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中性紙と上質紙の違いは?前者は性質で後者は品種のことです

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は中性紙と上質紙の違い、というお話。

管理人は元製紙会社社員ですから
これは質問としておかしいと思うんですが。

紙のことをあまり良くわからない人は
こういう質問をするかも知れませんね。

会社で資料を作成していて
長期保管用の紙は中性紙だと聞いたが

中性紙と上質紙では何が違うのか
というような疑問があるとか。

結論から言うと、中性紙と上質紙では
そもそも比較するカテゴリが違います。

だから比較にはならない。

実際には上質紙は中性紙が多いのですが
このあと少し説明したいと思います。

ということで。

この記事では、中性紙と
上質紙の違いについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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中性紙と上質紙はカテゴリが違う

まず定義を確認しておきます。

中性紙をウィキペディアで調べると、

==ここから==

中性紙(ちゅうせいし)は、
中性から弱アルカリ性域で製造された紙で、

てん料(充填剤)として
炭酸カルシウムが主に使用されている。

製造された紙も中性から弱塩基性を示す。

==ここまで==

となっています。

つまり、中性紙というのは紙のPHのこと。

比較するなら酸性紙と中性紙になります。

次に上質紙をウィキペディアでしらべると、

==ここから==

上質紙(じょうしつし)は、化学パルプ
配合率が100%の洋紙を指す。

主に印刷用に使用される紙で、
非塗工印刷用紙の上級印刷紙に分類される。

「WOODFREE PAPER」とも言う。

==ここまで==

となっています。

つまり、上質紙は品種を指す言葉です。

比較するなら、中質紙、更紙のように
非塗工で原料のパルプ配合が違うもの。

または上質紙とコート紙のように
塗工されているかどうかになります。

中性紙と上質紙を比較しようと
するのが何故おかしいのか?

それは「赤い花」と「チューリップ」を
比較することがおかしいのと同じこと。

「赤い花」→「中性紙」
「チューリップ」→「上質紙」

と置換してみれば分かると思います。

中性紙は紙の性質のことで
上質紙は紙の品種のこと。

だから「中性の上質紙」が成立します。

実際には上質紙の多くは中性紙ですし。

中性紙の見分け方

ところで、紙のPHが酸性か中性かを
どうやって見分けるのでしょうか?

これにはいくつか試験方法があります。

管理人が製紙会社にいたときは簡易的に
中性紙チェックペンを使ってました。

ネットで「中性紙チェックペン」と
検索すればいくつか出てきます。

チェックペンで紙の表面に書けば
色が変わるというものです。

中性なら変色せず青色、
酸性なら変色して黄色でしたね。

簡易的なものですから、正確なPHは不明で
酸性か中性かということだけが分かります。

管理人としては。

硫酸バンドを使用した酸性紙か
硫酸バンドを使用しない中性紙か

という区別さえつけばよかったので
これで十分ではありました。

もっと正確に確認したいなら
PH試験液を紙表面に塗って

その変色具合がどの程度かで
PHを判定する方法があります。

尿のPHを調べるときにPH試験紙を
使いますがあれと同じ原理ですね。

他には、紙を熱水や冷水に浸けて
成分を抽出してその水のPHを

PHメーターで測定する
という方法もあります。

ただし、これはほとんどやってませんでした。

PHを知るだけならPH試験液を
塗ったほうが簡単ですからね。

逆にもっと簡易的な方法としては、
燃やして灰の色を見てみるとか、

酢酸(食酢液)に浸して泡が出るか
確認するというのもあります。

燃やしたときの灰の色は酸性だと黒っぽく、
中性だと白っぽくなるということです。

酸性の場合は硫酸の影響で
炭化するので黒くなりやすいのですが

中性の場合は炭化は怒らず
炭酸カルシウムが多いから白っぽい。

また、酢酸に浸して泡が出るのは
炭酸カルシウムが酸と反応して

炭酸ガスを出すためであり
泡が出れば中性ということですね。

最後の2つは中性チェックペンがなければ
やってみればいいかなという感じです。

ただし、酸性紙に炭カルの入った塗料を
塗工している場合は注意が必要です。

原紙が酸性でも塗料がアルカリ性なら
表面の塗料の影響が大きくなりますから。

そういう場合は断面をチェックしてみるとか
塗料をはがしてからチェックするとかが必要。

実際にはそこまでの分析を
することはありませんでしたが。

中性紙の保存に関して

冒頭で上質紙は中性紙が多いと
お話させていただきました。

そもそも公文書など長期の保管が
必要な紙が酸性紙だったので

30年程度でボロボロになる問題があり
中性抄紙が開発されたんですね。

それで中性紙を製造する場合は、
原料は晒化学パルプが都合が良かった。

晒化学パルプは不純物が少ないから。

中性抄紙というのは
結構デリケートなんですね。

それで、晒化学パルプで製造する
紙といえば上質紙なわけです。

だから中性抄紙は上質紙から始まりました。

もちろん文書に使うという意味でも
上質紙が使われますが。

技術的な面から言うと上質紙でしか
出来なかったというのが本音です。

今は技術が進んで新聞も中性紙に
なってますが昔は考えられませんでした。

長期保存ということでいくと
コピー用紙も中性紙ですね。

古紙入り品は別として
基本的に中性の上質紙です。

今となっては酸性の上質紙を
見つける方が難しい気がします。

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管理人のまとめ

今回は、中性紙と上質紙の
違いについてというお話でした。

結論としては、中性紙は紙の性質
上質紙は紙の種類を指すもの。

並べて比較はできない、ということでした。

また、上質紙は今では
ほとんど中性紙になっています。

保存が必要な文書やコピー用紙も
中性紙になっているということです。

この記事が中性紙と上質紙の
違いの参考になればと思います。

コピー用紙も中性の上質紙ですから
安心して長期保管に使って下さいね!

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