印刷用紙の減少と段ボールの拡大!印刷会社はチャンスかピンチか?

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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、印刷用紙の減少と段ボールの拡大!
印刷会社はチャンスかピンチか?というお話。

近年、製紙業界では「印刷用紙の需要減少」と
「段ボール原紙の需要拡大」という、

大きく異なる2つの流れが
同時に進んでいます。

新聞や雑誌、チラシなどの紙媒体は
デジタル化の影響を受けて

年々減少する一方で、EC(ネット通販)の
急成長によって段ボールの需要は
右肩上がりを続けています。

この変化は製紙会社だけでなく、
印刷会社にも大きな影響を与えています。

従来は印刷用紙を大量に使用していた
印刷会社にとって、市場の縮小は
経営課題の一つとなっています。

しかし一方で、段ボール市場の拡大によって
新たなビジネスチャンスが生まれていることも
事実です。

「印刷会社はこれから厳しくなるのか」
「段ボール市場へ参入すれば活路が見えるのか」

と疑問を持つ人も多いでしょう。

ここでは、印刷用紙が減少している理由、
段ボール市場が伸び続ける背景、

そして印刷会社にとって現在の
市場変化がチャンスなのか、
それともピンチなのかを詳しく解説します。

ということで。

この記事では、印刷用紙の減少と
段ボールの拡大!印刷会社はチャンスか
ピンチか?について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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印刷用紙の需要が減少している理由とは?

