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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回のお話は、光沢紙を
売ってる場所はどこか?
管理人は元製紙会社社員で、光沢
インクジェットに関係したこともあります。
主に開発関係でしたが、
うまくいきませんでしたね~
当時は写真がデジカメに変わるとき。
まだ普通のフィルムもありましたけど
どんどん売れなくなった頃でした。
インクジェットプリンタは良くなって
光沢インクジェット用紙があれば
もう写真印画紙はいらないかも
と思い始めた頃だったと思います。
実際に今となっては写真フィルムは
ほとんど見ることがなくなりました。
デジカメもスマホに置き換わってしまい
紙に出力することも減りましたよね~
印刷したければ出来るけど
画像を見ればいいという感じ。
便利な方を選択する時代でしょうか。
昔は写真を撮影するといえば
1枚撮るのに大騒ぎでした。
フィルムを無駄に使うなと怒られて。
それが今では気軽に連写するし動画を
撮影してそこから切り取ることも出来る。
デジタルデータの時代になって
フィルムを気にすることもない。
良し悪しはともかくメディアへの
出力は本当に大きく変わったわけです。
それはそうとして。
この昔の写真の代替となった
光沢紙はどこに売っているのか?
ということで。
この記事では、光沢紙を
売ってる場所について
管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。
光沢紙を売ってる場所は家電量販店
結論から言うと光沢紙を
売ってる場所は家電量販店。
インクジェットプリンタはインクと紙が
ないと意味がないわけですから。
そのプリンタもパソコンが
ないと役に立たない。
最近はスマホから印刷とかもありますが
一応パソコンありきになりますよね。
結局、パソコン、プリンタ、インク、
紙と揃わないと使えません。
だからこれらはセットで
家電量販店で販売されています。
当然といえば当然のことです。
文具店なんかでも販売してるかも
知れませんがあまり見かけません。
というか、文具店、見かけなくなりました。
ホームセンターや大型書店だと
置いてるかも知れませんね。
複合的な店舗の場合は特に。
それ以外だと100均ですね。
ただ、100均のものは割高です。
支払う金額が小さいから
気にしませんがかなり割高。
製品はそこそこですけどね。
ちなみに。
管理人が光沢インクジェットを
担当していた頃100均に
開発品を持ち込んだことがありますが
販売価格は量販店より高かった。
なんと、紙の場合は100均に
販売するほうが利益が出ました。
つまり、この場合に限ってですが
100均は割高ということ。
100円で買えるから安そうですが
1袋に入っている枚数が少ないです。
単純に小分けしているから
分からなくなってるだけのこと。
本当に枚数が必要な場合は
家電量販店で買うべきです。
支払う金額の差額は
少ないかも知れませんけど。
なお、身近に家電量販店も
100均もないなら通販でしょう。
楽天やアマゾンなら
確実に入手できますから。
スグに必要だという場合でも
通販が早かったりしますし。
送料がかかると割高ですが
アマゾンプライムだと無料とか
そう言うのもあるわけですから
通販の方が良いかも知れませんね。
光沢紙のレーザープリンタ用も家電量販店だが
ここまでは光沢紙でもインクジェットの
光沢紙を売ってる場所のお話でした。
家庭で使うプリンタ用紙としては
インクジェット用紙が多いんですが
オフィスとかだとレーザー
プリンタ用もありますよね。
ではレーザープリンタ用の
光沢紙はどこで売っているのか?
