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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は再生パルプのトイレットペーパー。
詰まりやすいのは気のせい、というお話。
管理人、トイレットペーパーに
こだわりは無いんですけど。
こだわるとしたら安売りの日に
多めに買う、くらいでしょうか。
カウネット 再生トイレットペーパー ダブル30m 18ロール
近所のドラッグストアで購入しますが
正直言って再生でもバージンでもいい。
柔らかさや肌触りが重要な人もいますが
そこまで気にはしないんですよね~
安いのがいい!ので。
それはそうとして。
日本ではトイレットペーパーは
そのまま下水に流します。
当たり前のようですがそうでもないらしい。
国や地域によってはそのまま流すと
下水がつまる所もあるんだとか。
これは旅行に行ったときには
気をつけないといけませんね~
その場合、紙の品質という意味では
当然ながら紙の溶けやすさが重要。
溶けやすさ、というのは正確には
ほぐれやすさ、というべきですが。
それで。
この溶けやすさ、バージンものと
再生ものでは違いがあるのか?
再生トイレットペーパーが詰まりやすい
というならこの部分が問題だと思います。
それは実際のところどうなのか?
ということで。
この記事では、再生パルプの
トイレットペーパー。
詰まりやすいのは気のせい、について
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
再生パルプのトイレットペーパーが詰まりやすいわけではない
結論から言うと。
トイレットペーパーには
「ほぐれやすさ」
のJISの規定があります。
具体的な試験方法は以下の通り。
※日本工業規格JIS P 4501-1993より抜粋
⇒https://kikakurui.com/p/P4501-2006-01.html
==ここから==
4.5 ほぐれやすさ
ほぐれやすさの試験は,水300ml(水温20±5℃)を入れた300mlのビーカーをマグネチックスターラーに載せ,回転子(1)の回転数を600±10回転/分になるように調整する。
その中に一辺が114±2mm角の試験片を投入し,ストップウォッチを押す。
回転子の回転数は試験片の抵抗によって,いったん約500回転に下降し,試験片がほぐれるに従い回転数は上昇し,540回転までに回復した時点でストップウォッチを止め,その時間を1秒単位で測定する。
ほぐれやすさの結果は,試験を5回行い,その平均値で表す。
注(1) 回転子は,直径35mm,厚さ12mmの円盤状のものを用いる。
(表1 品質)
坪量g/m2:18以上
破裂強さkPa(10枚):78以上
ほぐれやすさ(秒):100以内
備考 表1の規定は,2枚以上重ねて巻き取ったものについては各々1枚ごとに適用する。
==ここまで==
こんな感じで試験規定があります。
つまり。
紙にどんな原料を使っていたとしても
この規格を通らなければ市場には出ない。
ということは、再生パルプだから
詰まりやすいということはない。
もしそう思うなら気のせいだというわけ。
決まった量の紙が決まった秒数で
溶けるように製造されてますから。
逆にこの試験に通ってなければ
不良品だということになりますね~
再生パルプのトイレットペーパーが詰まりやすいと感じるのは硬さのせい?
それにしても。
どういうわけで再生パルプの
トイレットペーパーが
詰まりやすいと感じるのか?
というのが気になります。
それで調べてみたんですが。
どうも「硬さ」が原因ではないかなと。
バージンパルプよりも古紙パルプの方が
ゴワゴワした感じになりやすいんですよね。
肌触りも良くないし。
なのでこの感触が詰まりやすい気がする
という原因なのではないかなと。
まあ肌触りは原料パルプ以外にも
表面のエンボスも影響するので
それだけがゴワゴワした感じの
原因になるとは思えません。
ただし、パルプの性質として
バージンパルプのほうが
長くてしなやかな繊維になりやすく
古紙パルプは短い繊維になりやすい。
古紙パルプの製造過程ではどうしても
機械的シェアがかかって繊維が切れる。
それに、雑誌や新聞の古紙を使うと
機械パルプも入ってきます。
機械パルプが入ると紙は
硬くなる傾向になりますね。
そうならない紙としては。
機械パルプが入らない牛乳パックの
再生トイレットペーパーがありますね。
これは原料が牛乳パックなので
機械パルプが入っていない。
イメージはいいかもしれませんね~
いずれにしても。
再生トイレットペーパーが詰まりやすい
というのはイメージの問題でしょうね~
それよりも重要なこと。
トイレを詰まらせないためには
トイレットペーパーを使いすぎない!
当たり前ですがこれが最重要です。
そうそう。
海外品はJIS規格なんて関係ないので
日本では使わないほうがいいでしょうね~
管理人のまとめ
今回は再生パルプのトイレットペーパー。
詰まりやすいのは気のせい、という
お話でした。
再生パルプのトイレットペーパーが
詰まりやすいというのは気のせいです。
トイレットペーパーにはJIS規格があって
ほぐれやすさ、の試験項目があります。
原料がなんであれこれを通っていない
トイレットペーパーは売ってません。
なので、原料が再生パルプだからといって
トイレに詰まりやすいということはない。
手触りがゴワゴワして硬いから
詰まりやすく感じるだけかなと。
それよりも重要なのはトイレット
ペーパーを使いすぎないこと。
それから普段から洗浄に気をつけて
きちんと流すことですかね~
この記事が、再生パルプのトイレット
ペーパーの詰まりやすさの参考になれば
と思います。
トイレットペーパーでトイレを
詰まらせないようにして下さいね!
(参考)
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