印刷用紙の需要減少は、
一時的な景気変動ではなく、
社会構造そのものの変化によるものです。

ここでは主な要因を詳しく見ていきます。

デジタル化による紙媒体の縮小

最も大きな要因はデジタル化です。

以前は新聞、雑誌、カタログ、会社案内、
マニュアルなど、多くの情報が
紙で提供されていました。

しかし現在では、スマートフォンや
タブレットの普及によって、

多くの情報がインターネット上で
閲覧されるようになっています。

例えば企業の製品カタログもPDF化が進み、
紙のカタログを大量印刷するケースは
減少しました。

学校の教材や会議資料もデータ配布が増え、
紙を使用する機会そのものが減っています。

企業にとっても印刷費や配送費を
削減できるメリットがあるため、
この流れは今後も続くと考えられています。

新聞・雑誌市場の縮小

印刷用紙需要を大きく支えてきた新聞や
雑誌も、発行部数が減少しています。

ニュースはスマートフォンで
リアルタイムに読めるようになり、
雑誌も電子書籍サービスが普及しました。

紙媒体を購入する人が減少したことで、
出版業界全体の印刷量も以前ほどでは
ありません。

印刷会社にとっては長年の主要顧客だった
出版社からの仕事が減少するケースも
珍しくなくなっています。

企業のペーパーレス化

企業ではDX(デジタルトランス
フォーメーション)が進み、

契約書や請求書、社内資料などを
電子化する動きが加速しています。

クラウドサービスや電子契約システムの
普及により、「印刷して保管する」
という文化が急速に変わりつつあります。

以前は毎月大量に印刷していた帳票類も、
現在ではデータ保存へ移行する企業が

増えており、コピー用紙を含めた
印刷用紙全体の需要減少につながっています。

広告媒体の変化

折込チラシやDMも以前ほどの
勢いはありません。

SNS広告や検索広告、動画広告など、
デジタル広告の費用対効果が

高まったことで、広告予算が紙媒体から
インターネットへ移行しています。

もちろん地域密着型のチラシには
依然として需要がありますが、

全国的に見ると印刷枚数は
減少傾向にあります。

印刷会社にとっては広告印刷だけに
依存する経営は難しくなりつつあります。

一方で段ボール市場はなぜ拡大しているのか

印刷用紙とは対照的に、
段ボール市場はここ10年以上にわたって
安定した成長を続けています。

背景には私たちの生活スタイル
そのものの変化があります。

EC市場の急成長

最大の理由はインターネット通販の拡大です。

以前は店舗で購入していた
日用品や食品、家電、衣料品まで、

多くの商品がネットで
購入されるようになりました。

商品を配送するためには必ずと言っていいほど
段ボール箱が使用されます。

注文が増えれば増えるほど段ボール需要も
比例して増加するため、EC市場の拡大は

段ボール業界にとって非常に
大きな追い風となっています。

物流業界の発展

物流センターや宅配サービスの
拡充も段ボール需要を支えています。

商品の保管、仕分け、配送には丈夫で
軽量な段ボールが欠かせません。

近年では小型配送向けやメール便対応など、
多様なサイズの段ボールが開発されており、
用途はますます広がっています。

物流の効率化に合わせて段ボールも
進化しているため、需要が落ち込む
要素は少ないと考えられています。

環境配慮による紙包装への切り替え

近年はプラスチック削減の流れから、
紙製包装材への切り替えが進んでいます。

緩衝材やパッケージにも紙素材が
採用されるケースが増え、

段ボールメーカーでは新しい
包装資材の開発も活発になっています。

リサイクル率が高く環境負荷が
比較的小さい段ボールは、

SDGsや脱プラスチックの流れにも
合致しているため、今後も一定の
需要が期待されています。

印刷会社にとって現在はピンチなのか?

