新聞の紙の素材は何でしょうか?ほぼ古紙で若干パルプです!

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新聞 紙 素材

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、新聞の紙の素材は
何でしょうかというお話。

管理人は新聞を購読してます。

もちろん毎朝読んでます。

ところであの新聞紙は素材はなにか?

ここでいう「素材」の意味が
ちょっと難しいんですが。

元製紙会社社員として
説明してみたいと思います。

ということで。

この記事では、新聞の
紙の素材は何かについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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新聞の紙の素材は古紙

分かりやすい言い方をすると
新聞の紙の素材は古紙です。

古紙といっても古新聞ですね。

結論から言うと新聞紙の場合は
ほとんどがまた新聞紙になります。

リサイクルという点では優等生です。

新聞の紙の構成としては
古紙パルプがだいたい80%。

これは品種によって変わってきますが
もう事実上限界だと思います。

残りが機械パルプと化学パルプ。

機械パルプや化学パルプにも
いくつか種類があります。

管理人が在籍していた当時は
TMP(サーモメカニカルパルプ)という

チップから製造される機械
パルプが使われていました。

このパルプはチップを蒸気で加熱して
高温高圧ですりつぶしたもの。

木材をすりつぶすだけですから
歩留まりがいいんですよね。

※歩留まりというのは収率とも言いますが
原料に対してどれだけ製造できたか、

原料の何%が製品になったか
という数値のことです。

それからある程度紙力も強いです。

新聞の紙は薄いですから
紙力の強いパルプがいいわけです。

それから、化学パルプと違って
リグニンを除去しません。

その分、嵩(かさ)が出やすい。

不透明度も上がりやすい。

不透明度というのは裏抜けの度合い
と考えてもらったらいいです。

機械パルプが入ると裏抜けしにくい、
つまり裏の文字が気になりにくい。

そういう効果があります。

ただし、リグニンという成分があるので
これは光に当たると茶色になります。

リグニンって木材の茶色い
色の成分ですから。

ちなみにこのリグニンは、木材の成分である
セルロース同士の接着剤として働きます。

これがあるから木材は大きな
樹木として立っていられるわけです。

機械パルプには他にもGPと呼ばれる
丸太をすりつぶして製造するものも

あるんですが新聞の紙には
使っていなかったと思います。

多分、TMPの方が紙力が
強かったからだと思います。

まあ、生産数量の問題でTMPの方が
圧倒的に安かったのもありますが。

それから、機械パルプも漂白すれば
ある程度白くすることは出来ます。

薬品費との兼ね合いがあるので色の黒い
新聞ではほとんどやらなかったと思います。

あとは化学パルプ。

これは紙力対策で数%配合するだけでした。

コスト的にも高いので極力減らしてましたね。

化学パルプというのは機械パルプと違って
木材のリグニンを化学的に除去します。

基本的にセルロースのみ。

だから歩留まりは半分くらいでした。

当然価格は高くなる。

だから、安い紙には使いたくない。

それに、新聞の紙の場合は色が白くない。

だから漂白パルプはほとんど必要ない。

そういう感じでしたね。

こんな感じで、新聞の紙の素材は
古紙パルプがほとんどで

若干の機械パルプ、化学パルプが
使われているということです。

ここでは何から出来たかということで
パルプの分類をしました。

しかし全部パルプには違いない。

だから元は木材ということになります。

古紙パルプはリサイクルしてますが
元をたどれば木材からのパルプ。

それを言い始めると紙の素材は
全部木材ということになってしまう。

だからここでは、新聞の紙の素材は
ほとんど新聞古紙、としておきます。

新聞の紙に使われる薬品について

新聞の紙の素材はほとんど古紙。

ですが、若干はパルプ以外に
薬品も使われます。

たとえば、不透明度対策として
添加されるクレーや炭カル。

紙の風合いを良くするとかピッチ
コントロールの意味で添加されるタルク。

表面強度対策として塗工される澱粉。

紙力不足を補うための紙力増強剤。

色調を整える染料。

その他にも操業を安定させるために
添加される薬品は色々あります。

その中で素材と呼べそうなのは内添
填料のタルク、クレー、炭カルくらい。

その他の薬品は微量なので
成分表には載らないでしょう。

こうしてみると新聞の紙にも
結構薬品は使われているんですね。

管理人のまとめ

今回は、新聞の紙の素材は
何かというお話でした。

結論から言うと、ほとんど新聞古紙。

品種によって違いますが80%程度は
古紙が使われていると思います。

紙のリサイクルも80%程度ですから
リサイクルとしては優秀ですよね。

事実上もう限界でしょう。

それから、古紙以外だと木材パルプ。

機械パルプと化学パルプが使われますが
機械パルプのほうが多いと思います。

化学パルプは今となっては使わないか
使っても数%というところでしょう。

品質がクリアできるならコスト的には
使いたくないですからね~

あと、新聞紙はボロ紙だと思われますが
実はそれなりに薬品も使っています。

古紙パルプを使ってリサイクル率を
上げるのはやっぱり努力が必要なので。

この記事が、新聞の紙の素材について
考える参考になればと思います。

新聞紙は環境に優しい紙だ
ということを理解して下さいね!

紙の製造
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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