この記事は約 11 分で読めます。
管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙と電子書籍の統計より。
電子コミックは好調だが雑誌は激減
というお話。
管理人は元製紙会社社員。
辞めたとは言え紙の動向は気になります。
特に出版関係。
会社に入って最初に担当したのが
微塗工紙で雑誌に使われたので。
しかしながら。
出版関係は長らく凋落傾向。
特に紙の本はつらい立場ですよね~
あれだけアニメがヒットしても
伸びるのは電子コミックばかり。
読むためだけの紙の本の時代は
終わったのかも知れません。
もともと漫画や雑誌が流行ったのは
小資本でも大勢の人に伝えられるから。
何しろ紙とペンとインクがあれば
成立する世界なわけですから。
しかし。
そういうコスパの良さは
電子書籍に負けてしまう。
となると紙の本は厳しい。
そもそもの成り立ちの部分が
奪われてしまっていますから。
で、実際の統計はどうなっているのか?
だいたい予想通りなんですけど
調べてみたので確認しましょう。
ということで。
この記事では、紙と電子書籍の統計より。
電子コミックは好調だが雑誌は激減について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙と電子書籍の統計。合計すれば若干のプラス
まず紙とデジタルの合計の
出版全体の市場なんですけど。
これは2021年まで3年連続でプラス。
そうなのか?
管理人、出版業界は業界として
マイナスだと思ってました。
そこはイメージと違ってましたね。
直近の数字ですけど出版全体だと
2018年:15,400億円
2021年:16,742億円
2018年が底でそれから3年連続増。
なんだ、全体は増えているのか、
というのが率直な感想です。
それで内訳なんですけど。
やっぱり伸びているのは電子書籍。
というか電子コミックですね。
色々増えてます。
管理人でも知ってるやつだと。
これは当然
これも。
他にも色々ありますね。
テレビでCMもよく見かけますし。
電子コミックは伸びているとして
それ以外はどうなのかなんですけど。
落ち込んでいるのは紙の雑誌。
やっぱり。
たとえば。
2014年:8520億円
2017年:6548億円
2021年:5276億円
となっていました。
2017年との比較だとだいたい2割減。
2014年との比較だとだいたい4割減。
これは実感と合ってますね~
多分情報雑誌は厳しいでしょう。
管理人が旅行先を調べるとしても。
取っ掛かりは雑誌かも知れませんが
詳細を調べるときはネットを使う。
今だとインスタやYou Tubeで見た
景色を見たいから旅行するとか。
そうなればルートも宿泊先も
ほぼネットでやりますよね?
この部分は利便性ということでは
紙が勝てる場所はほとんどない。
紙の雑誌が残るとすれば
古い情報でしょうか?
ネットは便利なように常に新しい
情報に更新されるようになってます。
情報に関して流動的。
一方の紙媒体は一度印刷されると
そのまま残り続けるわけです。
なので古いままの状態の情報が
必要なときには意味が出るかも。
ネットから消えた昔の写真とかですね。
管理人にはその程度のことしか
メリットが思い当たりません。
そうそう、転売できるのは
紙雑誌のめりっとでしょうか?
でもそれはちょっと意味が違いますよね~
それから。
以外だったのが紙の書籍の推移。
2014年:7544億円
2017年:7152億円
2020年:6661億円
2021年:6804億円
2014年からすると1割減。
ところが2020年からは微増。
もっと減っているのかと思いましたが
それほどでもなくむしろ持ち直している。
理由は色々あるんでしょうけど
勉強系の書籍が好調だとか。
確かにいくらネットで勉強できても
参考書とか資格の本は紙の書籍になる。
手で書いて覚えるとかそういう
地味なやつは紙の書籍がいい。
管理人もこの世代ですから
そういう感覚はよく分かります。
ネットをいくら見ても勉強した
と言う感じにはなりませからね。
それからYou TubeやTikTokなんかで
紹介された本が売れるんだとか。
これがヒットすれば伸びますよね~
紙の書籍がだめになったのではなく
読みたい本があるかどうかが問題。
そういう感じがしますね~
あと電子書籍や電子雑誌もありますが
これらはまだまだ数量が少ないです。
落ち着いて文字を読むなら紙なのか?
電子雑誌が少ないのは雑誌を
買わなくても検索で出るから。
そういう感じがしますね~
紙と電子書籍の統計。結局はコンテンツの問題か?
ここまで紙と電子書籍の
統計のお話をしました。
出版業界は長期凋落傾向だと
思ってましたけどそうでもない。
この最近は電子コミックが伸びて
若干盛り返しているんですよね。
紙の雑誌は残念ながらだめですけど
電子コミックは大幅に増えている。
これはなんなのか?
ネットの分析では最近のアニメの
ヒットが大きいんだそうです。
たとえば。
鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
リコリス・リコイル 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ) Kindle版
ぼっち・ざ・ろっく! 1巻 (まんがタイムKRコミックス) Kindle版
ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
チェンソーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
管理人でもこの程度は知ってます。
ということは面白いコンテンツを
手軽に載せる媒体が電子コミック。
なので伸びていると言えるでしょう。
結局問題は紙とか電子ではなくて
面白いコンテンツがあるかどうか。
見せ方がどんなに多様化しようとも
コンテンツがなければ始まらない。
逆に言えば。
面白いコンテンツを生み出し続ければ
出版社がだめになることはない。
それに。
デジタルが伸びれば紙を手元に
残しておきたい人も増える。
やっぱりそういう裾野を広げる
努力をしないと本は売れない。
当たり前のことですけど。
管理人のまとめ
今回は紙と電子書籍の統計より。
電子コミックは好調だが雑誌は激減
というお話でした。
管理人が調べた結果では。
伸びているのは電子コミック。
ダメなのは紙の雑誌。
2017年との比較を見ると
電子コミックは倍増ですが
紙の雑誌は2割減になっていて
その明暗ははっきりしています。
ただし出版業界としては微増。
結局のところ。
媒体はどうであれ面白いコンテンツがあれば
それにつられて売上も伸びるということ。
色んな問題はあるんでしょうけど
結局はコンテンツが面白いかどうか。
そこに行き着くみたいですね~
この記事が、紙と電子書籍の
統計の参考になればと思います。
とにかく面白いものが読みたいですよね!
(参考)
こんな記事も読まれています。
コピー用紙のA4サイズやB4サイズ。AやBの意味は何?
⇒https://kamiconsal.jp/copya4/
インクジェットプリンタで裏紙は使えるの?片面タイプはNG
⇒https://kamiconsal.jp/ijpuragami/
コート紙90kgと135kgの違い。重さで何が変わる?
⇒https://kamiconsal.jp/coatedpaper90kg135kg/