ポスターの退色を防止したい!印刷の色抜け対策はあるのか?

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ポスター 退色防止

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ポスターの退色を防止したいが、
印刷の色抜け対策はあるのかというお話。

管理人は部屋にポスター貼らないんですが。

人によってはアイドルとかアニメキャラとか
風景写真とかスポーツとか貼ってますね。

そういえば、ゴルフの写真が
大好きという取引先の社長がいました。

それでそういうポスターもカレンダーなら
せいぜい1年貼っているだけなんですが、

何年も貼ったままにしておくと
印刷の色が抜けてしまうんですよね。

これが何とかならないのか?

ということで。

この記事では、ポスターの退色を防止として
印刷の色抜け対策はあるのかについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ポスターの退色防止は紫外線カット

結論から言うと、ポスターの退色防止には
紫外線(UV)をカットするのが有効です。

簡単なのはポスターの前に
アクリル板を設置すること。

ポスターフレームを使うのが簡単でしょう。

アクリルは有機ガラスとも呼ばれますが、
汎用プラスチックの中では一番透明。

その中でも額縁用のアクリル板なら
かなり紫外線はカットされるんですね。

ちょっとお高いですが。

なおアクリルは、ポリメチルメタクリレート、
PMMAと呼ばれますが、このMMA自体が

紫外線をよく吸収するので
UVカットに有効ということです。

だから額縁用でなくて普通の
アクリル板でも結構UVカットします。

中にはわざわざUVを透過するように
設計されたアクリル板もあるので注意。

多分、アクリル板の中で一番安いのが
それなりにUVカットするのでいいかなと。

ただ、そこまでしなくてもというのなら
UVカットのラミネートフィルムを貼るのもあり。

これはPETフィルムに紫外線カットの
染料を塗工しているものです。

粘着剤で貼るタイプの場合は粘着剤に
UVカット染料を入れるようですが。

ただこれも、ラミネートを貼るときは
結構慎重にやらないといけないです。

失敗するとすぐに空気が入るし
一回貼るとやり直せませんから。

車の窓にUVカットフィルムを
貼ったりしますがあれと同じ。

一枚しかない大きなポスターなら
十分に慎重にやって下さいね。

ポスターが退色する原因

結局、印刷物が退色するのは
印刷インクが退色するからですよね。

印刷インクが退色する大きな理由は
紫外線でインクの顔料分子が壊れるから。

新聞紙なんかが劣化して黄色くなる
原因もだいたい紫外線です。

紫外線と言いましたが結局の所、
強い光に当たると分子が壊れる。

それは染料や顔料の色素でも
紙のパルプでも同じこと。

金属やガラスや無機物は
それよりも光に強いですが

プラスチックなどの有機物は
だいたい紫外線で劣化します。

染料や顔料は色がついてますから
それがより分かりやすいですよね。

強い光が当たるということは
強いエネルギが与えられるということ。

それが強すぎると分子の結合が切れて
発色している色とは違う色になったり

そもそも発色しなくなったりする
ということのようです。

ちなみに。

色素はその色によって光に
強かったり弱かったりします。

同じ色でも有機物か無機物かで
耐光性が違うこともあります。

ポスターが色褪せる場合は
墨藍紅黄の4色の中で

黒色の墨と青色の藍が光に強く
赤色の紅と黄色が抜けるそうです。

DICの説明を見てみるとこんな感じ。

==ここから==

インキは、色別に異なる顔料を
原料として使用しています。

藍と墨の顔料、
主にフタロシアニンブルーと

カーボンブラック)を
構成する化合物は結合が強く、

太陽光に含まれる紫外線によって
破壊されることはほとんどありません。

一方で、黄と紅の顔料
主にジスアゾイエローとカーミン6B

については、化合物の結合が弱いため、
光の中でも特に強い力を持つ

紫外線の下に長時間晒すと、
化合物の結合が破壊され、

本来の色が出なくなって
しまうのです。

==ここまで==

ということだそうです。

管理人は黄色が強いのかと
思ってましたがそうではないようです。

紙は劣化すると黄色くなりますけどね。

ポスターの保管について

ポスターは貼って眺めるものですから
基本的に光にさらされて劣化します。

どうしても保管しておきたければ
光が当たらないところに置くことです。

高温多湿だと必ず劣化しますから
風通しのいい冷暗所に保管する。

ただ、紙に印刷なので
どうやっても劣化はします。

そこはあきらめるしかないでしょうね。

その他の方法としては
データで保管もあります。

現代ならではですけどね。

ポスターの大きさにもよりますが、
キンコーズなどでスキャンできるなら

ポスターをスキャンしてデータで
残しておくということです。

同じ大きさで出力するなら
キンコーズなどが必要ですが。

ポスターの印刷がキレイなうちにデータで
残しておけばいつでも再現できる。

本当に気に入ったものなら
それくらいやってもいいでしょう。

データになってしまえば紙でなくても
モニターで見てもいいわけですが。

管理人のまとめ

今回は、ポスターの退色を防止したいが、
印刷の色抜け対策は、というお話でした。

結論から言うと、原因は紫外線なので
紫外線カットタイプのアクリル板や

UVカットのラミネートフィルムを
使えば良いということでした。

それから印刷インクは墨、藍が光に
強くて紅、黄が弱いということでした。

気に入ったポスターを長持ちさせるなら
ポスターフレームにアクリル板がいいかなと。

お金がかかりますけどね。

この記事が、ポスターの退色対策の
参考になればと思います。

気に入ったポスター、大事にして下さいね!

(参考)
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