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アシッドフリー紙にボールペンで書ける?PHは無関係です。

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回はアシッドフリー紙に
ボールペンで書けるのか?というお話。

アシッドフリー紙って
アシッドフリーペーパーとも言いますが。

文字のままで行くと「酸がない」
という意味になりますよね。

ここで言う「酸」は硫酸の意味になります。

実は紙をPHで分けると、
酸性紙と中性紙があるんです。

それでこの酸性紙は長期保存が出来ません。

酸性紙には硫酸バンドと呼ばれる
薬品が使われているからなんです。

その理由は硫酸バンドが吸湿すると
硫酸になって紙を劣化させるから。

その問題があって酸性紙では
長期保存が出来ないので

その代りに中性紙が開発された
という経緯があります。

中性紙、というのは基本的に
硫酸バンドを使わない紙のこと。

硫酸バンドを全く使わないという紙もあれば
若干添加するという紙もあるんですが、

アシッドフリーペーパーは
全く使わない紙ということになります。

それでアシッドフリーペーパーは
長期保存出来ますから

たとえばスクラップブックの台紙に
使われることがあるんですね。

それで、台紙にボールペンでコメントを
書いたりするんですが書けますかと。

これに関して言うとボールペンが
書けるかどうかは紙のPHとは無関係。

だから書けます。

ではどういう紙にボールペンで書けるのか?

また書けないのか?

ということで。

この記事では、アシッドフリー紙に
ボールペンで書けるかどうかと

どんな紙が書けないのか
ということについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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アシッドフリー紙にはボールペンで書ける。では書けない紙は?

そもそもボールペンはあまり紙を選びません。

アシッドフリーの中性紙とか
昔ながらの酸性紙とか

そういう部分で書けない
ということはありません。

万年筆なら吸水性がよくて
にじみ防止出来ている紙でないと

まともに書くことが出来ませんが、
ボールペンはそういうことは

気にする必要がなくほとんどの
紙に書くことが出来ます。

ノートや手帳、レポート用紙のような
筆記用紙には当然書けますし

コピー用紙やコート紙にも
普通に書くことが出来ます。

むしろ書けない紙の方が少ない。

ただし、書きにくい紙というか、
書いているうちに書けなくなる紙はあります。

問題は紙の表面性なんですよね。

経験がある人もいると思いますが、
光沢の高いコート紙は書きにくいですね。

表面があまりにも平滑だと
ボールペンのボールが回らない。

そうなるとインクが出ませんから
書けないということになります。

ただし、別の紙上質紙などに
書けばまたすぐにインクが出ますけど。

プラスチックの板に書くとか
そういうのもダメですよね。

それから、コート紙の場合は
表面に薬品が塗工してあるので

その薬品がボールペンのボールについて
ボールが回らなくなることがあります。

これもボールが回らないので書けない。

それから表面強度があまりにも
弱い紙というのも書けなくなります。

紙の種類としては、
更紙なんかは良くないです。

紙の表面から「紙粉」と呼ばれる
紙の粉(成分はパルプが多い)が出て

やっぱりボールに詰まって
回らなくなるんですよね。

ボールが回らなくなったら、
ティッシュペーパーなんかに

そのボールペンでゆっくりと書いて
付着物が取れたらまた書けますけど。

あとは油性ボールペンなら気にならないですが
水性ボールペンだとコート紙には書きにくい。

コート紙はあまり水を吸わないんですよね。

だからインクが乾かず、
こすると汚れるということがあります。

万年筆で書いたのと同じ感じですね。

コート紙は筆記用紙ではありませんから
手書きしにくいのは仕方ないとのですが。

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アシッドフリーペーパーが必要な理由。酸性紙の劣化原因について

ここからは余談ですが。

先程もお話しましたが、
酸性紙というのは劣化します。

だからアシッドフリーペーパーとか
中性紙が開発されました。

それで、酸性紙が劣化する原因は
硫酸バンド由来の硫酸によるもの。

この硫酸がパルプ(セルロース)を
酸化して劣化させることになります。

では硫酸バンドとはなんなのか?

これは紙のサイズ(にじみ防止)と
関係しています。

もともと洋紙が開発されたとき、
紙のにじみ対策にロジンを添加していました。

ロジンは松ヤニのことです。

滑り止めなんかに使ったりもします。

野球でピッチャーがロジンバッグを触って
指が滑らないようにするアレと同じ成分です。

それで、このロジンはアニオン系なので
同じアニオン系のパルプには定着しない。

アニオンというのはマイナスイオンを
持っているということです。

それで、アニオン同士をくっつけるために
定着剤として使われるのが硫酸バンド。

化学的には硫酸アルミニウムになります。

パルプとロジンの定着に必要なのは
カチオン(プラスイオン)の

アルミニウムイオンなんですが、
水に溶けないと使えない。

だから硫酸バンドの形で使われる。

それでこの化合物が安いんですね。

安くて性能がいいのですから
どんどん使われるわけです。

ところが、硫酸バンドは吸湿すると
硫酸イオンが出てくる。

硫酸イオンは強力な酸化剤ですから
セルロースであるパルプも酸化される。

硫酸バンドはサイズなどの
定着にはとてもいい薬品なんですが

時間が経つと硫酸が出てきて
パルプを酸化劣化させるわけです。

それで保管状況にもよりますが、
30年もすれば紙がボロボロになる。

一般の人にはあまり関係ないのでしょうが
公文書や美術品などには大問題。

それで本当に保管が必要な場合は
アシッドフリーペーパーを使うわけです。

ただし、現在では酸性紙は雑誌や
週刊誌に使われるくらいで

コピー用紙もコート紙のチラシも
新聞紙もほとんど中性紙になりました。

ノートや手帳、書籍用紙などの
上質紙はもともと中性紙でしたから

今では酸性紙を見つけるほうが
難しくなっているように思います。

実のところ筆記用紙はほとんど中性紙。

だからアシッドフリーペーパーに
ボールペンで書けないはずがないんです。

管理人のまとめ

今回は、アシッドフリー紙にボールペンで
書けるのかというお話をしました。

結論は、書けます、でした。

ボールペンが書けるかどうかは
紙の表面性によるのであって

紙が酸性か中性かという
PHには無関係ということです。

実際現在の筆記用紙はほとんど中性紙。

普通にボールペンで書けているわけですから。

この記事がアシッドフリーペーパーに
ボールペンで書く参考になればと思います。

スクラップブック作成、楽しんで下さいね!

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