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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙製品のメリット?
リサイクルや廃棄が容易で使いやすく安価
というお話。
管理人は元製紙会社社員。
紙のこともそれなりに知ってます。
ただ、どちらかというとデメリットを
数えることが多かったんですよね。
一応は開発部だったので紙で出来ないことを
なんとかしようというのが多かったので。
しかし本来は素材の良さを活かすべき。
ならば。
今回は紙製品の良さを確認してみよう!
ということで。
この記事では、紙製品のメリット?
リサイクルや廃棄が容易で使いやすく安価
について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙製品のメリット。リサイクルの優等生
まず一番目に挙げられるのは、やはり紙がリサイクルの優等生であるという点です。
実際のところ、紙はかなりの割合でリサイクルされています。一般的にはおおよそ80%程度が再利用されているとされており、これは他の素材と比較してもかなり高い水準にあります。
もちろん、リサイクル率は調査機関や集計の方法によって数値が前後することはありますが、それでも紙のリサイクル率が非常に高いという事実に変わりはありません。
特にリサイクル率が高いとされるのが、新聞紙と段ボールです。この2つの品種は、そもそも原料に古紙を前提として使用して作られているため、リサイクルとの相性が非常に良いのです。
さらに他には、一部のトイレットペーパーなども再生紙を利用して製造されています。再生紙を使用したトイレットペーパーは、環境に配慮した製品として注目されており、最近では選ばれるケースも増えています。
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もちろん、新聞や段ボール以外の紙類にも古紙は利用されますが、使用割合や適用範囲には制限があることも事実です。
たとえば、白色のコピー用紙などは美観や強度、印刷適性などの理由から、古紙を使用する割合が制限されていることがあります。
そのため、無理に古紙を混ぜると品質が落ちてしまい、結果的に使いにくい紙になってしまうこともあります。
とはいえ、それでも紙が循環型社会に適した素材であることには変わりありません。
見た目や使用感からは分かりづらいかもしれませんが、確実に環境に対する負荷を軽減してくれている素材のひとつだと思います。
それに加えて、紙には「捨てやすさ」という点でも優れたメリットがあります。
紙は古紙としてリサイクルに出せるほか、普通に燃えるゴミとして捨てても問題ないという柔軟性を持っています。
普段何気なく紙を捨てていますが、これは実は非常に大きな利便性のひとつです。
例えば、もしも今使っている段ボール箱が紙ではなく、木製だったとしたらどうなるでしょうか?
管理人の子供のころは、親戚からみかんを送ってもらう際に木箱が使われていました。いわゆる昔ながらの「みかん箱」ですね。
アマゾンでも「りんご箱」などの木箱が販売されていたりします。
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このような木箱は丈夫で長持ちするという長所はありますが、処分するとなると話は別です。
バラさなければ捨てられませんし、燃やすのも簡単ではなく、今ではおそらく産業廃棄物扱いになってしまう可能性もあります。
つまり、処分の手間とコストが大きいということになります。
その点、段ボールであればリサイクル回収に出すだけで簡単に処分できるので、物流資材としても非常に理にかなっています。
このような「捨てやすさ」というのは、日常生活ではあまり意識されませんが、実は紙製品の隠れた大きなメリットと言えるでしょう。
紙製品のメリット。紙は安い?
もうひとつ注目すべき紙製品のメリットとして、「紙は安価である」というイメージがあります。
しかしこれはあくまで相対的なものであって、すべてに当てはまるわけではありません。
例えば、コピー用紙をフィルムで代用しようとすれば、当然ながら紙の方が圧倒的に安価です。
ですが、レジ袋と紙袋を比較した場合は話が逆になります。現実的には、レジ袋の方が加工も簡単で原料も安く済むため、コストを抑えられるのです。
仮にスーパーでレジ袋を1枚5円で販売しているとしても、同じ価格で紙袋を提供することは難しいでしょう。
さらに、飲料容器やカップなどの用途になると、紙製品は耐水性が弱いため、内側にポリエチレンなどをラミネート加工して使用する必要があり、結局は複合素材となってしまいます。
その結果、コストも高くなりがちです。
つまり、「紙は安い」というのはあくまで単純な形状や使い方に限られた話であり、すべての用途において紙が経済的というわけではありません。
このあたりは、「エコ」「安価」といったイメージと実際のコストや性能のギャップが生じやすい部分でもあります。
管理人のまとめ
今回は紙製品のメリットについて考えてみました。
特に印象的だったのは、紙がリサイクルしやすく、捨てやすいという点です。こうした特徴は、日々の生活で感じにくいですが、実際には非常に重要な要素だと思います。
管理人自身も以前は紙の開発に関わっていましたが、当時はメリットをあえて意識することはありませんでした。
しかしあらためて考えてみると、紙製品の利便性やエコ性は非常に大きな価値を持っています。
電化製品のように捨てるのに費用がかかるものもある中で、紙は簡単に処分できて、しかも資源として再利用が可能というのは大きな利点です。
一方で、紙が「安い」という認識については少し注意が必要です。
用途や加工方法によっては、むしろ他素材のほうが安価になるケースもあり、必ずしも一律に紙の方が安いとは言い切れません。
それでも、印刷しやすい、書きやすい、加工しやすいなど、紙が持つ独自の利点は健在です。
紙の持つ温かみや質感は、他の素材にはない魅力として評価されています。
今後も紙の特徴をうまく活かしながら、用途に応じた最適な使い方を心がけたいと思います。
この記事が、紙製品を選ぶ際の参考になれば幸いです。
どうぞ紙製品を上手に活用してくださいね!
(参考)
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