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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、A0はA4何枚分かというお話。
管理人は製紙会社に入るまで
紙の大きさなんて気にしなかった。
B4というサイズがあるとか
A4というサイズがるとかそれだけ。
会社に入ってもA/YとかB/Tと
言われてもそういう記号かなと。
ちなみに、A/Yはエー横、
B/Tはビー縦、と読んでました。
ところでこのA判とか
B判はなんなのか?
どうやって決まっているのか?
これが分かればA0がA4の
何枚分かはスグ分かる。
ということで。
この記事では、A0はA4何枚分かについて
管理人の調べたことをお伝えします。
A0はA4何枚分か?これが16枚分になる理由
結論から言うとA0はA4の16枚分。
ではそれはなぜかをお話します。
まず、A判の規格表を記載します。
(A判)
A0サイズ 841×1189mm A0は面積が1平方メートル
A1サイズ 594×841mm A0の半分のサイズ A0の1/2
A2サイズ 420×594mm A1の半分のサイズ A0の1/4
A3サイズ 297×420mm A2の半分のサイズ A0の1/8
A4サイズ 210×297mm A3の半分のサイズ A0の1/16
A5サイズ 148×210mm A4の半分のサイズ A0の1/32
こんな感じです。
この表から分かる通り、A0が最大で
それから半分にカットしていくんですね。
Aの次の数字が何回切ったかになります。
だからA4はA0を4回切ったということ。
数式で書くと、
2x2x2x2=16
指数で表すと、2の4乗=16
なのでA4はA0の16分の1になります。
身近ではA4が圧倒的に多くて
それ以外ではA3、A5でしょうか。
ポスターではA1、A2もありますかね。
こんな感じで、A0とA4の枚数の関係は
簡単に計算することが出来るんです。
他のサイズでも、Aの次の数字が分かれば
2の○乗ということで計算出来るわけです。
A0規格はどうやって決まったか
このA0とかの紙のサイズは
どうやって決まったのか?
それは以下の通りだそうです。
==ここから==
A判は、19世紀末ドイツの物理学者
オズワルドによって提案された
ドイツの規格で、面積が1平方メートルの
「ルート長方形」をA0としました。
現在では国際規格サイズです。
「ルート長方形」というのは、
縦横比率が「白銀比」と呼ばれる
「縦:横=1:√2」となっており、
どこまで半分にしても同じ形、
相似形の長方形のこと。
==ここまで==
だそうです。
だからこれはメートル法で
寸法が決まっているんですね。
紙の寸法がなんでこんなに
中途半端なのかと言うと
面積が1㎡になる白銀比の
寸法に決めたからなんですね。
この比率になったのは昔から美しい
形として好まれていたからだとか。
分かりやすいだけなら正方形で
いいじゃないかと思いますが
それでは美的センスがない
ということなんでしょう。
紙はキャンバスとしても
使われるわけですから。
B判は日本の独自規格
ではB判はどうか?
実はB判は日本の独自規格。
国内だけで通用するものです。
管理人はこのことを知りませんでした。
A判は国際規格ですが
B判は国内だけなんですね。
グローバル化と言われて会社から
B判が消えて久しいですが
それはA判が国際規格で
B判が国内規格だから。
実用性としてはB4は
使いやすかったのに。
まあそれはそうとして。
B判の規格を見てみます。
(B判)
B0サイズ 1030×1456mm B0は面積が1.5平方メートル
B1サイズ 728×1030mm B0の半分のサイズ B0の1/2
B2サイズ 515×728mm B1の半分のサイズ B0の1/4
B3サイズ 364×515mm B2の半分のサイズ B0の1/8
B4サイズ 257×364mm B3の半分のサイズ B0の1/16
B5サイズ 182×257mm B4の半分のサイズ B0の1/32
それでB判自体はどう決まったか。
==ここから==
B判は、日本の美濃紙をもとに
面積が1.5平方メートルの
「ルート長方形」をB0とした
国内規格サイズです。
==ここまで==
ということだそうです。
日本には和紙の伝統がありますからその中の
美濃紙に近いサイズにしたということですね。
ちなみに美濃紙のサイズは
9寸(273mm)×1尺3寸(393mm)。
B4が257×364mmですから
美濃紙の方が若干大きい。
まあ、美濃紙とだいたい同じサイズで
白銀比になるようにしたわけですね。
ここから逆算してB0は
白銀比で1.5㎡になった。
ということのようです。
それで、どういうわけで
このサイズが必要だったのか?
多分これは、和洋折衷だったんでしょう。
明治時代に洋紙を取り入れたが
江戸時代の名残があったのかなと。
ここでいきなりA4サイズにせよといっても
なかなか受け入れられなかったのかも。
こういうのって長年の習慣ですから
そう簡単には変わらないんですよね。
ちなみに。
このサイズまだまだ生きてます。
実はB系列は新聞の折込チラシ。
だいたい折込チラシの一枚物がB4
2つ折りのものがB3になります。
新聞紙のサイズが変わらないので
折込チラシのサイズも変わらない。
だから国内規格として生き残ってます。
そして現実的には印刷用紙は
B系列の方が生産量が多い。
チラシの量が圧倒的に多いので。
今後どうなるか分かりませんが
相変わらず新聞の影響は大きい。
だからいくら表面上は国際化だと言って
A4にシフトしたところで生活の場では
まだまだ昔の規格のB4が
残り続けるわけですね。
管理人のまとめ
今回は、A0はA4何枚分かというお話。
結論は、A0はA4の16枚分。
A4の「4」は4回半分にカットしたサイズ。
だから2の4乗=16、となる。
そして、A0の面積は1㎡でその寸法は
白銀比(縦:横=1:√2)になる。
ということでした。
なお、B判というのもありますが、
実はこれは国内規格。
サイズの呼び方の規則はA判と同じで
B4はB0を4回半分にカットしたサイズ。
また、B0は面積が1.5㎡でその寸法は
白銀比になるように設定されています。
管理人は、実は今でもB4の方が
使いやすいなと思っています。
どこまで行っても日本人なんでしょうね。
この記事が、A0はA4の何枚分かを
計算する参考になればと思います。
たまには紙のサイズのこと、
思い出してくださいね!