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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙の無駄遣いを減らす?
デジタル化は重要だが情報量も増える
というお話。
紙の無駄遣いはずっと問題です。
管理人が会社に居たころも
同じ話がありました。
製紙会社なのにコピー紙を減らせとか。
包装用紙を削減とか。
紙を使ってもらわないと
業績が上がらないのに。
自分は使わないようにして
生産や販売は増やせとか。
まあ、電気、ガス、水道なんかも
節約を言いますから似たようなもの。
矛盾してますよね~
それはそうとして。
紙の無駄遣いを減らすには
どうすればいいでしょうか?
気になるんですよね~
ただこれについては思うところもあります。
ということで。
この記事では紙の無駄遣いを減らす?
デジタル化は重要だが情報量も増える
について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙の無駄遣いが起きる原因
紙の無駄遣いの原因ですけど、日々の生活や仕事の中で思い当たる場面がいくつもあります。
いくつか具体的にあげてみます。
- 職場での紙の使用
職場では、会議資料や報告書、プレゼン資料など、さまざまな書類を印刷・配布することが一般的になっています。これは効率的な情報共有を目的としている一方で、必要以上に印刷してしまうケースも少なくありません。例えば、ちょっとした修正のために再印刷を繰り返したり、配布された資料が読まれずにそのまま捨てられたりすることもあります。さらに、デジタルツールが普及してきた現在でも、社内の業務フローが紙ベースで進行している場面が多く、これが結果的に紙の使用量を増加させる要因となっています。 - 広告やDM
家庭の郵便受けに日々投函されるチラシやダイレクトメール(DM)は、そのほとんどが読まれることなくゴミ箱へ直行することが多いです。これらの印刷物は企業がマーケティング目的で大量に印刷・発送しているため、消費者側で不要と判断されれば、そのまま資源の無駄遣いになります。特に、大量生産された広告用紙が短期間で廃棄される現状を考えると、非常に大きな環境負荷を与えているといえるでしょう。 - 学校や家庭での紙の使用
学校では、授業で使うプリントや宿題、保護者への連絡文書など、多くの情報が紙で配布されます。家庭でも、連絡帳の記入、買い物メモ、チラシの切り抜きなど、日常的に紙が使われています。これらは一度使用されるとすぐに廃棄されることが多く、結果的に無駄になってしまうことがあります。特に子どもがいる家庭では、通知プリントの管理が煩雑になり、結局は見ないまま捨ててしまうこともあり、紙の有効活用が難しい場面が多くあります。
と言う感じですね。
どれも「確かにそうだ」と思わせる内容ではあるのですが、
「そんなことは分かってるよ」と思う人も多いかもしれません。
それでも、なぜ紙の無駄遣いがなくならないのか?
その背景や根本原因について、もう少し深く考えてみたいのです。
紙の無駄遣いを減らす。過去との比較
管理人的に考えてみたいのは、「紙の無駄遣い」という現象が、いつから顕著になったのかということです。
つまり、昔と今を比較して、何が変わったのかを探ることによって、紙の使い方に対する認識の変化が見えてくる気がします。
管理人が社会人になったばかりの頃と今とでは、まず圧倒的に違うのが情報量です。
それから、情報が届くまでの速さもまるで違います。
昔は、そもそもコピー機が普及していませんでした。
文書はすべて手書きで作成していて、複製が必要な場合はカーボンコピーや青焼き(ジアゾ)といった手法を使っていました。
学生時代には「ガリ版」と呼ばれる手動の印刷方法が主流で、印刷には手間も時間もかかるものでした。
タイプライターさえあまり一般的ではなく、多くの文書は鉛筆やボールペンで書かれていた時代です。
情報収集手段としても、テレビやラジオはあっても、インターネットは存在していませんでした。
調べものをするには図書館に行って書籍を探し、メモを取って…という手間がかかる世界。
だからこそ、そもそも紙を無駄に使うという概念自体がなかったように思います。
一方で、今はどうかというと、どんな学校でもどんな職場でも、ちょっとした資料でも簡単に印刷ができてしまいます。
しかも、情報自体の量が桁違いに増えているため、自分にとって必要そうな情報を「紙にして持っておこう」と思ってしまうのです。
確かにデジタルで保存しておけば済む話ではありますが、それが簡単そうで実はなかなか難しい。
スマホに入れておいたPDFを、あとで探すのが面倒だったり、パッと開いて読みにくかったりする。
紙なら一目で読めるし、全体を俯瞰できるメリットがあるので、ついつい印刷してしまう。
結果的に、情報が多ければ多いほど、紙の使用も増えるわけです。
つまり、今の時代は情報量が増えたことによって、紙を減らすどころか、逆に使う場面が増えてしまっているというのが現実です。
そして、いくらデジタル化が進んでも、「紙でも見たい、紙で確認したい」という欲求は根強く残っています。
だからこそ、無駄な印刷を本気で減らそうとすれば、かなり大きな意識の転換が必要になります。
目の前の紙に頼りたくなる気持ちをぐっと抑えるくらいの覚悟が必要ですし、それが簡単なことではないのも事実です。
さらにもう一点、注目すべきは情報伝達のスピードです。
管理人が社会人になりたての頃、急ぎの連絡はFAXでした。
それ以前は手紙や郵便が主流で、時間がかかる分、内容をよく吟味してから書く習慣がありました。
FAXの時代でも、紙に手書きして間違えたら消しゴムで直して、それでも丁寧に1枚で収めようという工夫がありました。
用紙を何枚も使うようなことはほとんどありませんでした。
今はどうでしょう?
メールやLINE、チャットワークといった即時性のあるツールが主流になり、情報のやりとりがスピーディーになりました。
文章の作成もパソコンで行うので、一見、紙は使っていないように見えます。
しかし、内容をしっかり確認しようと思うと、多くの人が一度印刷してチェックするのです。
特に年配の方や文章に慎重な人ほど、この傾向が強いです。
画面上では見逃してしまうミスも、紙だと気づけるという安心感があります。
でも、印刷したものに赤を入れて修正するわけではなく、再度パソコンで修正して、また印刷する。
この繰り返しで、結果的に多くの紙が使われてしまうのです。
情報が速く、大量に届く時代だからこそ、それを処理するために作成される文章の量も比例して増えていきます。
当然、紙の使用量も増えるわけで、これは仕組みとして避けられない部分かもしれません。
そう考えると、紙の無駄遣いを完全になくすというのは、構造的にかなり難しい課題です。
そして、やはり「紙で確認したい」「紙で手元に置いておきたい」という意識が、根本的に変わらなければ、本質的な解決にはつながらないのだと思います。
管理人のまとめ
今回は紙の無駄遣いを減らす?
デジタル化は重要だが情報量も増える
というお話でした。
紙の無駄遣いの原因を
考えてみましたが。
管理人的には減らないのでは?
というのが結論になります。
結局ですね。
紙が情報媒体である以上
情報が増えれば紙も増える。
減らす意識がどんなに強くても
そもそもの情報が増えれば
情報媒体の必要性も増えて
なかなか紙は無くならない。
たしかに新聞や雑誌は減っています。
しかし、個人発信の情報は増えている。
そのとき、印刷して持っていたいなら
その媒体である紙は増えてしまう。
デジタル化すれば良いと言っても
そこは意識が変わらないと難しい。
そんな感じかなと思うんですよね~
この記事が紙の無駄遣いの
参考になればと思います。
紙を大切に使ってくださいね!
(参考)
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