紙が違うと印刷の色が変わる理由は?紙の色と表面性の影響!

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紙が違う 印刷の色 変わる 理由

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、紙が違うと印刷の色が変わる理由は?
紙の色と表面性の影響!というお話。

管理人は元製紙会社社員。

印刷のことも少しは勉強しました。

これがなかなか難しい。

特に色を合わせるのが大変。

かなり厄介でしたね~

たとえば。

お客さんが大手の通販カタログだと
一社で対応できなかったりする。

そのときは2社購買になるんですが
紙の色は合わせないといけない。

それが困ったことにもう一社の色に
こちらの色を合わせることになる。

残念ながら営業が弱かったので。

これが、数値的には近い色になっても
見た目が同じになるとは限らない。

結局、ユーザーに妥協してもらって
なんとか生産すると言う感じでした。

そしてさらに面倒なのは。

印刷後の色なんですよね。

紙の色をできるだけ合わせても
印刷するとまた印象が変わる。

まあその部分は印刷会社の問題なので
クレームにはなりにくかったですけど。

正直言うと。

紙の色を合わせるのは至難の業。

極端な話、隣り合った兄弟マシンでも
同じ色になることはありません。

下手をすると同じマシンで生産しても
パルプの状態や水の状態でも変わる。

不安定になりやすいところをなんとか
ごまかしながら近いものを生産する。

そんなのが多かったですね~

それはそうとして。

この色の問題、特に印刷後に色が変わる
というのはどういう原因があるのか?

ちょっと調べてみました。

ということで。

この記事では紙が違うと
印刷の色が変わる理由は?

紙の色と表面性の影響!
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙が違うと印刷の色が変わる原因

紙が違うと印刷の色が変わる原因で
特に大きいのが2つ考えられます。

一つは紙の色。

もう一つは表面性。

それぞれ説明してみます。

紙の色が違うと印刷の色が変わる

これは当たり前といえば当たり前。

でもそれではイマイチなので
もうちょっと理屈っぽく。

まずですね、紙にインクを塗ります。

当然インクの色が反射されて目に映ります。

赤いインクを塗れば赤く見える。

ただし。

ここでインクの隠蔽性が問題になります。

インクが紙自体の色をどれくらい隠すのか。

インクの隠蔽性が高ければ
下地の紙の色の影響は少ない。

逆にインクの隠蔽性が低ければ
紙の色で印刷の色が変わってくる。

隠蔽性と言いましたがもうちょっと
言うとインクに含まれる顔料を

光がすり抜けてしまうかどうか
というのが隠蔽性になりますかね。

光がインクの顔料に当たればその色が
すり抜けて反射すれば紙の色が見える。

一般的な印刷では完璧な隠蔽性はないので
ある程度紙の色が影響するというわけ。

ちなみに。

段ボールの表面に印刷するときは
場合によっては真っ白な印刷をして

その上から商品の印刷をする、
というようなときもありますね。

イメージとしては修正テープの
上から書き直すような感じです。

 

プラス 修正テープ ホワイパープチ 5mm WH-815-3P ブルー 3個パック 49-245

 

これなら隠蔽性は申し分ない。

印刷だと。

段ボールの色は茶色ですけど
その上に真っ白なチタンを

印刷して紙の色を完全に消して
その上に商品の印刷をする。

と言う感じです。

板紙を使うのとどっちがコストが
安いかという比較になりますが

意外に多くの飲料ケースで
やっていたかなと思います。

いずれにしても。

紙の色を完全に隠蔽するのは
一般の印刷では無理がある。

なのでどうしても紙の色の違いが
印刷の色の違いになるんですよね~

紙の表面性が違うと印刷の色が変わる

たとえば。

平滑度や光沢度が高いのは
コート紙やアート紙。

表面がツルツルでピカピカですよね。

これと比較すると上質紙の平滑性は低い。

まあ更紙よりはツルツルですけど
コート紙ほどツルツルではない。

これがどう印刷の色に影響するか?

たとえばインクジェットの写真用と
普通紙の違いのイメージですかね。

同じ画像を印刷すると写真用は
鮮やかですが普通紙はボケる。

これはコート紙と上質紙でも同じこと。

つまり表面の平滑性の違いが
印刷の色の違いつながるわけ。

理屈としては表面での光の反射が
均一か乱反射するかの違いになる。

均一な光の反射のほうが鮮明で
乱反射するほうが白くボケると。

だからコート紙と上質紙を印刷して
同じ色にしろとかは無理なんですね~

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管理人のまとめ

今回は紙が違うと印刷の色が変わる理由は?
紙の色と表面性の影響!というお話でした。

紙が違うと印刷の色が変わる。

当たり前のようですが
その理屈を調べました。

結論としては。

紙自体の色が印刷後の色に影響を与える。

インクの隠蔽性が悪いほど
下地の紙の色が影響する。

なので紙が違えば印刷の色が変わる。

もう一つは表面性。

平滑であるほど光の乱反射が
おさえられて鮮明な色になる。

平滑性が低いほど光が
乱反射して色がボケる。

なので紙が違えば印刷の色が変わる。

ということでした。

紙が違えば印刷の仕上がりが
違うのは当たり前のことです。

それでも理屈を考えてみれば
紙を選ぶ重要さも分かるかなと。

どんな紙にも同じように印刷するとか
そういうのは無理なことですから。

この記事が、紙が違うと印刷の色が
変わることの参考になればと思います。

印刷、うまくやって下さいね!

(参考)
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