ボールペンの経年劣化の原因は?保存に強いインクはコレ!

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ボールペン

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回のお話は
ボールペンの経年劣化についてです。

筆記用具でよく使うボールペン。

ボールペンで日記を書く人も
結構いるんのではないかと思います。

そういえば母親は家計簿を
ボールペンで書いてましたね。

部署を異動する時に
寄せ書きをすることがありましたが、

それもだいたいは
ボールペンで書いてました。

ところがこのボールペンのインク、
経年劣化するんですね。

種類や条件にもよりますが
3年程度しか持たないこともあるとか。

昔の日記をもう一度見るとか、
久しぶりに寄せ書きを見るとか、

そういう時に文字が消えていたら
これはかなりショックです。

ではどうすればいいんでしょうか?

この記事ではボールペンのインクが
経年劣化する原因と対策について

自分なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ボールペンが経年劣化する理由

まずはボールペンのインクの種類。

インクには色々種類があります。

インクの着色剤と溶剤で考えると、
着色剤の種類は染料系と顔料系、

溶剤は油性、水性の2種類があり、
それぞれ組み合わせがあります。

歴史的に古くからあるのは
ベンジルアルコールなどの油性溶剤に

染料インクという組み合わせ
なんだそうです。

安いボールペンはこれみたいですね。

最近では油性溶剤の種類を変更した
低粘度タイプが開発されています。

またスラスラ書けるということで
溶剤に水を使った水性ボールペン、

その水にゲル化剤を入れている
ゲルボールペン、

溶剤の中に水滴を閉じ込めた
エマルジョンボールペンと

様々に改良された種類の
ボールペンが開発されています。

ボールペンの種類は色々ありますが、
保存性の点では着色剤が

顔料か染料かというところが問題で、
染料の場合保存性はよくないです。

ボールペンが経年劣化する原因

ボールペンが経年劣化する原因。

それは水、湿気、光、アルコール、
インク中の染料と油分の分離など、

こういうものが経年劣化の
主な原因だそうです。

特に劣化しやすいのは
染料系の低粘度タイプのもの。

スラスラかけて書き味はよいのですが、
溶剤の分離が起こりやすいんだとか。

長期保存には向かないようです。

また着色剤が染料系の場合は
光で分子が壊れるので

明るい所での保管は
良くないそうです。

それから油性なら溶剤がアルコール
水性なら溶剤が水ですから、

水、湿気、アルコールには弱い
ということになります。

ただ、古い日記などは
普通に保管していれば

光とか湿気とか水やアルコールに
晒されることはないでしょうから、

染料系の着色剤と溶剤の分離が
一番問題のようです。

なお、顔料系の場合は
そもそも溶剤に溶解していないので

顔料と溶剤の分離による劣化は
染料ほど問題にはならないようです。

ボールペンの経年劣化対策

それでボールペンの経年劣化対策。

これから使うというのであれば、
顔料系インクのボールペンがおすすめ。

特に公文書にも使えますと
謳っている種類がいいでしょう。

水性ボールペン、ゲルインクボールペン
エマルジョンボールペンなどは

顔料系が多いので
保存に向いていると思います。

染料系が全て駄目だと
いうわけではありませんが

顔料のほうが染料よりも
耐光性にも優れていますので

安全を考えたら
顔料系の方がいいです。

もちろんメモをとるだけとか、
そういう場合は自分の好みで

書きやすいものを使えばいいのですが、
長期保存することが分かっているなら

顔料系インクを使用している
ボールペンがおすすめということです。

次にすでに書かれている
日記などへの対応ですが、

これを残すのであれば
電子データにするのがいいでしょう。

お手軽なのはスマホで写真撮影。

ページ数が多いと面倒ですが、
スマホの写真にしてしまえば

文字が消えるとか
そういう心配はありません。

パソコンとスキャナーがあるなら
スキャンして保存もいい。

紙のページをめくるという
楽しみはなくなりますが

文字が消えて内容不明になるという
リスクは回避できます。

紙ならではの楽しみがあるので
日記は出来ればそのまま保存したい。

それはやまやまなんですが、
文字が消えそうだというのなら

背に腹は変えられませんから
電子データ化するのがいいかなと。
その他トナーを使用するタイプで
コピーをしておくのもいいでしょう。

インクが染料タイプのインクジェットは
耐光性がよくないですが

トナーは顔料ですから
このタイプであれば耐光性は良好です。

水や湿気、アルコールなどにも強い。

コピーするのもスキャンするのも
手間はかわりませんが、

電子データだけでは不安なら
コピーもしておけば良いと思います。

なお、消えてしまった文字を
もとに戻すのは難しいようです。

特殊な装置を使えば
出来るのかもしれませんが

個人レベルで出来るものでは
なさそうですね。

これについては
残念がら諦めるしかなさそうです。

管理人のまとめ

今回はボールペンの経年劣化について
お伝えしました。

油性染料タイプのボールペンは
保存には向かない。

長期保存することが分かっているなら
顔料タイプを使うのが良い。

特に公文書に使えると
明記しているものが安全でしょう。

また古い日記などを残すなら
電子データ化するのが現実的。

古い日記をめくる楽しみはありますから
それはそのまま残しておいて、

バックアップとしてデータ化するのが
管理人としてのおすすめです。

ボールペンの特性を理解して
用途に応じて使い分けて下さいね!

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