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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は印画紙と写真用紙の違い?プリントが
銀塩かインクジェットかというお話。
管理人、写真はスマホ、レベルなんですが。
子供の頃、写真といえばカメラにフィルム、
そして印画紙に焼き付けをしてました。
管理人の父親はカメラが好きで定年後
写真屋をしたいと言ってましたね。
結局できませんでしたけど。
今となっては、やらなくて
よかったと思いますけどね。
それはそうとして。
管理人の世代からすると写真フィルムを
とりまく環境は激変したと思います。
特に出力に関しては。
ということで。
この記事では、印画紙と
写真用紙の違いについて
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
印画紙と写真用紙の違いはプリント方式
大雑把に言うと印画紙と写真用紙の
違いはプリント方式の違いになります。
印画紙
印画紙は銀塩方式で使う紙。
写真用紙はインクジェット
プリンタ方式で使う紙。
ということになるでしょうか。
市販されている印画紙だとこんな感じ。
FUJIFILM 黒白単階調印画紙 フジブロ WP 2号 光沢面 キャビネ 50枚入り F BRO WP FM2 K 50 A
ここで、銀塩方式に馴染みが
ないのでちょっと調べてみます。
ウィキペディアによると
==ここから==
銀塩写真(ぎんえんしゃしん)は、乾板や写真フィルム、さらには印画紙に、銀塩(ハロゲン化銀)を感光材料として使用する写真術による写真である。
==ここまで==
となってました。
銀を使った化学反応で画像を
浮かび上がらせる感じですね。
このときに印画紙が使われるわけです。
しかし、今となってはどうなんでしょうか?
特殊なモノ以外はほとんど無くなった気が。
それで。
印画紙の紙質なんですけど
基本は上質紙なんだそうです。
それから寸法精度がいいこと。
これは両面にフィルムをラミネートする
タイプもあるのでクリアはしやすい。
しかし、それ以上に困難なのが異物。
ゴミやチリですね。
写真と言っても個人の趣味から
医療用の写真まであるわけですよ。
もしも肺のレントゲンで異物が
写ったら一体どうなるのか?
下手したら医療事故です。
そう考えると相当に気を
使うと思うんですよね~
対策として。
管理人の知る限りではパルプから
抄紙まで専用ラインが必要とか。
原料の流れが変わる部分、たとえば
曲がっている配管の部分なんかは
透明な樹脂配管にして外からでも
汚れが見えるようにするとか。
なかなか神経質なことをしているらしい。
まあ、写真ですからねそれくらいは
やらないといけないんでしょうけど。
残念なことに。
管理人が勤務していた製紙会社では
絶対そんなことは無理でしたけど。
だから、上質紙を見比べると
管理人の工場のやつは紙面に
よく見ないとわからないレベルの
細かいチリが無数にありましたが
印画紙やそれに類する他社品は
まったくチリがなかったんです。
コストを重視した大量生産品か
品質を重視した高付加価値品か。
こういうので企業としてのあり方を
問われていた気がしますね~
会社の存続ということでいうと
善悪はまた別だとは思いますけど。
写真用紙
これは写真用の光沢インクジェット。
こういうやつですよね。
FUJIFILM 写真用紙 画彩 光沢 L 400枚 WPL400VA
プリンタはインクジェットプリンタ。
デジカメなりスマホなりで写真を
撮って自宅のプリンタで出力する。
本当にお手軽になりました。
管理人の子供の頃のように写真は
カメラで撮影して結果が出るのが
2週間後とかそういう時代では
ないわけですよね~
スマホでもデジカメでも撮影した瞬間に
どんな写真が出来たのかがわかるわけで。
しかも、デジタルの場合は実質的に
撮影枚数に制限はないわけですよね。
データが増えれば別のメモリに
移動させればいいだけですから。
いずれにしても。
もう、銀塩方式の印画紙を使うのは
写真愛好家くらいなものでしょう。
そもそも紙に印刷する需要も
先細りのように思いますが。
インクジェット用印画紙もある
ここまで印画紙と写真用紙の
違いについてお話してきました。
基本的には銀塩写真に使うのが印画紙
インクジェットプリント用が写真用紙。
なんですが。
インクジェットで印刷できる
印画紙もあるんですね。
こんなやつ。
A3 写真用紙<印画紙> 光沢 クリスピア – RCフォト 厚手0.3㎜ インクジェット用 50枚 耐水性 Uinkit
印画紙をベースにしたインク
ジェット用紙という感じです。
ここで出てくるRCコートというのは
樹脂コーティングのことだそうです。
PETフィルムやポリエチレンラミネートで
耐水性を付与させてその上にインクの
受容層を塗工するという感じで
製造されているみたいですね。
お手軽に使うとは行かないでしょうけど
記念写真なんかにはいいような気がします。
印画紙はやっぱりしっかりしている
イメージがありますからね~
管理人のまとめ
今回は、印画紙と写真用紙の
違いについてのお話でした。
基本的にはプリント方法の違いで
印画紙は銀塩写真で使われる紙、
写真用紙はインクジェット印刷で
で使われる紙ということでした。
印画紙と言うか昔の写真はピークの
10分の1くらいになったんでしょうか。
管理人の身の周りでは見ませんね。
管理人の子供の頃の写真は
当然ながら印画紙ですけど。
ほとんどセピア色になっています。
あとはそうですね、印画紙を
使うとしたらチェキですかね。
FUJIFILM インスタントカメラ チェキ instax mini 11 ライラックパープル INS MINI 11 PURPLE
これはこれで色々進化してるようですが。
いずれにしても。
画像は画面で見ることが多くなって
紙は趣向とか記念とかになりますね。
元製紙会社社員としては
寂しいものがありますけど。
この記事が印画紙と写真用紙の
違いの参考になればと思います。
写真、楽しんで下さいね!
(参考)
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