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紙のブロッキングとは。コート紙で起こりやすい理由はなぜ?

紙 ブロッキング

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は紙のブロッキングとは。コート紙で
起こりやすい理由はなぜ?というお話。

紙がくっついて取れない。

ブロッキングといいます。

1枚2枚がくっつくならまだしも
ひどいときにはブロックになる。

一般的にはそこまでのものはないですが
管理人は工場でそういう紙を見てました。

手の施しようがないとまではいいませんが
どうしましょうか、という感じでしたね~

それで。

このブロッキング、紙の場合は
コート紙で発生しやすいんです。

その理由はなぜか?

ということで。

この記事では、紙のブロッキングについて
管理人が調べたことをお伝えします。

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紙のブロッキングについて原因は平滑性と接着剤

まずはブロッキングの意味から。

wikiによると

==ここから==

ブロッキングとは、加工された紙の表面に過重な圧力が加わることなどが原因で、重なった紙同士がくっついてしまうことをいう。

==ここまで==

ということだそうです。

現象としてはこういうことです。

これは白紙でも印刷後でも起こりますね。

ではそれぞれの原因についてお話します。

紙のブロッキングが白紙で発生する場合

まずは白紙を保管していて
ブロッキングが発生する場合。

これ、一番の原因は平滑性です。

通常、平滑度が高いほど
ブロッキングしやすいです。

どういうことかというと。

平滑な紙というのは表面がツルツル。

2枚の紙が重なればその隙間には
空気が入りにくくなるんですよね。

これって吸盤と同じ理屈。

つまり、紙と紙の間の空気が少ない。

そうすると外側から大気圧で
押されているので剥がれにくい。

この大気圧がバカにできない。

紙一枚なら大したことなくても
枚数が増えてくると大変だし、

その紙の面積が大きいほど
剥がすのは大変になる。

このとき、紙がツルツルでも中に空気が
入ってくれれば剥がしやすいんです。

しかし。

透気度の高い紙、これは空気をあまり
通さない紙という意味になりますが、

こういう紙の場合はなかなか
空気が紙の間に入ってくれない。

そうなるとブロッキング発生ということです。

過度な圧力がかかれば、というのが
吸盤でくっつけるのと同じ理屈ですね。

そういうわけで、ブロッキングは
平滑度の高い紙で発生しやすい。

身近で平滑度の高い紙といえば
コート紙になるでしょう。

塗料を塗った上からスーパーカレンダーで
押しつぶしてツルツルにしてますからね。

あれのちょっと厚いやつは特に危険。

平滑度が高くて透気度も高い。

一旦くっつくとなかなか剥がれない。

チラシに使うような薄いのはまだいい。

あれは薄いので透気度が低いですから。

しかし、写真集に使うようなアート紙は
紙がしっかりしていて厚いしツルツル。

平判は高く積みすぎないとか保管方法も
ブロッキング注意となるわけです。

それから。

表面が非常に平滑という意味では
グラビア用紙が危険なんですよね。

写真週刊誌で使われますけど。

あれは薄いんですがとにかく
表面の平滑性だけは高いんです。

なので、とても保管が厄介でした。

管理人の記憶では見込みで製造して在庫に
なったら半年ごとにブロッキング対策で

製品巻取りをワインダーで
巻き直ししていたと思います。

そうしておかないと出荷してみたら
ブロッキングで印刷できないとか

そういうことがあった
みたいなんですよね~

それから。

管理人が関わった紙でブロッキングが
ひどかったのは剥離紙ですね。

あんなに統べる紙なんですが
表面はツルツルなわけですよ。

なので一旦くっつくと大変。

使っているグラシン紙は高平滑で
そこにポリエチレンラミネートをする。

ポリラミは樹脂フィルムになりますから
これがまたとても平滑度が高くなる。

樹脂フィルムのブロッキングの
しやすさは紙の比ではありません。

本当にぴったりくっついたら
損紙にするしかないこともある。

実際の樹脂フィルム、たとえば
ポリプロピレンのフィルムなんかは

アンチブロッキング剤と呼ばれる
微粒子を添加しているようですね。

フィルム同士の隙間を作るために。

