上質紙はコピー用紙と同じなのか?よく似ているが違います!

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上質紙 コピー用紙 違う

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回のお話は上質紙とコピー用紙について。

上質紙といえばノート用紙など
筆記用紙として身近な紙。

チラシや書籍の印刷用紙にも
使われます。

一方、コピー用紙はコピー機や
プリンタで使われる紙。

会社で書類を作成する人は
毎日見ていることでしょう。

会議や打ち合わせに出て
ノートにメモを取り

オフィスのパソコンで
書類をまとめてプリントアウトする。

管理人が会社員だったとき、
そんな日もありました。

会社で書類を作成していて
上質紙とコピー用紙、

見た目は同じだけど
何が違うんだろうと思いませんか?

ということで。

この記事では上質紙と
コピー用紙の違いについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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上質紙とコピー用紙の類似点

上質紙とコピー用紙の類似点から。

まず見た目がよく似ていますよね。

これは原料として使用される
パルプが同じということです。

いずれも基本は晒クラフトパルプ100%。

パルプの中では一番白いものです。

必要に応じて高白色古紙パルプを
配合するという感じです。

古紙配合に関してはコピー用紙の方が
要求が強いと思います。

官公庁へは環境に配慮した
エコ商品でないと納入できない

「グリーン購入法」という法律があるので
古紙入りPPC用紙が多いんですね。

ここでPPCというのは、

プレーンペーパーコピー
(plain paper copy)

の略でコピー用紙のことです。

お役所が古紙入りPPCだとなれば
民間も右に倣えとなるわけです。

提出する書類だって
グリーン購入法だと言っているところに

真っ白なコピー用紙で書類を作って
提出する人はいないわけですから。

いずれにしても。

上質紙とコピー用紙の原料はほぼ同じ。
抄紙機も同じもので製造出来るんです。

上質紙とコピー用紙の違い

先程は上質紙とコピー用紙の
類似点をお話しました。

では何が違うのか?

もちろん用途が違うのですが
そこから出てくる違いを挙げてみます。

品質の違い

上質紙の場合は印刷適性や筆記適性が必要。

オフセット印刷に耐えられる表面強度、
ペン書きでにじまないペン書きサイズ度、

などが必要になります。

一方、コピー用紙にはコピー、
プリンタ適性が必要。

オフセット印刷適性や筆記適性を
考慮する必要はありません。

だからもしもルーズノート用の
ノート用紙とかレポート用紙を

コピー用紙のように使おうとすると
コピー機で詰まる可能性がありますし、

コピー用紙に万年筆で書くと
にじんでしまうということになります。

仕上の違い

上質紙の場合は、基本的に印刷用紙で
オフセット印刷機用に使われます。

ですから、四六判(788x1091mm)の
枚葉印刷用の平判だとか

オフ輪用の765mm巾の巻取りなど
印刷機にかかるような寸法になります。

一方、コピー用紙の場合は
A4サイズとかB4サイズとか

コピー機やプリンタで使用する
サイズに仕上げられます。

基本的に巻取りはありません。

仕上げ寸法のバリエーションは
コピー用紙はA3、A4、A5、B4、B5、

主にこのくらいだと思いますが
上質紙の場合は平判、巻取りがあり、

A列、B列、四六判、菊判、など
種類が多くなっています。

これはかなり違うところです。

販売ルートの違い

上質紙は代理店、卸商を通じて
ほとんどが印刷会社に納入されます。

印刷加工後、書籍やノートになったり
チラシになったりするわけですね。

一方のコピー用紙は代理店、
卸商を通じてコピー機メーカーや

家電量販店、ホームセンター、
百均やコンビニに納入されます。

印刷会社で印刷されることはないし
書店に並ぶこともありません。

基本的に白紙で販売されますから。

この部分は大きく違うといえます。

上質紙とコピー用紙の製造上の違い

ここからは元製紙会社社員として
本音をお話させて下さい。

上質紙とコピー用紙は原料系は
同じですが用途が違うので

要求される品質、仕上げ、
販売ルートなどが違います。

紙の分類としても
上質紙は印刷用紙だし

コピー用紙は情報用紙ですから
ここでも別物として扱われます。

ただし、製造する場合は
微妙な違いなんですよね。

原料のパルプ配合はほぼ同じ。

使用する内添填料は
炭酸カルシウムとタルクがメイン。

表面にはサイズプレスで澱粉を塗工する。

そういうところは同じなんです。

ただし。

抄造時のジェットワイヤー比の条件とか、
填料の配合比率とか

サイズプレスでの澱粉濃度とか
サイズ剤の添加量など

原材料が同じでも
その比率は違うということです。

製造しているところだけ見ると
コピー用紙は上質紙の一種なんですが、

コピー用紙は上質紙ですよねと言われると
いや感覚的にちょっと違うという感じ。

求められる品質が違うから
紙に対するイメージも違う。

感覚的なもので説明しにくいですが
管理人的には似て非なるものだと思います。

管理人のまとめ

今回は上質紙とコピー用紙の違い
についてお話させていただきました。

上質紙とコピー用紙は原料系が
同じなので紙としては似ていますが

用途が違うので求められる
品質は違うということでした。

それは印刷用紙と情報用紙の違い。

印刷機で使うかコピー機やプリンタで
使うかという違いになってくるわけです。

管理人は上質紙とコピー用紙は
似て非なるものだと思っています。

この記事が上質紙とコピー用紙で
何が違うかの参考になればうれしいです。

上質紙とコピー用紙、違いを理解して
正しく使って下さいね!

紙の規格
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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