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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回のお話は、
ボールペンのインクが出なくなる理由。
たまにありますよね、
さっきまで調子よく書けてたのに、
突然ボールペンのインクが
出なくなるということが。
これって結構ムカつきます。
インクが切れたわけでもないのに、
突然書けなくなるって、なんでだよ!
そう思うことがありました。
それでなんでこうなるの?
というのを調べてみました。
ということでこの記事では、
ボールペンが突然書けなくなる理由と
復活方法についての調査結果を
お伝えしたいと思います。
ボールペンが突然書けなくなる理由と復活方法
ボールペンが突然書けなくなる理由は
いくつかあるようです。
紙が原因でボールが回らない、
空気が入ってインクが出ない、
そもそもインクが古くなっている。
それぞれについて説明します。
紙が原因の場合
まずは紙が原因の場合、可能性は2つ。
まず一つ目。
たとえば紙の表面に
薬品が塗工されているとします。
イメージとしては
年賀状で使うインクジェットハガキ。
あのハガキの印刷面には、
インクジェット印刷がにじまないように
シリカのような微粒子や接着剤が
薬品として塗工されています。
この薬品がボールに巻き込まれると、
ボールが回転しなくなりインクが出ない。
こんな感じです。
これは薬品ばかりとは限りません。
紙の表面強度が弱い場合は、
紙粉が発生しますし、
ホコリっぽい段ボールに書けば
ボールにホコリがくっついて
ボールペンのボールの回転を
悪くするでしょう。
こんなときは、
ティシュペーパーを4つに折って、
ゆっくりとボールペンを
動かして書いてみる。
うまくいくと紙粉が取れて
ボールペンが復活します。
二つ目の原因としては、
紙がツルツルしすぎているということ。
たとえば平滑度の高いコート紙の場合、
紙表面がツルツルですから、
ボールが滑って回転しないので
書けない場合がある。
プラスチックの板なども同じ理由で
上手く書けないことがあります。
これは対応が難しいのですが、
それほど厚くない紙なら、
ゴムのように柔らかい下敷きを使うと
うまくいくことがあります。
ボールペン用下敷きとして、
市販もされてますね。
クッション的なものがあれば
ボールがうまく回ってくれるというわけ。
あまり紙が厚いと効果がありませんが、
普通の紙なら有効だと思います。
空気が入ってしまった場合
ボールペンのインクは
ボールと接触するから書ける。
ボールとインクの間に空気が入ると、
接触できなくなって書けない。
ではどうやって空気が入ってくるのか?
たとえば、ボールペンを上向きに置くとか、
天井を向いて書くとか。
これは駄目です。
インクは常に下に向いていないと
空気が入りやすくなりますから。
他には、水平にして書いた時に、
筆圧をかけすぎてはいけない。
ボールペンのボールに圧力がかかって、
隙間が出来たときに、
水平になってインクがボールに
接触していないと空気が入る。
キャップをしていない状態でカバンに入れて、
ボールが押されて空気が入ることもあります。
最近はこういう使い方をしても
インクに圧力がかかって書けるという
ボールペンもありますが
注意するに越したことはないでしょう。
もしも空気が入った場合は、
ボールペンを下向きに振るとかして、
空気が抜けるようにしてやれば
復活することがあります。
インクが古い場合
インクが古くなると溶剤が抜けて
固まることがあります。
だいたい製造後3年が目安で、
あまり古いと使えなくなるそうです。
ドライヤーので温風で温めるとか
手の温度で温めるとか、
その程度の温度で温めて
復活すればラッキーみたいですね。
最近のものは固まりにくいように
工夫されているそうですが、
あんまり古いやつは
諦めたほうが良いように思います。
ボールペンが突然書けなくなる紙粉について
ここからは元製紙会社社員として
お話をさせて下さい。
ボールペンが書けなくなる
原因の一つが紙粉でした。
ここでは一例として
インクジェット用紙を取り上げましたが
マットコート紙や中質紙や更紙でも
同じようなことは起こります。
塗工紙の場合は表面に薬品を塗っているので
その薬品がボールペンのボールに付着する。
特に粉っぽい表面の紙は要注意ですね。
また、表面に塗工していない紙でも、
表面強度が弱いとパルプ繊維が剥がれて
ボールペンのボールに付着して、
書けなくなるというトラブルを起こす。
普通のノートなどに書いているなら
まず問題になりませんが、
コピー用紙やインクジェット用紙、
チラシの裏などに書くときはご注意を。
管理人のまとめ
今回は、ボールペンのインクが
突然出なくなるときの理由と復活方法、
ということで原因や方法について
お伝えしました。
ボールペンは万年筆ほど
紙を選びませんが
紙粉が出るような表面性が良くない紙は
避けたほうが賢明です。
逆にツルツルすぎる紙も滑って書きにくい。
また、基本的にボールペンは
下向きに使うものですから
寝転がって上を向いて書くのは
インクに空気が入ってよくないです。
それから古すぎるボールペンのインク、
固まっていたら一応は温めて下さい。
でもそれで駄目なら寿命なので、
潔く諦めて下さい。
管理人は3色ボールペンを
使うことが多のですが、
ノートにたくさん書くなら
良いボールペンを使いたいですね。
なるべく手にしっくり来て、
書いていてストレスが無いのが良い。
3本100円のボールペンも
馬鹿には出来ませんが
どうせなら良いものを使った方が、
リッチな気分になれると思うんです。
スマホが普及して
手書きは少なくなったのでしょう。
しかし手書きして分かることもあるはず。
ボールペンは注意して使えば
そんなにトラブルは起こしません。
ボールペンを正しく使って
勉強や仕事に活かして下さいね!
(参考)
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