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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回のお話は、コピー用紙は
わら半紙より安いのか。
管理人、昔はわら半紙よく使ってました。
大学生のころまではガリ版多かったし。
学校の先生とか教授がガリ版で
プリントを配ってましたね。
当時はまだコピーは高価なもの。
大学のときにようやく使いだしたくらい。
一応は卒論を書く人間はある程度の
枚数をコピーして良いとなってました。
まあ、ろくな本コピーしませんでしたけど。
今じゃコピーどころかネットから
ダウンロードして印刷します。
隔世の感がありますよね~
それはともかく。
今ではわら半紙を見かけることがない。
コピー用紙は電気屋に行けば
山程置いてあるんですけどね。
それに、企業でもコピー用紙は
好きなだけ使っているでしょう。
経費節減で色々やるでしょうけど
結果的にはあまり意味がない。
それに、今更わら半紙にガリ版印刷とか
戻れと言われても困りますし。
ということで。
この記事では、コピー用紙は
わら半紙より安いのかについて
管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。
コピー用紙はわら半紙より安いことが多い?
結論から言うとコピー用紙は
わら半紙より安いです。
今となっては。
特に、家電量販店で販売されている
格安コピー用紙は安い。
逆にわら半紙は探しても見つからないし
通販くらいでしか手に入りません。
しかも印刷用ではなくてペットの
敷物とかそういうところで売ってたり。
たとえばこんな感じ。
新聞紙 詰め物 更紙 ペットシーツ 梱包材 10kg ペット トイレシート 中敷き・荷造りの緩衝材等 人気 お得!
もう、枚数さえ記載されてない。
ここでは10kgで1980円だそうです。
kg当たりだと190円ですね。
紙屋的な表記をすると
キロ単価190円/kgです。
一方の格安コピー用紙。
特に安いやつを探すとこんな感じ。
カインズ(CAINZ) コピー用紙 A4 白 500枚 ホワイト 白色度75 米坪60g/m2 古紙パルプ配合 プリンター用紙
500枚で348円。
一応重さに換算してみます。
A4サイズで米坪60g/㎡だそうですから
500枚だと1.9kgになります。
※A4サイズは16枚で1㎡。
なので
60g/㎡x(500枚/16)=1875g
=1.875kg
価格が348円だとすると
348円÷1.875kg=186円/kg
ということです。
さっきのわら半紙が198円/kg。
だから、コピー用紙の方が安い。
ということになります。
ただし。
コピー用紙もピンきりで、
もっと値段の高いものもある。
500枚で380円/kg以上なら
わら半紙のほうが安いことに。
このあたり、微妙なんですよね。
ただ、家電量販店で購入するとき
A4サイズ500枚で300円台は普通にある。
なので、実質的にはコピー用紙が
安いということになります。
コピー用紙はなぜこんなに安くなったのか
ここまでコピー用紙はわら半紙より
安い場合があるとお話しました。
実際問題、コピー用紙とわら半紙があったら
ほとんどの人はコピー用紙を買いますよね?
ガリ版とコピーがあったらコピーを使う。
品質が全く違いますからね。
ところで。
このコピー用紙とわら半紙の
価格はなぜ逆転したんでしょうか?
理由は色々あると思いますが
管理人の意見をお話します。
まず、わら半紙の値段が上がったのか?
これは微妙なところです。
管理人は10年前と比較しても
あまり変わってない気がします。
せいぜい5円/kg程度ではないかなと。
紙の場合、製造原価で1円/kgというのは
大変なコストダウンが必要なんですが
小ロットを購入する側からすると
あまり変化を感じないと思います。
しかしコピー用紙の方は変わりました。
変わったと言ってももう
20年くらい前の話。
管理人がまだ製紙会社にいたときですが。
具体的には輸入紙が入ってきた。
これが大きいですね。
特にインドネシア品。
森林が目の前にあるので
安い原料がドンドン使える。
後発なのでマシンが高性能。
コピー用紙は規格が決まっているので
同じものを大量生産すればいい。
水が使えて人件費が安い。
色々とやりやすかったと思います。
その昔は、紙など安いものなので
輸入は無理だろうと言われてました。
管理人が就職した頃は、紙パルプ産業は
輸出や輸入のない国内産業と言われてました。
しかし、そうではなかったんですね~
時代の常識というのは変わっていく。
そういう感じもしますね。
それはそうとして。
このインドネシアからやってくる
コピー用紙がとても安い。
そしてそれが家電量販店に並ぶ。
ちょうどインクジェットプリンタや
レーザープリンタが普及して
オフィスでも家庭でもPPC用紙が
使われるようになって値段が下がる。
そんな感じだったと思います。
だから、国内でコピー用紙を作れば
わら半紙より高いと思うんです。
しかし、価格だけをみればインドネシアや
中国からやって来る紙が安いんです。
国産品を使わなければいけない官庁では
どうか知りませんが家庭では安いのがいい。
品質はそれなりですしね。
国内でもコピー用紙は製造されてますが
正直価格競争力があまりないのでは?
苦戦してると思いますね~
ただこの輸入紙の話。
コピー用紙だけではありません。
実はわら半紙とか、更紙、
新聞紙も輸入紙はあります。
安定して大量に供給できれば
輸入紙は成立するんです。
ただ、わら半紙の場合は需要が減って
安く供給する必要がないだけのこと。
もしもなにかの用途で大量に
使用されれば復活するでしょう。
そのときの価格はコピー用紙より
格段に安くなってるはずです。
しかし残念ながら、今の段階では
紙全体でも需要が増えるとは思えない。
なので、しばらくはコピー用紙が安い
という状況が続くと思います。
管理人のまとめ
今回のお話は、コピー用紙は
わら半紙より安いのか、でした。
結論から言うとそのとおり。
実質的にコピー用紙はわら半紙より安い。
そして、需要はコピー用紙の方が
多いのでわら半紙より入手も容易。
コピー用紙が安い理由は
安い輸入紙が入ってくるから。
管理人の目から見ても国産品に
勝ち目があるとは思えません。
コピー用紙の国産品もあるんですが
苦戦しているのではと思いますね。
わら半紙も輸入されれば安いでしょうが
現状そこまでの需要がないと思われます。
そうなると大量に輸入とはならず国内で
生産されるため価格はそんなに下がらない。
こんな感じでコピー用紙が
わら半紙より安くなった。
普通の感覚としては、漂白された
白い紙は上質で高いと思いますよね?
でも需給バランスや環境変化で
そうはならないということです。
この記事が、コピー用紙がわら半紙より
安い理由の参考になればと思います。
コピー用紙とわら半紙、用途に
合わせて使って下さいね!