まあそれはそれとしてともかく。

剥離紙のブロッキングは厄介でしたね~

逆にある程度大丈夫なのは非塗工紙。

たとえば上質紙とかコピー用紙とか。

更紙とか新聞紙、ボール紙でも
ブロッキングの記憶はありません。

基本的にコート紙に比べて
平滑度が低いし透気度も低い。

表面が粗いんですよね。

なので空気が入りやすい。

その分ブロッキングしにくいということです。

そうそう。

ブロッキングしにくい紙は
キャストコート紙もそうです。

あんなに表面がテカテカの紙なのに
意外にもブロッキングはしにくい。

これは理由があります。

実はキャストコート紙の光沢は
金属ドラムへ押し付けてつけます。

だから「キャスト」と言うんですけど。

そのときに無理やり圧力をかけていません。

なので表面に光沢はありますが
透気度は低いんですよね。

空気を通しやすいということです。

なので紙と紙がくっついても空気が
入りやすくブロッキングはしにくい。

そういう理屈だそうです。

紙のブロッキングの原因、接着剤

ここまで紙のブロッキングの原因の
平滑性についてお話しました。

もう一つ大きな原因があって
それが接着剤になります。

接着剤というかバインダーですね。

コート紙の場合は顔料の炭カルやクレーと
紙をくっつけるためのバインダーがある。

よく使われるのはラテックスやデンプン。

印刷用のコート紙でよく使われる
ラテックスはスチレンブタジエン系。

そこにMMAやアクリルニトリルを
共重合させたりしてました。

デンプンを併用することもありました。

インクジェットだとアクリル系
酢酸ビニル、PVAなんかでしたね。

それで。

こういう接着剤は水溶性が多いので
湿度が高いところだと表面に出やすい。

そういう状態で圧力がかかれば
当然ブロッキングしやすくなる。

もちろん色々条件があるでしょうが。

上質紙でも表面サイズ剤として
澱粉をサイズプレスで塗工します。

しかし、接着剤としてはコート紙の
バインダーのほうが強力ですね。

まあそうならないようにメーカーは
考えて塗料を設計するわけですが。

これも保管が悪いと危険なパターンです。

印刷後の紙のブロッキング

ここまで白紙のブロッキングの
お話をしてきました。

あと重要なのは印刷後の問題。

これは紙というよりはインキの問題です。

大抵の場合は印刷後には澱粉パウダーが
紙面に散布されてブロッキングを防止します。

少なくとも管理人の知る限りでは
そういう対策を取っていました。

あと、印刷直後に積みすぎないとか。

そういうのはかなり注意してましたね。

印刷インクの場合はとりあえず
表面だけ乾燥してその後ゆっくり

内部まで乾燥するというパターンも
あるので油断できないんですよね。

インクの量も多すぎると危険だし。

とにかくインクがくっついての
ブロッキングは警戒してました。

もしもブロッキングが起こったら
せっかくの印刷がだめになる。

白紙のブロッキング以上に
気にしていたと思います。

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管理人のまとめ

今回は、紙のブロッキング
についてのお話でした。

ブロッキングは紙と紙がくっつくこと。

平滑性が高すぎるときに発生します。

特に平滑度の高いコート紙は危険。

また、コート紙は塗料に粘着性の接着剤が
配合されているので余計に起こりやすい。

それから印刷後の紙もインクが
くっついてブロッキングする。

色々対策されていますが油断大敵。

ブロッキングしたら仕事が台無しですから。

管理人の記憶では。

ブロッキングってそうしょっちゅう
なるわけではないんですがなると大変。

社外に出てクレームというのは
あまり記憶がないんですけど

社内で保管していたときに
くっついていたのはありました。

そんな紙は仕方がないので古紙として
処理をするわけですがそれも大変。

損紙カッターというので切ったり
手にカッターナイフを持って削いだり。

削いだあとの紙がくっついているので
それを運ぶのもまた重労働だったり。

大変な体力仕事だった記憶があります。

今はもっとマシな環境に
なってるでしょうけど。

この記事が、紙のブロッキングの
参考になればと思います。

紙がくっつかないように
保管には気をつけて下さいね!

(参考)
こんな記事も読まれています。

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