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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙の通帳が有料になる理由とは?
印刷代と印紙税が厳しいのか、というお話。
管理人も銀行口座は持ってるんですけど。
残高確認はネットですることのほうが多い。
それでも。
やっぱり紙の通帳がほしい。
過去の履歴を確認できるし
なんとなく安心できるし。
基本的には慣習の問題です。
紙の通帳の数字を眺めたい
という気持ちの問題ですね。
給料が入って通帳を眺める。
そういう生活が長く続いたからでしょう。
それはそうとして。
この通帳、新規発行に手数料がかかる。
管理人だと三井住友銀行ですけど、
「2021年4月1日以降に新規で口座を開設する18歳~74歳の人」が対象。手数料は550円。
ということらしい。
管理人の場合は新規口座ではないので
今のところ手数料かかりませんけど
これがいつ全面的に新規発行が
有料化されるかは分からない。
正直言ってカードに慣れていない
高齢者は今でも結構いますから
通帳をなくす取り組みは
困るんですけどね~
とはいえ。
紙をなくすというのは時代の流れ。
そしてそれ以外の理由は何があるのか?
ちょっと調べてみましょうか。
ということで。
この記事では紙の通帳が有料になる理由とは?
印刷代と印紙税が厳しいのか、について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙の通帳が有料になる理由。銀行の事情
管理人がいろいろと調べた感じでは、紙の通帳が有料になる背景には、やはり銀行側の内部的な事情が大きく関係しているようです。
一見すると「たかが通帳」と思われるかもしれませんが、実際のところ、その維持や発行には意外と多くのコストがかかっているのです。
まず第一に挙げられるのは、紙の通帳を製造するために必要な印刷費や製本費といった直接的なコストです。紙代やインク代に加えて、加工や製本といった工程が必要になるため、素人目に見ても、通帳1冊あたりの費用はおそらく100円未満というわけにはいかないでしょう。
たとえば、50円や80円といった金額だとしても、全国規模で数千万冊を発行・管理することを考えれば、年間の負担は非常に大きなものになります。
それに加えて見逃せないのが「印紙税」の存在です。紙の通帳を発行する場合、1口座ごとに年間200円の印紙税が発生する仕組みになっているのです。
仮に日本国内で2700万の口座が存在したとすると、200円×2700万口座=54億円という計算になります。なんと、年間で54億円もの金額が、ただ印紙税として消えてしまうのです。
これだけの金額が発生しているのであれば、銀行としてもできれば紙の通帳は廃止してしまいたいという気持ちがあるのは自然なことかもしれません。
もちろん、銀行が絶好調で大きな利益を上げている時期であれば、こうしたコストも吸収できたでしょう。しかし今のような長引く低金利の時代では、利ざやを稼ぐビジネスモデルが限界に来ており、利益を確保するのが難しいのが現実です。
たとえば、新たな金融商品やフィンテックの分野でイノベーションを起こし、収益を生む仕組みを構築できればいいのですが、それがなかなか難しいというのが今の銀行業界の悩みどころでもあります。
ですから、紙の通帳を有料にすることは、銀行として見ればコスト削減という点で非常に合理的で、魅力的な選択肢であるのは間違いありません。
しかも現在では、紙の通帳の代わりになるWEB通帳やアプリによる管理といった、代替手段が充実してきていますから、その移行を進めたいというのが本音でしょう。
紙の通帳が有料になる理由。WEB管理に移行したい?
これは、社会全体の流れとしても明らかですが、いわゆる「ペーパーレス化」の一環と考えることができます。
紙の通帳ではなく、WEB通帳やデジタル通帳に移行することで、物理的な紙を使わず、すべてをオンラインで完結させることが可能になります。
紙の通帳と比較しても、印刷や発送といった手間が不要になりますから、銀行としては大幅なコスト削減が実現できます。
しかし、ここで立ちはだかるのが「デジタルに馴染めない人たち」の存在です。たとえば、管理人の母親のような高齢者層にとっては、スマートフォンやパソコンを使ってWEB通帳にアクセスするというのは、非常に高いハードルに感じられるようです。
「スマホで口座残高が確認できますよ」と案内されたところで、「よくわからない」「難しそう」「使い方を覚えるのが大変」といった理由で、結局はこれまで通り紙の通帳を使いたい、という選択になるわけです。
そもそも、管理人の母の世代は、幼い頃にテレビも電話も身近に存在しなかった時代に生きてきた人たちです。管理人自身も、子どものころには自宅に黒電話がなく、テレビもまだ白黒だったという時代でした。
そうしたバックグラウンドの中で育った人にとっては、たとえスマホを持っていたとしても、「アプリを使って口座を管理しましょう」という提案に強い抵抗感があるのは無理もないことです。
たとえ「使えば便利」と頭では理解していても、体がそれを受け入れられない、心のどこかで不安が残ってしまう。そういった心理的な壁が存在するのです。
このようなユーザーが一定数存在する以上、銀行としても、全ての人に一律でWEB通帳への移行を強制することはできません。特に、銀行には公共性が求められるため、弱者への配慮を無視した強引な施策は打てないのです。
理想を言えば、すべての利用者がWEB通帳に切り替えてくれれば、紙の通帳発行という煩雑な業務がなくなり、銀行の業務効率もぐっと上がることでしょう。
しかし実際には、人間の慣習というものはそう簡単には変えられないのです。
だからこそ、75歳以上の利用者については、紙の通帳の発行を引き続き無料とするなど、一定の配慮を残しているのでしょう。
そして、こうしたことを語っている管理人自身も、今はまだスマートフォンやパソコンを使いこなせていても、いずれ高齢になれば、新たに登場する次世代デバイスに適応できなくなる可能性が高いと感じています。
パソコン操作もいつまで快適に続けられるか分かりません。そう考えると、アナログな紙の通帳というのは、時代を超えて一定の安心感を提供してくれる存在だと思うのです。
だからこそ、完全に紙の通帳をなくしてしまうのではなく、選べる仕組みとして残しておいてほしい。そんなふうに思わずにはいられません。
管理人のまとめ
今回は紙の通帳が有料になる理由とは?
印刷代と印紙税が厳しいのかという
お話でした。
管理人が調べた感じでは。
結局コストダウンしたいんでしょう。
紙の通帳を作成する費用がかかるし
印紙税も数十億円かかってしまう。
それがWEB通帳だったら微々たるものになる。
印紙税が50億円だったらその何分の一かで
相当なシステムが構築できますから。
デジタル社会に馴染まない人たちが
居なくなったら紙の通帳もなくなる。
ペーパーレスが推進される
時代の流れなんでしょうね~
この記事が、紙の通帳が有料になる
ことの参考になればと思います。
紙の通帳、便利だと思うんですけどね!
(参考)
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