これもやっぱり家電量販店。
しかし置いてない場合もあると思います。
インクジェットに比べると
需要が少ないですからね。
そうなるともう通販しかないでしょう。
ここでよく確認してほしいのは
レーザープリンタ用かどうかということ。
インクジェットプリンタ用の場合は
レーザープリンタでは使えません。
紙としての品質設計が全く違うので。
逆も然りでインクジェットプリンタでは
レーザープリンタ用紙は使えません。
値段はレーザープリンタ用が
インクジェット用より安いです。
だから、安い光沢インクジェット用紙がある
と思って買ってみたらレーザープリンタ用とか
そういうことがありがちですので
注意してくださいね。
相場より安い気がしたときは
説明書きをよく読んで下さい。
品種が違うとか枚数が少ないとか
なにか理由があるはずですので。
ここでちょっと余談を。
同じ光沢紙なのにどうして価格が
大きく違うのかと言うお話ですが。
正直に言うと光沢紙といっても
インクジェットとレーザープリンタでは
使っている塗工薬品の種類が
全く違っているんですね。
インクジェットの場合はだいたいは
白いシリカと透明なコロイダルシリカ。
白いシリカと言いましたが、
ゲルシリカとかホワイトカーボンとか
シリカゲルとか色々細かい種類や
呼び方、製造法の違いがあります。
いずれにしても水をよく吸収する薬品です。
この薬品を紙に塗工してその上に
コロイダルシリカを塗工する。
コロイダルシリカというのもシリカですが
数十nmという小さなサイズのシリカです。
これは粒子径がとても小さいので
光が透過して透明に見えます。
透明に見えるって言い方が変ですが。
それで結局こんな感じです。
コロイダルシリカ |
シリカゲル |
紙 |
このコロイダルシリカの層はインクが
通り抜けてシリカゲルの層で受け止める。
余った水は紙が吸収する。
そんな感じですね。
それで、このシリカゲル、紙の
薬品としてはかなり高価です。
そして、コロイダルシリカは
それよりももっと高価です。
炭酸カルシウムのような薬品なら
数十円/kgという感じなんですが
シリカゲルは数百円/kg
コロイダルシリカは数千円/kgという感じ。
kgあたりの単価で考えて桁が違う。
こんな薬品を使っている上に、
最低でも2層は塗工するわけです。
工程が増えるほど高価になるのは当然。
また、紙も高精細になるほど
紙厚が厚くなるんですよね。
インクの量が増えてくる分、
吸収する水の量も増えてくるので。
そんなわけで、安く作れる道理がない。
インクジェット光沢紙の価格が高いのは
本当に製造原価が高いからなんです。
一方のレーザープリンタ用の光沢紙。
これは商業印刷に使われる
コート紙とほとんど同じものです。
ちょっと高級なチラシ程度です。
断裁したりする手間は必要ですが
価格はそんなに高くないはず。
チラシの紙が高いわけないので。
だから光沢インクジェット紙を探していて
なんだか安いと思ったら注意です。
レーザープリンタ用の可能性が高いので。
それと、レーザープリンタで
光沢紙をカラー印刷したときと
インクジェットプリンタで光沢の
インクジェット印刷をしたときでは
印刷品質が全く違いますから
これもよく注意して下さい。
インクジェット印刷の場合は
写真のような仕上がりになりますが
レーザープリンタ印刷の場合は
カラー印刷がテカテカしているだけ。
これは印刷方式の違いなので
どうしようもないんだと思います。
条件によって多少マシになるでしょうが
両者を並べて比較すれば一目瞭然。
その人の求める品質によりますが
これも注意して欲しいところですね。
管理人のまとめ
今回は、光沢紙を売ってる
場所はどこかというお話でした。
結論から言うと、家電量販店。
100均にも売ってますが割高です。
身近にそれらのお店がなければ
通販を使うしかないでしょう。
送料と納期の問題はありますが
たとえばアマゾンプライム会員だったら
そういうのは特に問題には
ならないと思いますし。
それからレーザープリンタの
光沢紙のこともお話しました。
光沢紙と言ってもインクジェット用と
レーザープリンタ用は設計が違う。
だから製造原価も大きく違う。
印刷された品質も違う。
こういうところには気をつけて
欲しいということでした。
管理人としては家電量販店でゆっくり
手にとって間違えないように選んでほしい。
写真を駆逐した紙でもありますので。
この記事が、光沢紙が売ってる
場所の参考になればと思います。
光沢紙、うまく使って下さいね!
(参考)
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