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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、スノボーにシールを貼るときは、
どんなシールでも大丈夫なのかというお話。
管理人はスノボー出来ませんが。
スキーとかスノボーとかやろうと
したことはありますが全然ダメ。
ショートスキーをはいてゲレンデに出て
まともに立つことが出来ないレベル。
自力でリフトに乗ることも
出来ないので、リフトの係員に、
よくこんなところまで来ましたね、
何しに来たんですか?と言われる始末。
そんな管理人がスノボーに貼るシールの
話をするのもどうかと思うんですが。
それで、スノーボードに貼るシールを
スノボシールと言うそうですね。
ではこのシールはどんな
種類でも大丈夫なのか?
どんな条件が必要なのか?
ということで。
この記事では、スノボーにシールを貼るときは、
どんなシールでも大丈夫なのかについて
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
スノボーにシールを貼るときはどんなシールでも大丈夫ではない
結論から言うと、スノボーにシールを貼るとき
どんなシールでも大丈夫、とはなりません。
いくつかの条件が必要になります。
まずは耐水性。
雪の中なんですから水濡れに
弱いのはダメです。
それから耐光性。
雪は紫外線を反射しますから
紫外線に弱いのもダメです。
そのため使われている素材の多くは塩ビです。
ナイロンもあるようですが、
メインは塩ビになります。
この塩ビ、塩化ビニルの略です。
PVCとも呼ばれます。
一時期ダイオキシン問題で騒がれましたが
今はそれは収まっているようですね。
どうも問題は塩ビではなく焼却炉の
性能だったみたいですから。
塩ビについて
塩ビは実用化されたポリマーとしては
最も古く1941年だったんだとか。
なんと第二次世界大戦、戦時中ですね。
それがいまだに使われているということで
非常に優秀なポリマーなんですね。
何が優秀かと言うと色んな薬品を
混ぜることが出来るというところ。
実は塩ビ樹脂自体はかなり硬い。
ねずみ色の水道管を見たことが
あると思いますがあれが塩ビ。
硬質塩ビと呼ばれるものです。
今回スノボシールとして
お話している塩ビは軟質塩ビ。
塩ビ樹脂に可塑剤と呼ばれる
薬品を配合して作られています。
可塑剤は名前の通り
柔らかくする薬品。
塩ビのすごいのはこの可塑剤を
60%も含有できるということです。
可塑剤を配合する量によって
柔らかさが変わっていくわけで、
配合量が少なければ硬いもの
増やすと柔らかくなっていく。
フィギュアなんかにも塩ビが使われますが
あれも柔らかさを調整しています。
他のポリマーではこうはいかない。
そんなに大量に薬品を配合出来ないんですね。
それから、塩ビは塩素がたくさん
含まれるので紫外線にも強い。
紫外線によって発生するラジカルを
塩素がトラップするようですね。
それから、塩ビは主鎖が
ビニル基で疎水性なので水に強い。
印刷は塩ビシート用の
インクがあれば出来ます。
なにより値段が安い。
安物のバッグや財布はほとんど塩ビ。
おもちゃの人形なんかもだいたい塩ビ。
数え上げるとキリがありませんが、
塩ビというのは優秀なポリマーなんです。
こんな感じで、塩ビの場合は
耐水性があって、紫外線に強い。
寒いところでももろくならないように
薬品を配合することが出来る。
なにより安い。
というのがメリットなんですね。
ちなみに。
塩ビシートでインクジェット印刷が
出来るものがありますから
それを使えばオリジナルデザインの
シールを作ることも出来ます。
塩ビとその上からクリアフィルムを
貼ることになっていると思います。
塩ビ以外の素材について
では塩ビ以外はダメなのか?
もちろんスノボシールとして
販売されているのは大丈夫でしょう。
ナイロン系なんかもあるようですし。
ただ、紙のシールで自作して
大丈夫かどうかは難しい。
耐水紙のような紙を使えば
水には耐えるでしょうが
印刷が家庭用のインクジェットだと
インクが水で流れるかも知れません。
対応としては、オーバーラミをすれば
雪や水からは保護されると思います。
紙のシールをスノーボードに貼って
その上に透明なフィルムを貼るわけです。
フィルムですから水には強い。
対紫外線を考えるとUVカット
タイプがいいと思います。
UVカットタイプのクリアラミネートは
色んな所で売ってるでしょう。
たとえば、車のガラスに
貼るUVカットフィルム。
スマホの保護フィルムで
UVカットタイプ。
文房具としてのラミネートなど。
自分が購入しやすいものなら
どれでもいいと思います。
お店がなければ通販になるでしょう。
スノボーのシールの粘着剤について
スノボシールでもうひとつ重要なこと。
素材はだいたい塩ビで、耐水性、
耐光性のためにラミネートがいい。
それはもちろんそうなんですが、
あとの問題は粘着剤。
これも結構重要なんです。
どういうことかと言うと粘着剤は
効果がある温度範囲が狭いんです。
実は一般的な粘着剤は常温用ですが
冷凍食品なんかだと低温用になるんです。
粘着剤は通常温度が下がると固くなって
粘着性を失って剥がれるんですね。
よく、ガムが服についたら氷で
冷やすととれるなどと言いますが
それと同じことが粘着剤でも
起こるというわけです。
なのでスノボシールの場合、
低温でも剥がれない粘着剤が必要。
市販のものは用途が分かっているので
そういう粘着剤を使っていると思います。
ただ、自作のシールを貼るとかの場合は
低温で剥がれる覚悟は必要ですね。
これについてはオーバーラミをしても
粘着剤が対応していないと剥がれます。
なお、これは温度環境で変わるので
必ず剥がれるわけではありませんが
剥がれやすいので注意して下さい
ということになります。
管理人のまとめ
今回は、スノボーにシールを貼るとき、
どんなシールでも大丈夫かというお話でした。
結論から言うと、どんなシールでも
大丈夫というわけではありません。
通常、スノボシールの素材は
塩ビが使われるということでした。
逆に言うと塩ビ素材でなければ
なかなかうまくいかないということです。
それから、どうしても紙のシールを
貼るのであればオーバーラミをする。
耐水性と耐光性のためにクリアな
UVカットフィルムを貼るということでした。
ただ、自作シールの場合は粘着剤が
低温で剥がれやすいので注意。
という感じですね。
管理人としてはこの用途では塩ビが
優秀なのでそれを使うのが良いと思います。
自分でデザインするならインクジェット用の
塩ビシートを使うのがいいかなと。
結局の所は自分の好みのシールを
貼ることになるんだと思いますが。
この記事が、スノボーにシールを
貼るときの参考になればと思います。
スノーボード楽しんで下さいね!