段ボールが茶色なのはなぜ?未晒の色だが退色も分かりにくい

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段ボール 茶色

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、段ボールが茶色なのはなぜ?
未晒の色だが退色も分かりにくいというお話。

管理人のイメージは段ボールは茶色。

大体の人がそうだと思います。

もちろん、白いのもありますけど
あれはちょっと値段が高そうだし。

管理人が製造に関係していたときは
茶色のライナーしか作ってませんでした。

他の工場では色ライナーもやってましたが。

ところで。

段ボールはなぜ茶色なのか?

安いからというのが一番ですが
それ以外の意味はあるんでしょうか?

ということで。

この記事では、段ボールが
茶色なのはなぜ、について

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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段ボール茶色なのは未晒パルプの色だから

管理人の考えでは、段ボールが
茶色いのは未晒パルプの色だから。

段ボールって今はほとんど古紙。

でも昔は表面の部分はクラフトパルプ。

段ボールの表面、ライナーって言います。

このライナーには色々種類がある。

Kライナーとかジュートとか。

その中のKライナーというのは
クラフトパルプのライナーの意味。

それで。

段ボールは強度が必要なので
表層にはクラフトパルプが使われた。

しかし、別に見栄えのいい
印刷をするわけじゃない。

今は白くてきれいなものも増えましたが
昔はそんなことは考えていなかった。

なので漂白はしなくていいだろうと。

で、未晒クラフトパルプが使われた。

そのとき、色は気にしない。

なので、未晒クラフトパルプの色
そのものが段ボールの色になった。

そう言う感じだと思います。

段ボールの原料が変わっても色は変わらない

ところで。

表層ライナーに未晒クラフトパルプを
使っていたのはちょっと昔のお話。

今はライナーにも古紙が使われます。

ライナーの中でも一番強いKライナーでも
ほとんど古紙ということがあります。

つまり、未晒クラフトパルプ100%ではなく
古紙パルプとの混合だったりするわけ。

しかも古紙パルプが90%とかですね。

厚い紙なら古紙配合率が高くても
強度が保てるというわけです。

また、ジュートというグレードだと
古紙100%だったりしますね。

製紙技術が進歩して段ボールの
箱を作る技術も進歩したので

使用するパルプの種類も
変わってきているようです。

ただですね。

古紙パルプがメインになってくると
紙の色は茶色よりもグレーになる。

なので、これまで茶色の段ボールに
なれたユーザーに対しては茶色が必要。

なので、表層に使うライナーは
染料を入れて色調を調整しています。

管理人の記憶ではイエロー、グリーン、
レッドと言うような色を使ってたかなと。

印刷用紙ほども厳しさはなかったですが
それでも色はそれなりに合わせてましたね。

正直言うと段ボール箱の色が違っても
誰も気にしないと思うんですけどね~

他社品と一緒に使われることもあるわけで
そうなれば当然ライナーの色は違う。

少々基準を外れても気にする意味あるのか?

これはよく思ってましたね。

とはいえ、基準値を外れたら
B級品に格下げしてましたけど。

段ボールの色が茶色だと退色が目立ちにくい

それから茶色にはひとつメリットがあります。

それは、退色が目立ちにくいということ。

退色というのは色の劣化。

紙は時間が経つと黄色くなりますよね?

これ、白い紙だととても目立ちます。

今は中性紙が増えてきたので
紙の劣化も少ないと思います。

しかしそれでも光に当たると
色が徐々に黄色くなっていく。

段ボールの場合は原料が古紙。

なので機械パルプも含まれており
なおさら経時変化で黄色くなっていく。

しかしですね、これが元々茶色だったら?

そう、退色が目立たない。

経時変化があって黄色くなっても
その変化の具合が分からない。

簡単に言えば見た目ごまかせる。

もちろん、光に当たると
色は焼けてしまうんですが

普通に保管している分には
あまり変化を感じることがない。

色違いの指摘が減るというわけです。

管理人のまとめ

今回は、段ボールが茶色
なのはなぜというお話でした。

管理人の考えでは元々未晒
クラフトパルプが使われたから。

未晒というのは漂白していないということ。

つまりは木材の色に近い色ですね。

今は古紙パルプが主原料ですが
それでも昔の名残で茶色かなと。

実際には古紙パルプが増えているので
黄色などの染料で色調整しています。

その他、茶色いメリットとしては
退色が目立ちにくいことですね。

紙は劣化すると退色しますが
たいてい黄色くなってきます。

それがもともと茶色ければ黄色く
なっても変化が目立たない。

在庫が残っていても色違いとか
そういう問題が起こりにくい。

色調管理の点からも茶色は
便利な色なんじゃないかなと。

最近はキレイな白い表層の段ボールも
増えましたけど機能としては茶色で十分。

茶色い段ボールは華美な印刷には
向いていませんがシンプルで機能的。

管理人的にはなんとなく温かい感じがして
茶色い段ボールはいいと思いますね。

この記事が、段ボールが茶色い
理由の参考になればと思います。

段ボール、大切に使って下さいね!

紙の製造
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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