

この記事が、黒い紙のコピー紙
について参考になればと思います。

黒い紙、うまく使ってくださいね!

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