印刷用紙の需要が
減少していることだけを見ると、

「印刷会社の将来は厳しい」と
考えられがちです。

しかし実際には、企業ごとに
状況は大きく異なります。

従来の商業印刷だけに依存している会社は
仕事量が減少しやすい一方で、

新しい分野へ積極的に事業を広げている
会社は売上を伸ばしているケースも
少なくありません。

つまり、
市場全体が縮小しているというよりも、

「仕事の内容」が大きく変化している
時代と言えるでしょう。

紙への印刷技術は今でも重要な強み

印刷会社が持つ最大の資産は、
高品質な印刷技術と色の再現技術です。

写真を美しく印刷する技術や、
小ロットでも品質を安定させるノウハウは
簡単に真似できるものではありません。

この技術はチラシやパンフレットだけでなく、
段ボール印刷やパッケージ印刷、食品包装、
化粧箱などにも応用できます。

実際に多くの印刷会社が
商業印刷だけではなく、
パッケージ分野へ事業を拡大しています。

小ロット・多品種化への対応が求められる

近年は大量印刷よりも、
「必要なものを必要な数だけ印刷したい」
というニーズが増えています。

ネットショップでは商品の種類が多く、
季節限定商品やキャンペーン商品も
頻繁に登場します。

そのため、段ボールやパッケージも少量生産・
短納期が求められるようになりました。

デジタル印刷機を導入している印刷会社は、
このようなニーズに柔軟に対応できるため、
新たな受注につながる可能性があります。

デザイン力が大きな武器になる

現在のパッケージは、単に商品を
保護するだけではありません。

店舗で目立つデザインや、
ブランドイメージを伝える役割も
担っています。

印刷会社には長年培ってきたデザイン制作や
レイアウト作成のノウハウがあります。

段ボールメーカーにはない企画力や
デザイン力を組み合わせることで、

より付加価値の高いサービスを
提供できるようになります。

段ボール市場の拡大は印刷会社にとって大きなチャンス

印刷会社にとって段ボール市場は、
単なる新しい仕事ではありません。

これまで培ってきた技術を
活かせる成長市場でもあります。

カラー印刷段ボールの需要増加

近年では、無地の段ボールだけではなく、
ブランドロゴやイラストを印刷した
オリジナル段ボールが急増しています。

ネットショップでは配送箱そのものが
ブランドイメージになるため、
見た目にもこだわる企業が増えています。

商品が届いた瞬間の印象は
顧客満足度にも影響するため、

高品質なカラー印刷のニーズは
今後も伸びると考えられます。

印刷会社が得意とする色彩管理や
画像処理技術は、この分野で
大きな強みになります。

化粧箱・ギフト包装市場も成長

段ボール市場の拡大とともに、化粧箱や
ギフトボックスの需要も増えています。

食品やスイーツ、化粧品、健康食品などは
商品の魅力を高めるため、パッケージ
デザインが重要視されています。

これらは一般的な商業印刷とは異なるものの、
印刷技術や加工技術を応用できるため、
新たな収益源となっています。

環境対応型パッケージの需要

企業では環境配慮が重要な
テーマとなっています。

そのため、再生紙を使用した段ボールや、
プラスチックを削減した紙包装への
切り替えが進んでいます。

環境対応型の印刷インキや水性インキを
活用した製品も増えており、

環境に配慮した製品づくりが
新たな競争力になっています。

こうした流れに対応できる印刷会社は、
今後さらに評価される可能性があります。

オンデマンド印刷との相性も良い

最近では段ボールにもオンデマンド印刷が
利用されるケースが増えています。

イベント用パッケージや限定商品の
箱などは大量生産ではなく、

少量・短納期での対応が
求められることが多いためです。

従来からオンデマンド印刷を得意としている
印刷会社であれば、新たな設備投資を

最小限に抑えながら事業を
広げられる可能性があります。

今後の印刷会社はどのような方向へ進むべきか

印刷用紙の需要減少は今後も続く
可能性が高いと考えられています。

そのため、従来と同じ
ビジネスモデルだけでは成長が
難しくなる会社も増えていくでしょう。

しかし、これは必ずしも印刷業界全体が
衰退することを意味するわけではありません。

印刷会社には長年培ってきた技術力や
品質管理能力、デザイン力、加工技術など、
多くの強みがあります。

これらを新しい市場へ応用することで、
十分に競争力を維持できる可能性があります。

「印刷する会社」から「提案する会社」への変化

これからの印刷会社には、
単純に印刷物を作るだけではなく、

顧客の課題を解決する
提案力が求められます。

例えば商品のパッケージであれば、
デザインだけではなく、

物流効率やコスト削減、環境対応、
販売促進まで含めたトータル提案が
できる会社が選ばれる時代になっています。

印刷物そのものではなく、
「売れる仕組み」や「ブランド価値」を

提供できる企業ほど、価格競争から
抜け出しやすくなります。

デジタル技術との融合が重要になる

デジタル化は印刷会社にとって競合ではなく、
活用すべき技術でもあります。

例えば可変印刷を利用した
ダイレクトメールや、

QRコードを活用した販促ツール、
Webサイトや動画と連携した

クロスメディア戦略など、
紙とデジタルを組み合わせたサービスは
今後さらに広がるでしょう。

また、デジタル印刷機の性能向上により、
小ロット・短納期・多品種生産への
対応力も以前より高まっています。

このように、紙とデジタルを
対立するものではなく、

互いを補完する手段として
活用することが重要になります。

設備投資だけではなく人材育成も欠かせない

市場の変化へ対応するためには、
新しい設備を導入するだけでは
十分とは言えません。

営業担当者には提案力、デザイナーには
マーケティングの知識、製造部門には

新しい印刷技術や加工技術への
対応力が求められるようになります。

さらに、環境対応やSDGsへの理解、
物流や包装設計に関する知識も
重要性を増しています。

技術と人材の両方を育成していくことが、
今後の印刷会社の競争力を左右する
大きな要素になるでしょう。

段ボール市場との連携はさらに進む可能性がある

EC市場は今後も一定の成長が見込まれており
それに伴って段ボールや包装資材の
需要も安定すると考えられています。

近年では配送用段ボールだけでなく、
店頭ディスプレイ、販促什器、

展示会用パネルなど、段ボールを
活用した製品の種類も増えています。

これらは印刷技術や加工技術との
相性が非常に良く、印刷会社が

活躍できる分野として
今後さらに注目されるでしょう。

また、デジタル印刷による
オリジナルパッケージや、

短期間のキャンペーン向け段ボールなど、
多様なニーズへの対応も期待されています。

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管理人のまとめ

今回は、印刷用紙の減少と段ボールの拡大!
印刷会社はチャンスかピンチか?
というお話でした。

印刷用紙の需要は、
デジタル化やペーパーレス化、

広告媒体の変化などを背景に、
今後も減少傾向が続くと考えられています。

一方で、EC市場の拡大や物流業界の発展、
環境配慮型包装への需要増加によって、

段ボール市場は引き続き
成長が期待されています。

この変化は印刷会社にとって一見すると
厳しい状況のように思えますが、

見方を変えれば大きな
ビジネスチャンスでもあります。

印刷会社が持つ高品質な印刷技術やデザイン力
加工技術、品質管理のノウハウは、

段ボール印刷やパッケージ印刷、化粧箱、
販促資材などさまざまな分野で活用できます。

さらに、小ロット・短納期への対応、
環境対応型製品の開発、デジタル技術との

融合など、新しい価値を提供できる
企業ほど競争力を高められるでしょう。

つまり、「印刷用紙が減っているから
印刷会社は苦しい」という単純な

構図ではなく、市場の変化に合わせて
事業を進化させられるかどうかが、

これからの印刷業界を左右する
重要なポイントとなります。

印刷会社にとって現在はピンチでもあり、
同時に新たな成長へ踏み出す絶好の
チャンスでもあると言えるでしょう。

印刷用紙の減少、チャンスでもあるんですね!

(参考)
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紙と印刷
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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