RGBとCMYKの違い?ディスプレイか印刷物かが異なる!

記事内に広告が含まれています。

この記事は約 8 分で読めます。

RGB CMYK 違い

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、RGBとCMYKの違い?
ディスプレイか印刷物かが異なる!
というお話。

色彩の分野で。

RGBとCMYKというのがあります。

RGBはレッド、グリーン、ブルー。

CMYKはシアン、マゼンタ、イエロー、
キープレートのことだそうです。

RGBは光の三原色、
CMYKは色の三原色とブラック。

いずれもこれがあればすべての色を
再現できるということになっています。

でも実際のところはちょっと違うらしい。

ということで。

この記事ではRGBとCMYKの違い?
ディスプレイか印刷物かが異なる!
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

RGBとCMYKの違い。光かインクか

まずはRGBとCMYKの定義を確認。

RGBについてウィキペディアによると。

==ここから==

RGB(またはRGBカラーモデル)とは、色の表現法の一種で、赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue)の三つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の一種である。RGBは三原色の頭文字である。歴史的にはブラウン管(CRT)から始まり、現代では液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OLED)の色の表現方法のひとつとして、またスマートフォンやパソコンなどの内部の画像再現に使われている。

==ここまで==

ということだそうです。

重要なのは加色混合というところ。

光の場合は重ねるほど白くなる。

光の量が増えて鮮やかさが増す感じ。

一方のCMYKはウィキペディアによると。

==ここから==

CMYKカラーモデルはCMYから派生した、減法混合に基づく色の表現法である。理論上ではCMYのインクを全て均等に混合すれば黒色を表現できるはずであるが、実際に綺麗な黒色を表現するのは技術的に困難であり、せいぜい鈍い暗色にしかならない。このため、プリンターなどの印刷機で黒色をより美しく表現する目的としてCMYKカラーモデルが採用されている。

==ここまで==

重要なのは減色混合というところ。

インクの場合は重ねるほど暗くなる。

インクの発色というのは白色光から
不要な光を吸収した残りの色で、

いわゆる補色が目に見えるわけですから
光の量そのものは減っていくわけです。

なのでくすんだ感じになる。

ただ、真っ黒にはならなので
別にキープレートがあるわけですが。

こんな感じで、RGBとCMYKは特に
彩度を合わせるのが難しいわけです。

RGBをCMYKで再現するのは難しい

ここまでRGBとCMYKについて
それぞれ確認してきました。

単純に言うとRGBは光による加色混合
CMYKはインクによる減色混合なので

そもそもの色の作り方が違う
ということになります。

そこで問題なんですけど。

今だと印刷物をディスプレイで作る。

色のつくりはRGB系。

ところが、印刷物はCMYK系。

画面と印刷物で色が違う!となる。

これは分かっている人には当然のこと。

特に鮮やかさが違ってきます。

光の加色混合とインクの減色混合なので。

どうしても表現できる色の領域が
RGBと比較してCMYKは狭くなる。

でもそれでは時代の変化に対応できない。

ということで出てきたのがRGB印刷。

やり方はいくつかあるようです。

具体的にはカレイド印刷、ビビッドカラー印刷
ヘキサクローム印刷の3つがあるんだとか。

==ここから==

カレイド印刷とは、TOYOインキが開発した4色の印刷技術です。

通常よりも発色の良いインキを使い、CMYKの4色でRGBの色を再現する印刷技術です。

ビビッドカラー印刷とは少部数のPOD印刷で主に使われる、高彩度のCMYK印刷用トナーを使い、同じく4色でRGBの色を再現する印刷技術です。

ヘキサクローム印刷とは、色見本企業であるPANTONEが開発した6色印刷技術です。

==ここまで==

インクジェット印刷なんかでも
インクの種類を増やして

5色で印刷したりしますが
6色印刷もそんな感じですね。

ただ、一般的な4色印刷より2色多いので
当然コストは高くなってしまいます。

このあたりをどう見るか。

品質が良くてもコストが高ければ
採算が取れなくなってしまいます。

この他にも折衷案的な印刷方法でCMYKを
RGBに近づける技術はあるようです。

でもこれはかなりの難題。

そもそも発色原理が違うものを
似た感じにしようというのですから。

管理人的にはある程度のところでユーザーに
納得して妥協してもらうほうがいいかなと。

そんな風に思いますね~

スポンサーリンク

管理人のまとめ

今回はRGBとCMYKの違い?
ディスプレイか印刷物かが異なる!
というお話でした。

RGBとCMYK。

光の三原色とインクの三原色。

どちらも色を作る方法ですが
その原理が全く違います。

RGBは加色混合、CMYKは減色混合。

RGBは光を混ぜると光量が
増えるので鮮やかになる。

CMYKは光を混ぜると光量が
減るのでくすんだ色になる。

なのでこの2つの系統は本来は
同じ色を出すのは難しい。

ディスプレイでかいたイラストを
印刷するとなんだかくすむとか。

データを変換して印刷しても
一致するのはなかなか難しい。

というようなことをお話しました。

この問題、かなり厄介。

原理的に同じものは出来ないので
どこで妥協するかみたいになる。

へんなこだわりがあるユーザーが
相手になると困るだろうなと。

技術側としてはこんなときこそ
営業がうまいことやってくれ
と思ってましたね~

この記事がRGBとCMYKの違いの
参考になればと思います。

RGB印刷、うまくやって下さいね!

(参考)
こんな記事も読まれています。

フレキソ印刷とオフセット印刷の違い?印刷方式が凸版か平版か
https://kamiconsal.jp/flexooffsettigai/

特色印刷のメリット?フルカラー印刷よりシャープで鮮やか!
https://kamiconsal.jp/tokusyokuinsatumerit/

紙が違うと印刷の色が変わる理由は?紙の色と表面性の影響!
https://kamiconsal.jp/kamitigauinsatuiro/

紙と印刷
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

べぎやすをフォローする
べぎやすをフォローする
タイトルとURLをコピーしました