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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、影絵のスクリーンに使う紙は?
大きなものなら模造紙や障子紙
というお話。
影絵を楽しむ際、影を映し出す
「スクリーン(幕)」はとても大切です。
どの紙を使うかによって影の濃さや雰囲気、
光の柔らかさが大きく変わります。
特に自宅や教室、イベントなどで
影絵を楽しむ場合には、
手に入りやすく扱いやすい紙を
選ぶことがポイントになります。
この記事では、影絵用スクリーンに適した
紙の種類や特徴、サイズの大きな
スクリーンを作りたい場合の方法、
さらに綺麗に影を映し出すための
コツについて詳しく紹介します。
ということで。
この記事では、影絵のスクリーンに使う紙は?
大きなものなら模造紙や障子紙について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
影絵スクリーンに適した紙の特徴
影絵のスクリーンに使う紙は、
光を均一に透過し、影が
はっきり映ることが重要です。
影絵は光源とスクリーンの距離、
影をつくる物体の位置によって
影の濃淡や輪郭が変わりますが、
スクリーンの紙自体の透け具合が
適切でなければ、綺麗な影になりません。
影絵のスクリーンに適した紙の条件
・光をやわらかく通す(強く反射しすぎない)
・破れにくい、または張りやすい
・表面がざらつきすぎていない
・影がぼやけず、輪郭が出やすい
特に影絵では
「光源 → オブジェクト → スクリーン」
という順番で影が生じるため、
スクリーンに使用する紙は
強い光を受けても反射しにくく、均一な
白さが保たれていることが望ましいです。
厚すぎる紙は光が通らず暗い影になりますが、
薄すぎると影がぼやけてしまいます。
また影絵は観賞する角度も重要となり、
スクリーンにたるみがあると影が歪んで
見えてしまうことがあります。
そのため、スクリーンに使用する紙は
張ったときにしわが寄りにくい
素材であることも大きなポイントです。
影絵におすすめの紙の種類と使い方
影絵に使える紙はいくつか候補があり、
それぞれに特徴があります。
ここでは入手しやすさや
扱いやすさも含めて紹介します。
トレーシングペーパー
薄くて光をよく透かす紙で、小さな影絵や
手作りおもちゃ影絵に最適です。
透け感があるため影がはっきり見えやすく、
細かい作品にも向いています。
メリット: 影がくっきり映る、安価で使いやすい
デメリット: 大きなサイズは継ぎ貼りが必要になることが多い
模造紙
学校などでよく使われる大判の紙で、
比較的安価で手に入りやすいです。
影がやや柔らかく映るので
温かい印象になります。
家庭での影絵遊びや
教育現場での発表に向いています。
メリット: 大判で扱いやすい、入手しやすい
デメリット: 紙質が薄すぎると光がムラになりやすい
障子紙
日本の伝統的な紙で、光の柔らかい
透過がとても影絵に向いています。
大きな影絵劇、舞台演出、演出性を
重視した影絵作品に最適です。
紙に強度があり、貼り直しも容易です。
メリット: 光を均一に通しやすい、雰囲気が出る、大判に対応しやすい
デメリット: 他の紙よりやや高価な場合がある
半透明カッティングシート・布(不織布)
紙ではありませんが、影絵用スクリーン
として利用できる素材です。
破れにくく、水にも強いため
繰り返し使いたい場合に便利です。
メリット: 耐久性が高い
デメリット: 光の通り方によっては影がやや柔らかくなりすぎる
大きな影絵スクリーンを作る方法
学校行事やイベント、演劇などでは大きな
影絵スクリーンが必要になることがあります。
その場合に特におすすめされるのが
模造紙と障子紙です。
模造紙で作る場合
模造紙はサイズが大きく、一枚で広い面積を
作れるため便利ですが、光を均一に
広げるためには裏に薄い布や
トレーシングペーパーを貼り合わせて
使うとよりきれいに影が出ます。
設置のポイント
・紙をピンやテープでしっかり張る
・しわやたるみを伸ばす
・スクリーンの背後に置く光源を均一にする
障子紙で作る場合
障子紙はもともと光の透過性を考慮して
作られているため、光が均一に広がりやすく、
大きな影絵にも非常に適しています。
障子紙を木の枠に貼り、舞台セットのように
立てて使用すると、安定した美しい影絵が
楽しめます。
特にイベントなどでは、木枠を組んで
障子紙を張る方法が最も美しい
仕上がりになります。
影を美しく映すためのコツ
紙を選ぶだけでなく、光の使い方や
影の作り方にも工夫が必要です。
光源は一つにする
影絵では光源が複数あると
影が二重に見えてしまうため、
基本的には光源は一つにします。
懐中電灯、デスクライト、
LEDランプなどで代用できます。
光源はできるだけスクリーンに対して垂直に配置する
斜めから光を当てると影が伸びてしまうため、
光源はスクリーンの真正面に置くと
鮮明になります。
影を作る物体はスクリーンに近づけるほど影がくっきり出る
反対に、光源に近づけると影が
大きくなり、輪郭がややぼやけます。
場面に応じて距離を調節すると
表現に幅が出ます。
管理人のまとめ
今回は、影絵のスクリーンに使う紙は?
大きなものなら模造紙や障子紙
というお話でした。
影絵のスクリーンに使う紙は、
影の見え方を左右する大切な要素です。
小さな作品にはトレーシングペーパーや
模造紙が扱いやすく、演出を重視する
大きな影絵には障子紙が特に適しています。
スクリーンをきれいに張り、光源と影を作る
物体の距離を調整することで、より鮮明で
奥行きのある影絵が楽しめます。
用途に応じて素材を使い分け、
影絵ならではの柔らかい表現を
味わうことができます。
この記事が影絵のスクリーンに
使う紙の参考になればと思います。
影絵、楽しんで下さいね!
(参考)
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