圧力分布を測定!ノーカーボン紙の技術を利用したプレシート

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圧力分布 測定

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は圧力分布を測定!ノーカーボン紙の
技術を利用したプレシートというお話。

管理人は元製紙会社社員。

工場で勤務したこともあります。

そういえばロールの圧力というのは
ずいぶん気にしてたような気がします。

まあロールなので線圧ですけど。

この線圧は本当に水平に均一に
かかってるんだろうか?とか。

巻取りのプロファイルが悪いと
言われるときよく思いましたね~

まあそういうのはマシンが微調整して
修正していたと思いますけど。

それで。

これは線圧ということで1次元の
お話なんですが2次元だとどうなるか?

平面に対する圧力分布の測定となると
また話が違ってくると思うんです。

機械によってはセンサーもつくでしょうけど
実験でプレスするとかだとそうもいかない。

もしかすると日常生活でもチェック
したい場面があるかも知れません。

何かを挟んだときに均一に
力がかかっているかどうか。

そういう測定ができるのか?

それができるのがプレシートだそうです。

ということで。

この記事では、圧力分布を測定!
ノーカーボン紙の技術を利用した
プレシートについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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圧力分布の測定。プレシートだと直感的に分かりやすい

まず、「プレシート」はこんなやつ。

 

富士フイルム プレシート 低圧用 LW-PS

 

これはアマゾンですが。

かかる圧力の強さによって
使い分けするみたいですね。

種類は6種類くらいあるんでしょうか。

極超低圧から超高圧まで様々あるようです。

人間が押さえる力からプレス機の力まで
色々と使えるようになってる感じですね。

これで平面の圧力分布を測定する。

測定というよりはイメージチェック。

圧力がかかっていると赤い色が出る。

圧力が強いほど濃度が濃くなる。

ということだそうです。

管理人は使ったこと無いですが
仕事によっては必需品でしょう。

機械の微調整なんかには使いそう。

知らないところで思わぬ使い方が
されているのかも分かりませんね~

圧力分布の測定に使われているノーカーボン紙の技術

ここからは余談です。

このプレシートの製造は富士フィルム。

あの写真の富士フィルムです。

実は富士フィルムってかつては
ノーカーボン紙のトップだった。

今となっては不採算になって
やめてしまってますけど。

管理人が製紙会社にいた頃は
品質がNo.1だったですね~

管理人の記憶ではカーテンコーター
という塗工技術の特許を持っていたはず。

もうかなり前に特許は切れましたけど
その技術は色んなところで残っている。

それで。

これが圧力測定とどう
つながるのかなんですが。

ノーカーボン紙がどんなものかを
思い出せば分かると思います。

ノーカーボン紙って結局ボールペンの
先に圧力がかかってカプセルが割れて

中の透明なインキが染み出して
顕色剤と反応して色が出るわけ。

つまりこのカプセルがどれくらいの
圧力で割れるのかを調整すれば

カプセルの割れ具合で圧力が
どれくらいか分かるということ。

結局、やっていることは
ノーカーボン紙と同じです。

あとはカプセルの強度をいかに
均一にコントロールするか。

この精度にかかっているわけです。

管理人、思うんですけど。

ノーカーボン紙を製造している会社は
だいたい5社くらいあったと思います。

しかしその中でプレシートを
製造しているのは富士フィルムだけ。

他の会社にもあるかも知れませんが
管理人は製品を見た記憶がない。

実質的には富士フィルム独占なんですよね。

これってやっぱりそのカプセルの
精度の問題かなと思うわけです。

ノーカーボン紙の場合はとりあえず
筆圧で割れれば文字は書けます。

しかし、圧力測定となると
そんなアバウトではダメ。

その精度をどう考えるかですよね。

コスト的なことを考えれば
アバウトな方が安く出来る。

高度な品質・技術かコストか
どっちを取るかみたいな感じ。

こういうのは社風にもよるでしょう。

大量生産、大量消費型の製紙会社と
品質重視の写真フィルム会社の違い。

そんなところもあるのかなとか。

あとプレスケールは原紙が
パラフィンフィルムですかね。

フィルムへの塗工となると
これも製紙会社には不向き。

製紙会社は紙塗工はできますが
フィルム塗工はちょっと違うので。

まあやって出来なくはないでしょうけど
小ロットのものを追いかけないでしょう。

そういう体質ですから。

それ以外だとフィルム塗工をする
会社なら原材料を購入して出来ますが

原材料を自社で持っている会社と
勝負したくないでしょうね~

技術もコストも勝てる気がしないので。

こんな感じでプレスケールはノーカーボン
技術を利用してますがちょっと他社は

真似できない感じの商品
じゃないかと思いますね~

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管理人のまとめ

今回は圧力分布を測定!ノーカーボン紙の
技術を利用したプレシートというお話でした。

圧力分布を測定するにはプレシートが便利。

精密な数値が出るわけではないですが
平面のどこに圧力がかかっているかが

手軽にイメージで分かる
というのが便利なところ。

それに、フィルムなので適当に
カットして使うことも出来る。

電気もいらないのでいつでも
どこでも出来るのもいい。

使いみちは色々あるんでしょうね~

機械のプレスとかはすぐに思いつきますが
思わぬところで色々使われていそうです。

そしてこれがノーカーボン紙の技術。

特にマイクロカプセルの粒子径とか
硬さの制御が重要なんでしょう。

あと、フィルムへの塗工技術とか。

圧力をかけずに塗工するための
カーテンコーター技術とかですね。

技術面から見るとこういう技術を
持ってるところでしか製造できない。

あと、ロットも小さいでしょうから
会社の体質というのも大きいかなと。

大量生産大量消費型の会社には
出来ない製品だと思います。

真似はなかなか出来ないでしょうね~

この記事が、圧力分布測定の
参考になればと思います。

圧力分布測定、うまくやって下さいね!

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プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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