新聞紙の原料はなんですか?ほとんどが新聞古紙になります!

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新聞紙 原料

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、新聞紙の原料は
なんですかというお話。

管理人の自治体も新聞紙の
回収をやってますけど

これがどうなっているのかが
結構気になりますよね?

だいたい、日曜日に子供会が
主催で回収してますけど。

たまに、勝手に回収する人もいて
それってどうなの、という気もしますが。

そんな新聞紙の原料はどうなっているのか。

気になる人もいるのでは?

ということで。

この記事では、新聞紙の原料は
なんですか、ということについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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新聞紙の原料は新聞古紙

結論から言うと新聞紙の原料は新聞古紙。

みんなが頑張って回収している
新聞古紙がその原料です。

100%が新聞古紙とはいいませんが
大抵70%以上は新聞古紙です。

残りの30%が機械パルプとか
化学パルプになります。

リサイクルじゃないバージンパルプと
呼ばれているパルプの一種です。

配合比率としては、古紙パルプが70%、
25%が機械パルプ、5%が化学パルプ。

品種によって色々ありますが
だいたいこんな感じです。

新聞紙が安定して供給されるには
新聞古紙の安定供給が不可欠。

各自治体で実施されている
古紙回収が実は重要なんです。

これが安定した品質で大量に
製紙会社に入ってこないとまずい。

これが、管理人の知る新聞原料の実態です。

新聞紙の原料。パルプ配合について

先程は新聞紙の原料は70%以上は
新聞古紙とお話しました。

現実的には新聞紙は古紙100%でも
製造できる技術があります。

しかし、それはやらない。

特別にそうしてくれと言われたら
やることもあると思いますが

古紙原料だけにしてしまうと供給が
少なくなったときに対応できないから。

紙の原料配合というのは
配合基準はありますが、

それは絶対のものではなくて
品質基準を満たすためのもの。

新聞社と契約している品質基準を
下回るようなら配合を変更する。

もちろん無茶苦茶にやるわけではなくて
ある一定の範囲内で問題ないようにする。

これは安定した品質を供給するために
常時現場では実施されていることです。

新聞古紙の場合はそれが極端に
不足することはないと思いますが、

それでも、品種によって品質が
違うので配合基準も違っています。

そのときに、古紙を大量に使用する
配合比率の高い品種が重なると

どこかでひずみが出て基準が守れる
範囲で配合調整を実施するわけです。

このときに、使用しているパルプが
1種類だとその対応が難しくなる。

2種類ないし3種類あると
微調整できるわけですね。

古紙配合率が70%だとしても
5%だけ機械パルプに置き換えるとか。

特にパルプから製品までを一貫で
生産している大規模な製紙会社の場合、

パルプを製造したら抄紙工程で使わないと
余るし使いすぎると不足するわけです。

そのバランスがとても難しい。

技術部門ではこの紙の配合はこれと
基準を決めるんですがそれだけで

配合比率が決まるわけではなくて
現実の原料事情で変わることもある。

ここは融通をきかさないと
工場運営がおかしくなるんですね。

特に装置産業の場合マシンを止めると
固定費が上がって大損になります。

だからなんとしても生産を継続するため
帳尻を合わせる必要がある。

こんな内部事情もあって新聞は
新聞古紙100%で作ればいいんだけど

それは結構リスクがあるので若干他の
パルプも混ぜているという感じです。

ちなみに。

これは余談ですが。

管理人が勤務していた頃、
パルプ工場で事故があって

復旧するまでストックと別のパルプで
しのいでくれというのはありましたね。

原料が集まらないというのはなかったですが。

新聞紙ではありませんけど。

まあそうなると工場中がパニックで
使えるパルプの奪い合いになる。

もちろん紙自体の生産量も
抑えられるわけです。

原料のトラブルは怖いと思ったものです。

新聞紙の原料。チラシも原料になる?

新聞紙の原料は新聞古紙。

ただし、ちらしも混入します。

それで、このチラシはどうなるか?

これは新聞紙ではありませんが
新聞紙の原料になります。

チラシはチラシだけで分別したほうが
いいんですが実際には無理なんですよね。

やってるところとやってないところがあるし。

ただ問題はチラシがコート紙であること。

管理人が勤務していた頃はまだ
新聞紙は酸性紙でしたから

コート紙を古紙原料として使うと
塗料に使われている炭カルが

紙の原料として使えなかったので
その分ロスが発生していたんです。

炭カルは酸性条件下では炭酸ガスの
泡を出して溶けてしまうんですよね。

代わりに石膏になるんですけど
石膏は異物としてマシンを汚すんです。

だからできればチラシ古紙は
少ないほうがありがたかった。

しかし、もう管理人がやめる頃には
中性ロジンサイズ剤というのが開発され

新聞紙も中性抄紙化出来るようになり
チラシ古紙のロスも軽減できている。

出来ている工場とそうでない
工場があるのかも知れませんが。

紙が中性になることとリサイクルは
無関係ではないということですね。

管理人のまとめ

今回は、新聞紙の原料は
なにかというお話でした。

結論は、新聞古紙。

それに若干のバージンパルプ。

ということでした。

基本的にリサイクルで集まった新聞が
古紙パルプとして使われています。

新聞紙はリサイクルの優等生なんですね。

この記事が、新聞紙の原料の
参考になればと思います。

新聞紙、有効利用して下さいね!

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