ケント紙の印刷。インクジェットやレーザーでも使えるのか?

ケント紙

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

ケント紙ってご存知ですか?

ケント紙は厚手で上品な白い紙.

表面が平滑で強度もあり
消しゴムで擦っても毛羽立たない。

だから設計図やデザイン画用の
製図用紙としてよく使われる紙です。

また名刺として使われることも多く
今でも企業ではよく使われています。

自分の手元にある名刺も
ケント紙のものがたくさんありますから。

個人でもケント紙で名刺を
作りたいという場合があると思います。

ただし普通に印刷屋に頼むと最低でも
100枚程度はまとめないといけないかなと。

でもそこまで名刺の枚数は要らなくて
レーザープリンタやインクジェット

プリンタを持っているなら
名刺を自作すればいい。

本来はそれぞれのプリンタに合わせた
専用の名刺用紙で印刷するのが良いんです。

しかし、どうしてもケント紙で
印刷したいという人もいるでしょう。

実はケント紙はレーザープリンタや
インクジェットプリンタで印刷できます。

ただそれにはいくつかの注意点があります。

この記事では事業所や自宅の
レーザーやインクジェットのプリンタを使い、

ケント紙の名刺を作成する時の
注意点をお伝えします。

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ケント紙で印刷する時の注意点

まずレーザープリンタで
印刷する時の注意点です。

最初に理解してほしいことは、
ケント紙は普通紙よりも紙厚が厚いこと。

これがとても重要なところです。

たとえばコピー用紙とどれくらい違うか。

通常のコピー用紙の米坪(紙の重さ)
64g/㎡であれば紙厚は90μm程度。

ところがケント紙の場合は米坪は
重くなって紙厚は300μm程度になります。

厚みは3倍以上違うということですよね。

この厚みの違いによって発生する
問題点は大きく2つあります。

ひとつは搬送性の問題、
もうひとつはトナーの定着の問題です。

搬送性については手差し印刷に
対応していれば大丈夫だと思います。

しかしトレイからしか給紙できない
プリンタでは紙が詰まる可能性が高いです。

トレイからの給紙する場合はコピー用紙の
厚みを想定して設計されているわけです。

だからケント紙のように厚い紙は
まともに搬送されないんですよね。

面倒くさいですが一枚一枚手差しで
印刷した方がトラブルが発生しにくいです。

もう一つはトナーの定着の問題です。

レーザープリンタのトナーは
熱をかけて紙に定着させます。

この時紙厚が厚すぎると熱が十分にかからず
トナーが定着しない場合があります。

もしもトナーが定着していないとしたら。

ケント紙の印刷面をこすったらトナーが
剥がれてしまうという事が起こります。

チョーキングと呼ばれることもありますが、
トナーが紙に乗っているだけの状態。

ちょっとこすると取れてしまうんですね。

そのプリンタに厚紙用のモードがあれば、
ケント紙のような厚紙の場合でも大丈夫です。

厚紙をゆっくり通すことでトナーに十分熱を
かけて定着させるというるモードなんですね。

次にインクジェットプリンタで
印刷する場合の注意点です。

まず搬送性についてはレーザープリンタと
同じでトレイからの給紙は難しいです。

手差し印刷をする必要があります。

インクジェットの場合も
印刷モードが幾つかあります。

ケント紙の場合は普通紙モードで
印刷したほうがいいです。

ケント紙は基本的に上質紙。

だからインクの吐出量が少ない
普通紙モードで印刷したほうがにじみにくい。

このあたりに気をつければケント紙でも、
レーザープリンタやインクジェットプリンタで
印刷できると思います。

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ケント紙で名刺を作成する時の注意点

ここからは元製紙会社社員としての
本音の話をさせて下さい。

ケント紙はレーザープリンタや
インクジェットプリンタで印刷、
出来なくはないんです。

でも出来れば専用紙を使用して欲しい。

特にインクジェット印刷の場合は
専用紙を使ったほうが良い。

レーザープリンタでの印刷に関しては、
ケント紙でも専用紙でもあまり
大きな違いはないと思います。

しかしインクジェット印刷の場合は、
名刺用の光沢インクジェット用紙選べば
カラーで写真のようにきれいなものを作れる。

だからケント紙を使うのはかえって
もったいないという気がするんです。

どうしてもケント紙でなければならない、
というのであれば仕方がないのですが、
その場合はデザインが限られてきます。

普通に黒一色で社名と名前が入っていて、
会社のロゴがワンポイントカラー印刷
という程度なら問題ないと思います。

ですが顔写真入りの名刺を作ろうとか、
きれいな写真を入れたいとかなら、

専用の光沢インクジェット用紙を
使わないと難しい。

ケント紙で写真入りの名刺を作っても、
残念ながら見栄えが今ひとつになります。

印刷が重いとにじむかもしれませんので。

それともう一つインクジェット印刷で
注意しておく点があります。

ケント紙にはインクジェットインクを
定着させる薬品が入っていないこと。

水に濡れるとインクがにじむんですね。

名刺を濡らすことはそんなにないと思います。

しかし面談中にお茶が
こぼれたりすると印刷面がにじみます。

その点は注意しないといけないでしょうね。

あとポケットに入れて汗をかいたりすると、
にじむ場合があります。

保管には少し気をつけたほうが良いですね。

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管理人のまとめ

色々述べましたがケント紙は
白くて厚手の上品な紙。

なので名刺には最適なのかもしれません。

自分も好みの紙でもあります。

だからこそ無理な印刷をせずに
正しく使って欲しい。

元製紙会社社員として
本当にお願いしたいところです。

その名刺が新しい出会いを
運んでくれるかも知れませんからね!

ケント紙についてもう少し
詳しく書いた記事があります。

興味がある方のために
リンクを貼っておきます。

(参考記事)

⇒ケント紙って何?由来や用途を解説します

⇒鉛筆画の紙について。毛羽立たなくて高級感のあるものは?

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