インクジェットプリンタで裏紙は使えるの?片面タイプはNG

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インクジェットプリンタ 裏紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、インクジェットプリンタで裏紙は
使えるの?片面タイプはNG、というお話。

管理人が会社にいた頃は。

製紙会社だと言うのにコピー用紙の
節約とかエコだとかやってましたね~

悪いことだとはいいませんが、
なんだかな~って思ってました。

だいたい、裏紙使うとかって
効率悪いんじゃないの?

両面コピーとか見にくいばっかりだし。

だいたい、自社製品なんだから
遠慮なく使えばいいじゃないか。

どうせ売れないB級品も出るんだから
そういうのを社内で使えばいい。

そういうのはずっと思ってました。

ミスコピーも多く出ますけど古紙
処理はいくらでも出来るんだし。

だいたい、工場の事務所から出てくる
コピー用紙なんて大した量じゃない。

工場で製造する古紙パルプ原料から
考えたら誤差の範囲でしか出てこない。

そんなところに大げさに労力かけて
意味あるんですかと思ってましたね。

製紙会社を辞めてからはコピー用紙が
もったいないと思うようになりましたが。

とはいえ。

この裏面の再利用って正直気に入らない。

あくまでも管理人の気分ですけどね。

まあ、社会に対するPRとしてウチの会社は
環境に配慮してますよということなんですが。

それでですね。

この裏紙を使うっていうのは
プリンタには良くないんですよね。

紙によって使えたり使えなかったり
するし調子が悪いと紙が詰まるし。

コピー機やプリンタには両面印刷の
機能はありますがトラブりやすい。

インクジェットプリンタの場合は
レーザープリンタよりはマシですが

それでも使う紙を間違えると
まったく印刷できません。

ではそれはどういうときか?

ということで。

この記事では、インクジェットプリンタで
裏紙は使えるのということについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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インクジェットプリンタで裏紙を使うときは紙の種類に注意

結論から言うとインクジェット
プリンタで裏紙を使うことは出来ます。

そこで重要なのは紙の種類です。

たとえば普通紙。

これは一応両面印刷可能です。

ただしこれ、片面用は片面だけ印刷。

ちょっとややこしいですね。

普通紙の場合はほとんど表裏差がないので
どちらの面でも印刷することは出来ます。

ただし、片面用の場合は裏面も
印刷するとインクが抜ける事がある。

いわゆる裏抜けですね。

そうなるとせっかく裏紙を使っても
表側の文字まで見えるので読みにくい。

読みにくくて仕方がない。

下書き用に使うならまだしも
提出とか保存には使えない。

下書きでもチェックがしにくいので
使いたくないのが本音ですかね~

なので。

インクジェット用紙の普通紙でも
片面用を裏紙に使うのはどうかなと。

プリンタを通すだけなら問題ないんですが
印刷物がイマイチになりますので。

もちろん、両面用なら大丈夫です。

これは裏抜けを考慮して米坪というか
紙厚を厚くしていますからね。

普通紙に関してはレーザープリンタでも
両面印刷やりますけどこっちのほうがマシ。

レーザープリンタとインクジェットではインクが
違うのでレーザーは裏抜けしにくいですから。

インクジェットプリンタで塗工紙タイプの裏紙使用はNG

ここまで普通紙のお話をしましたが、
インクジェットの場合は塗工紙もある。

特に写真印刷の場合はそうです。

これ、片面印刷用のものの裏紙使用はNG。

塗工紙の場合は普通紙と違って裏面に
印刷するとひどいことになるかも。

安いマット紙の場合は裏面が上質紙で
普通紙レベルの印刷になることもあります。

しかし、高級な光沢紙の場合裏面が
ラミネートの場合があるんですよね。

多分、これが最悪です。

そもそも、裏面にラミネートする理由は
裏側からの吸湿を防ぐためなんです。

写真用光沢インクジェットの場合、
表側にはインクを吸収する塗料を塗る。

これが結構厚いんですよね。

なので、原紙に対してかなりのバリヤです。

その状態で裏側に何もしなかったら
裏側からどんどん吸湿してしまう。

これ、表も裏も吸湿するならいいんですが
裏側ばっかり吸湿するとバランスが崩れる。

その結果、カールが発生します。

吸湿する裏側が伸びて反対面が
動かなければお椀のように反る。

そんなふうになったら使えません。

プリンタに通らないですから。

そういうことを防ぐために裏側にお
吸湿防止加工をするんです。

それが裏面のラミネート。

ということは?

ラミネートは吸湿させないためにやるので
インクジェットのインクも吸収しません。

なので、インクは表面で流れてしまいます。

これ、最悪です。

せっかくの紙はだめになるし
プリンタも汚れてしまいます。

管理人も実験でやったことがありますが
サンプルを手で持ったらインクだらけに・・・

という感じで、片面用の裏面は
使ってはいけないということです。

まあ、インクジェットプリンタの場合は
壊れるということはありません。

しかし、あちこち汚れます。

ロールが汚れたりすると掃除が面倒。

ここは気をつけないといけないところですね。

厄介なことに、高級品ほど裏面に
色んな加工をしているものです。

もったいないから裏面を使うとか
そういう考えはやめたほうがいい。

ここはメーカーの推奨どおりに
使ってトラブルを防いで下さい。

なお。

両面用の場合は表も裏も印刷できます。

そういう品質設計になってますから。

注意点としては、マット品の両面用は
表裏差がないものが多いと思いますが、

光沢品は両面用であっても片面光沢、
裏面マットとか上質ということがあります。

表も裏も同じ品質かどうかは
よく確認して使って下さいね。

管理人のまとめ

今回はインクジェットプリンタで
裏紙は使えるかというお話でした。

結論から言うと紙の種類によります。

プリンタとしては表でも裏でも
通して故障することはないでしょう。

しかし、片面用の裏面を使うと
印刷にならない場合が多いです。

特に高級な光沢紙は裏面がカール防止の
ラミネートをしている場合が多いのです。

なので、使用する紙が片面用か両面用か、
そこを確認して使わないといけないですね。

この記事が、インクジェットプリンタで
裏紙を使う参考になればと思います。

紙は正しく使って下さいね!

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