紙は文化のバロメーター!しかし情報の担い手ではなくなる?

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紙 文化のバロメーター

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、紙は文化のバロメーター!
しかし情報の担い手ではなくなる?
というお話。

管理人は元製紙会社社員。

会社では紙は文化のバロメーター
という言葉をよく聞いたものです。

入社した頃はスマホもない時代で
情報伝達は紙がメインでしたから。

しかしながら。

今となってはそれは怪しい。

これだけ誰でもスマホを持つ時代、
紙はもう情報伝達には不要になった。

何でも画面で見ればいいですから。

紙が便利なのはせいぜいチラシくらいか。

ちょっと前までは大画面のポスターは
紙がメインでしたけど今は液晶だし。

紙の歴史は古いですがどうも
情報の担い手では無くなった。

かなり悲観的な感じがします。

では生産量などはどうなのか?

ということで。

この記事では、紙は文化のバロメーター!
しかし情報の担い手ではなくなる?について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙は文化のバロメーター?生産量は減少している!

紙は文化のバロメーター。

そう思っていたのですが。

その生産量は減少しています。

日本製紙連合会のHPを引用すると、
https://www.jpa.gr.jp/states/paper/index.html

紙板紙の生産量
2005年
紙19,338千トン、板紙12,435千トン
合計31,774千トン

2021年
紙11,693千トン、板紙11,611千トン
合計23,305千トン

となっていました。

2005年から2021年の16年間で
紙板紙の生産量は73%になった。

約3割の減少です。

板紙はそんなに減ってませんが
紙が4割も減っています。

本当に紙が文化のバロメーターなら
日本の文化水準も4割減でのはず。

しかし。

日本のGDPは
2005年535兆円
2021年541兆円

だそうですから若干でも伸びている。

ということは。

今や紙は文化のバロメーターではない!

残念ながらこれが現実ということですね。

元製紙会社社員には
残念な結果ですけど。

紙は文化のバロメーター?板紙や衛生用紙は?

管理人、この統計を見るまで板紙は
伸びているかもと思ってました。

しかし、実際には伸びていない。

長らく横ばいというのが実際です。

宅配便が増えて需要があるのに
どういうわけで伸びないのか?

特にこの最近はコロナの影響もあり
物流関係は増えそうなんですけど。

ただ、細かく見てみると
段ボール原紙は増えています。

(段ボール原紙)
2005年:9,311千トン
2021年:10,131千トン

やっぱり段ボールは増えてるんですね。

代わりに紙器用とか
その他板紙が減っている。

ただこれは輸入も多そうです。

たとえばアマゾンで売ってるこれ。

 

ニッチプラス(Niche Plus)紙コップ ミニ ホワイト 3オンス( 90ml ) 250個

 

原産地ベトナムなんですよね。

つまりは国内の紙器用の板紙が減って
海外からの輸入になっている感じです。

ここまでを見ると紙は物流の面では
まだまだ頑張っていると言えそうです。

あと、衛生用紙なんですが。

ティッシュ、トイレット、紙おむつ。

これは横ばいですね。

2005年:1,764千トン
2021年:1,797千トン

成人用の紙おむつが伸びているので
もっと伸びると思っていたのですが。

でもまだ横ばいなら良い方ですね。

新聞紙や印刷用紙は散々なので。

新聞紙と印刷用紙の落ち込みの激しさ

管理人には悲しい話ですが。

もう一度、新聞紙と印刷用紙の
生産量を確認しておきます。

(新聞紙)
2005年:3,720千トン
2021年:1,978千トン

(印刷用紙)
2005年:11,503千トン
2021年:6,314千トン

新聞紙の落ち込みがひどいです。

印刷用紙は新聞折り込み広告と
出版用紙が相当量をしめます。

世の中で新聞離れ、本離れと
言われて久しいですが

この統計を見る限り
全くその通りです。

ただこれは活字離れではないのでしょう。

スマホなどの画面で活字は読むので。

それにしても。

本当に新聞は不要になり紙の本も
印刷用紙も不要になるんでしょうか?

情報の面からの文化のバロメーターが
紙ではなくなったというのだけは確か。

なんとか生き残ってほしいのですが。

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管理人のまとめ

今回は紙は文化のバロメーター!
しかし情報の担い手ではなくなる?
というお話でした。

管理人が調べたところでは紙の生産量は
16年間の間に73%になってしまいました。

特に新聞紙、印刷用紙の落ち込みがひどい。

本当に世の中に不要なものに
なっているのかも知れません。

情報の担い手という点ではもう
紙の時代は終わったんですね~

ただし。

文化のバロメーターと言う意味では
物流面ではまだまだ行けそうです。

文明の発達には情報の流れと
物の流れが重要ですから

情報の流れはネットに譲っても
物流はまだまだ段ボールが必要。

せめてそこだけでも生き残ってほしい。

紙のいいところはまだあると思いますので。

この記事が、紙は文化のバロメーター
と言う話の参考になればと思います。

紙にはもっと生きていてほしいです!

(参考)
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