薄い紙に印刷したい!インクジェットやレーザーで出来るの?

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コピー機 シール

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、薄い紙に印刷したいが
インクジェットやレーザーで出来るの?
というお話。

管理人、一応元製紙会社社員なので
プリンタ用紙の開発もやりました。

インクジェット用紙がメインですけど。

昔の話なので今よりは
プリンタはよくなかった。

特にインクジェットはようやく
写真画質とか言ってる頃でした。

それで。

今回のお話と関係するのは
プリンタの給紙部分ですね。

薄い紙を印刷する時って
一番のネックは給紙でしたね~

はっきり言うと紙が薄すぎると
すぐに紙詰まりを起こすんです。

多分、機械的には一般的なコピー用紙が
上手く給紙出来るように調整されていて

その範囲を超えると薄すぎても
厚すぎてもダメなんでしょう。

ではなにかやり方はあるのか?

これですね~

面倒ではありますがなくはないです。

ということで。

この記事では、薄い紙への印刷は
プリンタで出来るのかについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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薄い紙への印刷はプリンタで出来る?条件はありますが出来ます!

基本的には薄い紙をプリンタで
印刷すると紙詰まりを起こします。

しかし条件付きですがやり方はあります。

ではどうやれば出来るのか?

管理人の考えとしては

「剥離紙に貼り付ける」

というものです。

たとえばトレーシングペーパー
のような薄い紙があったとして。

 

コクヨ トレーシングペーパー 薄口 A4 50枚 セ-T149N

 

まあ、この紙自体はインクジェットで
そのまま印刷できるみたいですが

それは置いといて、ちょっと
紙詰まりが心配だとしますよね?

これを剥離紙に貼り付けるわけです。

ただ、剥離紙はちょうどいいのが
なかなか売ってないんですよね~

最悪、A4サイズのシールを
剥がして使うというのはあります。

しかしそれなら、薄い上紙の
シールでいいだろうと思うし。

手軽な代用品はないかとなると
クッキングシートになりますかね。

クックパー クッキングシート Lサイズ 30cm×15m

 

これならスーパーなんかで
簡単に手に入ります。

クッキングシートも薄いですが
貼り合わせればそれなりになる。

貼り方自体は単純に糊で貼るか
両面テープで貼る感じでしょうか。

プリンタ内部でズレなければいいので
あまり強く貼る必要はないでしょう。

全面にのりを付けなくても端の方だけ
それなりに固定できればいいかなと。

両面テープならなおさら部分的に
固定することになるでしょうかね。

薄い紙を印刷するときの注意点

それで薄い紙でも剥離紙を貼り合わせて
印刷すればなんとかなると紹介しましたが。

管理人としてはできればプリンタは
インクジェットがいいと思っています。

それも手差しができるやつ。

いくら薄い紙を貼り合わせて紙厚が
厚くなったとしても給紙トレイからの

給紙をするとなると紙にストレスが
かかって剥がれたり詰まったりします。

それから。

レーザープリンタやコピー機でも
出来るとは思うんですが、

万が一内部で剥がれたら
紙詰まりが起こるでしょうし、

トナーを定着させるために
加熱部分があるので

そこに粘着物が付着すると
汚れの原因になるのも心配。

のりの性質によっては加熱されて
粘着力が強くなりすぎるとか

逆に弱くなってズレてしまうとか
そういうのも気になるところですね。

その点、インクジェットプリンタなら
加熱部分がないので安心です。

ただ、何枚も印刷するときは一枚ずつ
確認しながらやったほうがいいでしょう。

紙が詰まらない保証はないので。

それからもう一つ注意。

薄い紙と剥離紙をのりや両面
テープで貼り合わせるわけで、

そのときに薄い紙に粘着剤が
残ってしまう可能性はあります。

それがまずい場合は少し大きめの
薄い紙(または印刷を小さめ)に対し

端の方だけを貼り付けるようにして
印刷後に切り取ってしまうのが一案。

極端な話、B4サイズの紙を
貼り合わせてA4サイズにする。

1枚だったこんな感じでやれるかなと。

枚数が多いと面倒ですけどね。

薄い紙が紙詰まりしやすい理由

ここからは余談です。

ここまで、薄い紙はプリンタで
紙詰まりしやすいので

何かと貼り合わせて印刷
すればいいとお話しました。

実際に印刷用の宅配便伝票は
上紙も剥離紙も薄いですよね。

それでも貼り合わせているから
普通にプリンタで使えます。

今回のお話は結局それを手作業で
やっているだけのことになります。

それで。

薄い紙はなぜ紙詰まりしやすいのか?

直感的にそうだろうと思いますが
学問的には「剛度」が関係します。

剛度は「こわさ」ともいいます。

感覚的には硬さとかパリッとした感じです。

もちろん、表面の摩擦係数とか
押し付け圧とかも関係します。

色んなパラメータがありますが
この中で一番難しいのは剛度。

これはかなり根本的な問題なので。

極端な話、紙が薄くてもフニャフニャに
ならなければそこまで紙詰まりはしない。

しかし。

剛度というのは紙の厚さと
相関関係がある。

厚さの3乗と比例するんだそうです。

これは感覚的に分かりますよね。

電話帳や時刻表は1枚は薄くて
ペラペラでも本になれば立ちます。

あの感じですね。

なので薄い紙をプリンタでそのまま
印刷するのはなかなか難しい。

昔見たフォーム用紙のように両サイドに
穴が空いていてギヤで強制的に

紙を搬送させているのならいいですが
今のプリンタはローラーだけですから。

結局、プリンタで印刷するときは適正な
紙を使う必要があるということです。

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管理人のまとめ

今回は薄い紙の印刷したいが
インクジェットやレーザーで出来るの?
というお話でした。

結論から言うとインクジェットなら出来ます。

ただしやり方は面倒ですしあまり
枚数が多いのはよくないです。

レーザープリンタでも出来るかも
知れませんがおすすめしません。

やり方としては薄い紙に剥離紙を
貼り合わせてから印刷するということ。

剥離紙が入手できなければ
クッキングシートで代用。

実際に宅配便のシールは
そんな感じじゃないですか。

あれを手作業でやるわけです。

のりが残ったらまずい場合は一回り
大きめの薄い紙と剥離紙を使う。

端のところだけのりを付けて
印刷後にカットする感じです。

こんなやり方なのでプリンタは
インクジェットで手差し給紙がいい。

レーザープリンタだとのりの部分が
どうなるかちょっと怖いんですよね。

トナー式のものは定着時に加熱しますから
そこが粘着剤にどう影響するか気になります。

これはのりの性質にもよるんですが
管理人的にはおすすめできません。

なので、インクジェット
プリンタがいいと思います。

家庭用の安価なやつは
だいたいそうですからね~

あと、紙厚と剛度の関係についても
少しお話させていただきました。

薄い紙が紙詰まりしやすいのは
直感的に分かると思いますが

剛度は紙厚の3乗に比例するので
紙が薄いと給紙・搬送が難しくなる。

そういう適性があるということです。

この記事が、薄い紙を印刷する
ときの参考になればと思います。

紙はプリンタに合ったものを使ってくださいね!

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