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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、タック紙とは?粘着ラベルや
シールのこと、剥離紙も重要というお話。
管理人は元製紙会社社員。
タック紙の製造にも関係したことがあります。
タック紙、と言われるとなに?と思いますが
シールやラベルのことなんですね。
実は、「タック」というのは
英語で書くと”tack”。
元々はくっつける、ということのようです。
くっつけるから粘着になったらしい。
名刺は「tackiness」になるんですか。
カタカナで書くと「タキネス」ですね~
そういえば。
卓球ラケットに貼るラバーにも
タキネスと言う名前のやつがあります。
TAMASU(タマス) 卓球 ラバー タキネス・DRIVE 05410 ブラック (278) 3
これ、そうとうピン球に回転がかかるやつ。
粘着力が強いということなんですね~
それはそうとして。
この「タック」がある紙なので、
タック紙と呼ばれるわけです。
シールは貼り付けて封止する意味、
ラベルは貼り紙をして目印の意味。
ものとしては同じですが、成り立ちというか
使用目的が違う感じがしますね~
なので。
業界的には、粘着性のあるもの
というタック紙がよく使われます。
ところで。
このタック紙、特徴は何でしょうか?
また、粘着テープと何が違うのか?
ということで。
この記事では、タック紙について
管理人の調べたことをお伝えします。
タック紙とテープの違いは剥離紙の有無
管理人の感覚としてですが。
タック紙とテープの大きな違いは
剥離紙の有無だと思っています。
タック紙は剥離紙がセットだが
テープにはそれがない。
そんなの見れば分かる、なんですが
見た目以上に違いがあるんですよね。
使用目的はテープもタック紙も
よく似てるんですが使い勝手が違う。
では何がどう違うのか?
思いつくままにお話したいと思います。
タック紙はテープより印刷しやすい
まず思いついたのはこれです。
タック紙はテープよりも印刷しやすい。
どういうことかというとテープの場合
基材の背面にも加工が必要です。
粘着剤がキレイに剥がれないと
テープとして使えませんからね。
その背面処理に使う薬品ですが
多いのはアルキル樹脂でしょうか。
簡単に言えばろうそくみたいなものです。
ろうそくはツルツルしますから
粘着剤もくっつきにくいので。
ただですね、そういう処理をすると
印刷インクもくっつきにくい。
そういう背面処理したものに対しても
印刷できるインクを使う必要がある。
出来ることは出来ますが
ちょっと制約があるんですね。
その点タック紙は基材の表面に
背面処理をする必要がない。
剥離紙が付いてますから。
なので、印刷するときも
普通の紙と同じでいい。
そういう制限が少ないわけです。
これ結構大きな違いだと思いますね~
タック紙は抜き加工出来る
抜き加工というのは、輪郭が
キレイに抜かれているやつ。
たとえばこういう感じ。
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キャラクターの周りが切り抜かれて
剥がしやすくなってますよね?
これはテープでは出来ません。
台紙となる剥離紙があるから
出来る芸当というわけです。
それにしても。
なぜこの抜き加工がいいかというと
機械で貼り付けるのに便利なんです。
抜き加工ができていれば剥離紙の
後ろからしごくとラベルだけはがせる。
自動的にシールを貼るときに
これが便利なんですよね~
もしもラベルの周りに切り込みが
入ってないとラベルだけ剥がすとか
そう言う事ができませんから
貼り付けの自動化も出来ない。
管理人はこの話を聞いて剥離紙は
捨てる紙だけど高機能だと思いました。
タック紙はゴミが出やすい
タック紙は色々いいんですが
最大の欠点はこれでしょう。
ゴミが出やすいこと。
はっきり言ってタック紙の半分はゴミ。
剥離紙は必ず捨てる紙ですから。
これがテープと大きく違う。
テープはゴミが出ませんからね。
しかも剥離紙はリサイクルに向いてない。
出来ないことはないんですが
製紙会社的にはうれしくない。
管理人は出来れば燃やしてほしい。
特に、紙厚の厚い剥離紙は良くない。
ポリエチレンラミネートされてるので。
それから上紙がフィルムのやつも
剥離紙にはポリラミされてます。
だいたい、ポリエチレンって
紙にならないんですよね。
当たり前ですけど。
だから原料として使えない。
パルプとポリラミを分離して
原料にするのは出来ますが
結局そのポリラミはゴミとして
燃やして処分するしかない。
そんな手間がかかることなら
いっそのこと燃やしてほしい。
そうすればトラブルも起こらないし。
そう言う気持ちは強いですね~
まあ、ゴミに関しては自治体で扱いが
違うのでなんとも言えませんが。
管理人のまとめ
今回は、タック紙とは?粘着ラベルや
シールのこと、というお話でした。
タック、というのがくっつける
という意味になるようですね。
一般的にはシールとかラベルですが
業界的には「タック紙」と呼ばれますね。
それから、テープと大きく違うのは
タック紙には剥離紙があること。
剥離紙は捨てる紙ですが
この機能は捨てがたい。
印刷とか、抜き加工とか剥離紙の
おかげで便利な部分も多々あります。
リサイクルに関してはイマイチですが。
この記事が、タック紙の
参考になればと思います。
タック紙、覚えて下さいね!