インクジェット紙と普通紙の違い?年賀状は裏面の塗工の有無

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、インクジェット紙と
普通紙の違いについてのお話。

管理人も枚数は少ないですが
年賀状は書きます。

以前はインクジェットで印刷もしましたが
もう数枚しか書かないので手書き。

裏面は郵便局が最初から印刷しているやつ。

会社にいるときでも年賀状のやり取りはなく
疎遠になればますますやり取りはない。

そして、新たに増えることもない。

さらに、父親が亡くなって喪中を
きっかけに出さなくなりました。

もう、わざわざインクジェットで
印刷するほどの枚数がない。

裏面も写真を入れるとか
凝ったこともしません。

しかし逆に、こちらに送ってくる人は
写真やイラストが入ってたりしますね。

手書きと印刷では裏面は何かが違うはず。

ということで、

この記事では、インクジェット紙と
普通紙の違いについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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年賀状のインクジェット紙と普通紙の違いはインクジェット塗工の有無

年賀状の場合、インクジェット紙は裏面に
インクジェット用塗料の塗工をしています。

裏面だけ、ですけどね。

インクジェット塗工していれば、インク量を
多く打ち込めるので印刷が鮮やか。

イラストや写真がキレイというわけです。

ただし、普通の手書きには向いていません。

極端に言うと、インクジェット紙は
インクジェット以外はNGなんです。

特に写真用のピカピカしてるやつはダメ。

鉛筆なんかも滑る感じで書けません。

他の筆記用具もだいたいダメです。

レーザープリンタやコピーもダメ。

昔ながらのプリントゴッコとかもだめ。

インクジェットでも顔料系はダメ。

こんな感じで、使えるのは家庭用に多い
染料系のインクジェットプリンタのみ。

一方の普通紙は昔ながらのはがきです。

だから、手書きは出来ます。

鉛筆で書く人はいないでしょうが、
ボールペン、万年筆は問題ない。

インクジェットは黒1色で普通紙モードなら
ある程度は印刷できるでしょう。

宛名面の印刷はそんな感じですし。

こういうことで、インクジェット紙は
インクジェット特化型、

普通紙は従来と同じはがき
というのが違いになります。

インクジェット紙は普通紙よりコストがかかる

ここからは余談です。

管理人はインクジェット用紙の開発に
関わったことがあるので分かりますが

インクジェット紙は普通紙より
コストが掛かります。

これは誰が考えても当然でしょう。

実際、普通紙の上に塗工するので
その分コストが掛かるんです。

まず、原紙となるのが普通紙。

そこにマット調インクジェット塗料を塗工。

この塗料、一般コート紙とは全く違うので
取扱はかなり注意が必要でしたね。

それを裏面に塗工して宛名面には
カール防止で水を塗る。

この塗料はかなり高価だし、
コーターを使えばコストが上がる。

多分、kg単価で100円以上は
かかっていたと思います。

写真用の場合はこのマット調
インクジェット紙の上にさらに塗工。

透明なコロイダルシリカをキャストで
塗工していたと思います。

管理人がいたときは特許があって
この製法は使えませんでした。

だから結局開発できなかったんですが
そろそろ基本特許は切れてるかなと。

それで、このコロイダルシリカが
またとても高価な薬品でした。

キャストコーターは生産性が悪いので
普通のコーターよりもコストがかかる。

だから年賀状の写真用は
とても高かったですね。

はがき1枚と考えれば数円にもなりませんが
製紙会社としては原価が高いものでした。

管理人のいた会社では開発できませんでしたが
これは出来なくてよかったかも知れません。

後発で薄利多売のメーカーでしたから
こういう高単価な紙は体質に合わない。

無理している感じがしてましたので。

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はがきの普通紙の製造も難しい?

実ははがきの紙というのは
印刷用紙では厚い紙になります。

米坪だと209.3g/㎡とかです。

一般的な印刷用紙の場合、
米坪157g/㎡が一番厚い感じ。

ですから、はがきの200g/㎡以上
というのはかなり厚いんですね。

それで、厚いのが何が問題かと言うと
乾燥しにくい、ということです。

紙が厚いほど水分が抜けにくい。

当然ですね。

水分が抜けにくいとどうするかと言うと
スピードを下げないといけない。

抄紙機はドライヤーで乾燥させますが
ここをゆっくり通過させないと乾かない。

そうすると生産性が落ちるわけです。

それからもう一つ問題があります。、

紙は見た目が均一な方がいいんですが
速度が遅いとボコボコになりやすいんです。

フロックと呼んでましたが、
紙がムラムラになるんですね。

紙が厚いとそれがさらに目立つ。

下品な紙になるんです。

あまりに見栄えが悪いと
商品として出せないわけです。

だからキレイな地合いの厚い紙を
製造するのはかなり難しい。

古いタイプで元々速度が遅いマシンか
地合いが崩れないツインワイヤーか。

中途半端なマシンでは
紙にならなかったですね。

結局、生産量が少ないので
古いマシンでやってたと思います。

今後もはがきの需要は増えないので
最新鋭マシンにはならないでしょう。

特殊なものとして残るくらいかなと。

時代の移り変わりを感じますね。

管理人のまとめ

今回は、年賀状のインクジェット紙と
普通紙の違いについてというお話でした。

結論はインクジェット紙は裏面に
インクジェット塗工をしている年賀状。

普通紙は従来の年賀状。

また、インクジェット紙はインクジェット
印刷にしか対応していません。

だから手書きや他の印刷はできない。

手書きするなら普通紙を使う、
ということでした。

また、インクジェット紙は普通紙より
コストがかかることもお話しました。

最近ははがきを送るのは
せいぜい年賀状くらいです。

もっと便利な通信手段が
いくらでもありますからね。

管理人としては、この風習がもう少し
残ってくれたらいいなと思います。

この記事が、年賀状のインクジェット紙と
普通紙の違いの参考になればと思います。

年賀状は楽しいのを送りましょうね!

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