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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回はボールペンとカーボン紙で、
書いたら次の頁に写るのは何かというお話。
管理人の複写用紙のイメージは
手書きの伝票になりますかね。
一番多いのは宅配便の伝票。
これは紙の裏に部分的にカーボンが
印刷されていてボールペンで書くと写る。
それ以外では契約書ですかね。
自動車保険とか生命保険とか。
昔は物品の発注書も複写用紙でした。
それは見た目は普通の紙なのに
ボールペンで書くと文字が出るタイプ。
ノーカーボン紙が多かったように思います。
管理人が会社に勤務していた頃は
フォーム用紙にドットプリンタが主流でした。
だからそういうタイプのプリンタでは
複写用紙は多用されてましたね。
今は2枚必要ならレーザープリンタや
コピー機で2枚印刷するだけですが
昔はプリンタの速度も遅かったし、
プリンタは低速でしたから
ドットプリンタでノーカーボン紙を
複写印刷するという感じでした。
最近ははフォーム用紙は見かけませんが
昔は帳票の印刷にはよく使われていました。
今だともう紙に印刷するまでもなく
電子データでやり取りされるでしょうか。
時代は変わったものだなと思います。
しかしながら。
今も申込用紙など手書きは残っているわけで
これがきれいに写らないという人も多い。
管理人もその一人です。
ということで。
この記事では、ボールペンで書くカーボン紙や
ノーカーボン紙が使われる複写用紙について
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
ボールペンとカーボン紙。複写用紙を手書きする場合
ボールペンで複写用紙に手書きする。
5枚綴りとかだと最後のページに写っていない。
よくあることです。
これ、なにか対策ないんでしょうか?
今となっては手書きが減りましたから
もういいのかも知れませんが
管理人も筆圧が低くてダメだったので
ちょっと調べてみました。
いくつか調べてみて気がついたこと。
まず、ペン先に力が入るようにする。
当たり前ですが。
それで、ボールペンとしては水性や
ゲルボールペンは良くないようです。
筆圧が低くてもスラスラ書けますから。
これについては昔ながらの
油性ボールペンがいいみたいですね。
それから出来れば細字ものを使う。
紙とボールの接点が小さいほど
圧力がかかりますから。
ただ、あまりボールが小さいと紙が破れます。
毎日手書きする仕事なんかだったら
実際に試して見た方がいいでしょう。
それから下敷きですね。
ボールペン用の柔らかめの
下敷きを使うのがいい。
これも圧力がかかりやすくなるということ。
それから枚数を多く書く人は
グリップが太いほうが疲れにくい。
こんな感じです。
ただしこれは仕事で手書きを
する人向けの話ですよね。
たまにしか手書きしない人はどうするか?
テクニックとしては、
書くときに小指を浮かす、だそうです。
小指が紙にくっついている状態よりも
多少なりともペン先に力がかかるから。
管理人は普段より筆圧は上がりました。
しかしながら、慣れないと手が疲れます。
やってみると分かりますが
長時間は無理ですね。
申込用紙に記入するくらいなら
できそうですけど。
お店で手書きするときは備え付けの
ボールペンを使うでしょうから
筆圧が上がりやすいボールペンを
というわけには行きません。
どうしても仕方がないときは
小指を浮かして書いてみて下さい。
ちょっとはましになると思います。
カーボン紙やノーカーボン紙の複写用紙について
ここからは余談です。
複写用紙にはカーボン紙のものと
ノーカーボン紙のものがあります。
複写伝票の説明を見るとこんな感じです。
ノーカーボン紙や裏カーボン紙
などの複写用の伝票。
ノーカーボン紙は上面紙の裏に
カプセル状の無色染料を塗り、
2枚目の紙の表面に活性白土を塗ったもので、
圧力によってカプセルが破壊し、
無色染料が活性白土と反応して
青色に発色し複写がとれるもの。
裏カーボン紙は、紙の裏に必要なところ
(スポット)だけにカーボンインキを印刷した
ワックス型複写紙(スポットカーボン紙)と
樹脂型カーボンインキを全面塗工した
ソルベント型複写紙(クリーンカーボン紙)
がありワックス型複写紙の方が多い。
カーボン紙は紙の裏にカーボンを印刷していて
そのカーボンが次のページに写るものですね。
これは見た目も原理も分かりやすい。
ただし手で直接触ると黒く汚れます。
最近のものは汚れにくいようですが
見た目は汚れやすい気がしますよね。
カーボン紙のいいところは
紙を選ばないところ。
宅配伝票なんかだと裏カーボンですから
その部分だけ複写されますけど、
カーボン紙単独で使う場合は
複写したい紙の部分にはさむだけ。
上質紙を2枚重ねて
そこに挟めば複写できます。
手書きの領収書なんかには
欠かせないですよね。
一方のノーカーボン紙。
これもずいぶん減りましたが、
契約書なんかには使いますよね。
最近はタブレットに署名させられて
それで終わりというのも多いですが。
ノーカーボン紙の仕組みは
上面紙の裏側にカプセル化された
ロイコ染料を塗工しておいて
筆圧でカプセルが壊れたら
無色の染料が複写される側の紙に
塗工されていた活性白土と反応して
発色することで複写される
ということなんですね。
活性白土は顕色剤と呼んでました。
ロイコ染料は酸性の物質と出会うと
反応して発色するんですね。
ちなみに、ロイコ染料というのは
ロイコはギリシャ語の白(leukos)
から来ているそうで、普通は白いが
反応すると発色する染料ということ。
そういう性質に設計された
染料ということになります。
筆圧がないとカプセルが壊れないので
キチンと下まで写らないということですね。
管理人のまとめ
今回は、ボールペンとカーボン紙のお話。
カーボン紙やノーカーボン紙から
出来ているのは複写用紙。
ボールペンで書けば
次の頁まで文字が写る。
最近は見なくなりましたが、
複写伝票とか申込用紙とか
契約書なんかには以前は
ずいぶん使われていました。
ドットインパクトプリンターが
主流だった頃は活躍していたものです。
しかし今はページプリンタが主流。
時代は変わっていくんですね。
この記事がボールペンとカーボン紙について
考える参考になればと思います。
複写用紙には筆圧上げて書きましょうね!