紙の漢字の成り立ちは?糸を漉き取り薄く平らにのばしたもの

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紙 漢字 成り立ち

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は紙の漢字の成り立ちは?
糸を漉き取り薄く平らにのばしたもの
というお話。

今さらと言う感じではありますが。

紙の漢字の成り立ちが気になりました。

木材の繊維から作っているのに
「糸へん」なんですよね。

まあ、繊維から作っているから
糸へんだと言われたらそうですが。

そもそも中国で発明されたときは
ボロ布を原料にしてたような気が。

それなら糸へんでもいいのか?

でもツクリの方の「氏」はイマイチ。

管理人、思いつくことがない。

じゃあ調べてみるか。

ということで。

この記事では、紙の漢字の成り立ちは?
糸を漉き取り薄く平らにのばしたもの
について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙の漢字の成り立ちはどうなっている?

管理人がネットで調べたところ。

「紙」という漢字は「糸」と「氏」からなる。

「糸へん」なのは紙が発明されたとき
原料に使われたのが屑繭(くずまゆ)や

古真綿(ふるきぬわた)だから
ということみたいですね。

ボロ布と言っても着ることが
できなくなった絹のようです。

そもそも「糸」という文字が蚕の
繭から取り出したものだとか。

それが現在でも使われていると。

最初から木材が使われていたら
木へんだったのかも知れませんね。

木材繊維を使っているという意味では
糸へんでいいのかも知れませんけど。

次に。

ツクリの「氏」なんですけど。

これは匙とかナイフの形なんだそうです。

平らにのばすものという意味だとか。

たとえば「砥石」の「砥」のツクリ。

これも同じような意味だそうです。

石で刃物を平にするわけですね。

紙の場合は糸を漉いて平にする。

でも「氏」ってイメージは刃物より
人の名前だと思うんですけど。

どういうつながりがあるのかなと
思ったらこういうのがありました。

==ここから==

『氏(シ)』shi、zh?は、薄い刃物を表す象形文字です。古代中国では、肉などの祭りの御馳走を、同じ一族で分ける習慣がありました。このとき使う刃物が氏で、この血縁集団が氏です。部首は『氏・うじ』、意味は『同じ女性先祖の血縁集団』、『貴族の家柄』、『王朝の名前』、『同じ神の共同体』、『人の名前に敬意を表する言葉』です。

==ここまで==

日本でも「同じ釜の飯を食う」
というような言い方をしますが。

血縁集団という絆を深めるための
道具の象徴が氏だったんでしょうか。

そうなると刃物の意味のほうが
先にあった感じがしますね~

でも「氏」の成り立ちには他にも説が。

これはかなり怖い説ですけど。

==ここから==

「刃物で目を突き刺しつぶれた目」の象形から目をつぶされた被支配氏族を意味し、それが転じて、「同族集団」、「うじ」を意味する「氏」という漢字が成り立ちました。

==ここまで==

ということだそうです。

これは怖いですね~

古代中国で成立したのなら
そうかも知れませんけど。

それからもう一つ見つけました。

==ここから==

「氏」の本義は水の水面から水底までを示す漢字。

==ここまで==

というのもありましたね。

こんな簡単な漢字ですが成り立ち
となると色んな説があるんですね~

いずれにしても。

「紙」と言う漢字は糸から作られた
平らなものということになります。

紙の読みはどうなっているのか?

ここまで、紙の漢字について
調べた結果をお話しました。

次に気になったのは読み方ですね。

音読みは「シ」なのでこれは
「氏」と同じだとわかります。

では訓読みの「かみ」はどうなるのか?

ネットで見たところでは

==ここから==

まず「かみ、カミ」の由来です。これは紙以前の書写材料であった簡(かん=木簡、竹簡)の字音であるカン [kan] が、カニ [kani] →カミ [kami] と、変化してきたものと推察されています。

==ここまで==

ということだそうです。

紙に記載する前は木簡だったので
それが「かみ」になったというわけ。

管理人的にはこの説明は分かりやすい。

昔、会社でコピーを使い始めた頃に、
「これ焼いといて」と言う人がいました。

その頃はまだ「青焼き」ジアゾ感光紙で
複写するものも併用してたんですよね。

歴史的には「青焼き」が先にあって
その後トナーでのコピーの順番。

その名残でコピーも青焼きと呼んでました。

今の人にはなんのことやら?でしょうけど。

仕組みが変わってもやってることが
同じだとその言葉が残ってしまう。

木簡を「かみ」と呼んでいたから
紙も「かみ」と呼ぶようになった。

惰性があるんでしょうかね~

そうそう。

この「かみ」というのは神様の「かみ」とか
「上」の「かみ」とは関係ないそうです。

紙は神事によく使われるのでなにか
あるのかなと思ったんですが。

読み方は同じ「かみ」でも
そのルーツは別のもの。

ただ、「紙」が伝わった当時、
「紙」は最先端の貴重品。

だから神様への捧げものとして
使われたというのはあるそうです。

この話、なかなか奥が深いですね~

管理人のまとめ

今回は紙の漢字の成り立ちは?
糸を漉き取り薄く平らにのばしたもの
というお話でした。

紙という漢字は糸へんに氏。

元々はボロの絹を漉いて
平にしたということです。

氏、と言う漢字が刃物を表し
それが平らにのばす意味。

紙、なんていうありふれた漢字でも
成り立ちは面白いものです。

今回調べてみて、ツクリの「氏」
という漢字がなかなか面白かった。

漢字の成り立ちは結構怖いものが
あると聞いてましたがコレもそう。

一節では目を突き刺して潰れた形だとか。

この説はちょっと嫌ですね~

やっぱり皆で同じ肉を食べた象徴が刃物だから
氏が同族を表すようになった説のほうがいい。

管理人には本当の説はよくわかりませんが。

それと、読み方の「かみ」は神様や
上とは関係がないんだそうです。

木簡の「かん」が「かみ」になったとか。

神様の方は元々「かむ」でしょうから
たまたま後日同じになっただけだと。

なにか繋がりがあるとすれば昔は紙が
貴重品だったから捧げ物になったくらい。

紙に神が宿るわけではないんですね~

この記事が、紙の漢字の成り立ちの
参考になればと思います。

紙と言う漢字、面白いですね!

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紙まとめ
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

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