紙発泡材はエコ?紙と澱粉とPPが原料で水蒸気発泡させる!

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紙発泡材

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、紙発泡材はエコ?
紙と澱粉とPPが原料で水蒸気発泡させる!
というお話。

管理人の知っている断熱材と言えば。

発泡スチレンとか発泡ウレタンとか。

プラスチックを発泡させたものなんですが。

なんと!

紙発泡材というのもあるんだとか。

ただし、原料としては紙が55%程度で
残りはポリプロピレン(PP)と澱粉。

澱粉は天然素材ですけどPPは石油化学製品。

ですから原料に石油を使っていない
というわけではないようですね。

少しは使用量は減るんでしょうけど。

とはいえ。

エコだというのですからなにか
環境にやさしいことがあるはず。

どんなことがメリットなのか?

ということで。

この記事では、紙発泡材はエコ?
紙と澱粉とPPが原料で水蒸気発泡させる!
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙発泡材の仕組みはどうなってる?

では紙発泡材の仕組みはどうなっているのか?

ちょっと確認してみました。

まず原料ですが。

主原料はもちろん紙。

といっても紙パウダーだそうです。

これが55%以上。

もう一つの主原料はポリプロピレン。

一般的にはPPと略されますね。

日本で一番生産されている合成樹脂です。

あとは澱粉。

澱粉は30%程度と言う感じでしょうか。

まとめると

紙/PP/澱粉=55/45/30

と言う感じ。

かなり適当ですけど。

これを発泡させるんですが
発泡に使うのが水蒸気。

たとえば発泡スチロールなら
ブタンやペンタンなんですが

これらの代わりに水を使う
というのがエコなんでしょう。

こういう原料を混合してペレットにして
必要な形に成形するというわけですね。

紙発泡材はエコ?その理由とは

ここまで紙発泡材の原料のお話をしました。

使用している原料の半分以上が天然素材
だからエコなんじゃないかということ。

ではそれ以外にエコな理由はあるのか?

ちょっと確認したところこんな感じ。

  • 可燃ごみとして容易に焼却処分ができます。
  • 廃棄しても自然分解され、環境を汚しません。
  • 紙特有の繊維性をもち、緩衝材として弾力性、復元性を発揮します。
  • 発泡密度が高く、空気を多く含み、保冷剤、断熱材にも最適です。
  • 発泡スチロール同等の比重と保温保冷効果があります。
  • 化学発泡剤を一切使用していません。
  • 結合剤のポリプロピレンは、ダイオキシンを発生しません。
  • 焼却時熱量が低く、焼却炉をいためません。
  • 湿気に強く、高温多湿でも安定しています。

ということです。

エコ、という視点からすると。

  • 可燃ごみとして焼却処分ができる
  • 廃棄しても自然分解される
  • 化学発泡剤を一切使用していない

というあたりでしょうか。

ただこれはちょっと弱い感じ。

というのも、発泡スチロールだって
可燃ごみで焼却できるので。

廃棄しても自然分解されるのは
紙や澱粉はそうでしょうけど

PPも自然分解されるのか?
というのは疑問が残ります。

発泡スチロールも分解しませんが意外にも
シロアリに食われたりはするんですよね。

自然の中に残るかどうかは
なんとも微妙な気がします。

ただ、化学発泡剤を一切使用していない
というのはアドバンテージでしょうか。

発泡スチロールはブタンやペンタンで
有機溶剤を使うわけですけど

紙発泡材の場合はその部分が
水蒸気になるわけですから。

でも環境への影響となると
微量なのでそうでもなさそう。

となると。

あとはコストの問題。

必要な性能が出るんなら
安いのを使うということ。

どんなに地球に優しいイメージでも
コストがかかると続かないですから。

管理人のまとめ

今回は紙発泡材はエコ?
紙と澱粉とPPが原料で水蒸気発泡させる!
というお話でした。

紙発泡材は原料の半分以上が紙。

なのでエコということでした。

ただし。

発泡スチロールも石油製品ですがほぼ空気。

使う原料としては少ないので
かなりエコだと思うんですよ。

紙発泡材は原料が自然分解しやすくて
焼却しても有害物質が出なくて性能もいい。

それは素晴らしいんですが問題はコスト。

ある程度は企業のイメージアップのために
使ってもらえたとしてもコストが合うのか?

ここで引っかかってそのまま
というのが多いんですよね。

そもそも対抗になる発泡スチレンが
相当安いですから大変だと思います。

昔の再生紙や非木材紙のようにならずに
新素材がうまく使われれるかどうか。

これはかなり興味があるところです。

この記事が、紙発泡材の
参考になればと思います。

紙発泡材、うまく使ってくださいね!

(参考)
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