クリーム色の紙は白より高い?生産量がコストに影響します!

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クリーム色の紙 白より高い

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、クリーム色の紙は
白い紙より高いのか?というお話。

紙の色は白、と言うんですが
その白の中にも色んな色があります。

真っ白というのはなかなか難しくて
日本人は青みがかった白を好みます。

目の青い人は赤みの白が好きとか。

東アジアの人はだいたい黒目だから
青みの白が好きということだそうです。

どこまで本当か分かりませんが。

ただ、高級なアート紙なんかは、
紫系の白にしてましたね。

塗料にバイオレット系の染料を使って。

紙を白くする薬品としては
蛍光増白剤もありますが

それも青み系、赤み系があり、
紫系もあったと思います。

紙の場合、漂白してもパルプは黄色系なので
黄色の補色になる青染料を添加してました。

実際の白色度という点では向上しないのですが
人間の目をごまかすという効果はありますね。

ただ、青い色というのは昨今ブルーライトが
問題になってますが目には優しくない。

直接の青い光を見るわけではないんですが
目が疲れやすいのは本当だと思います。

それで、書籍用紙とか文庫本用紙、
教科書用紙などはクリーム色が多い。

書籍の場合は読むことが前提ですから
目に優しい色が好まれるんでしょう。

一般的には紙は白がいいので
青みの白にすることが多いんですが、

出版用紙の場合はその会社の
ポリシーのようなものがあって

その書籍専用の色調にすることが多く、
特に淡いクリーム色が多いんですね。

では白い紙とクリーム色の紙、
どちらの価格が高いのか?

ということで。

この記事では、クリーム色の紙は
白い紙より高いのかということについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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クリーム色の紙は白い紙より価格が高い?

結論から言うとクリーム色の紙は
白い紙より価格が高いことが多いです。

前提条件によっても変わるのですが。

一般論で行くと、通常、クリーム色の紙は
白い紙に比べて生産量が少ないんです。

使用用途のメインは書籍用紙ですから
本の販売部数に比例しますよね。

しかも、製造メーカーブランドよりも
出版社向けの特抄品が多い。

それはよほどのことがない限り一般向けの
白い上質紙より数量が少ないということです。

それで、製紙産業というのは装置産業ですから
同じものを作り続けるほど安くなっていく。

つまり、1回の生産ロットの大きさで
原価は大きく変わってくるということです。

そして、クリーム色の紙は白い紙より
はるかに生産ロットは小さい。

もしも原料が同じ上質系だったとすると、
上質紙を製造して、その後色替えをして

クリーム色に色調調整をして
それからまた上質紙に戻すことになります。

このとき色替えというか色合わせ時にに
発生するロスが出てくるんですが

このロスはクリーム色の紙に加算されますから
その分原価が上がっていくんですよね。

製造原価的にはこの部分が大きいです。

細かいところでは配合する染料とか
もう少し安いパルプを使うとか

そういう問題もありますが、コストへの
影響の大きさはロットが一番でしょう。

これは同じマシンでだいたい同じ
パルプ配合にした場合の比較です。

次に、製造会社とかマシンが違う場合。

これは圧倒的に白い紙が安いです。

特に分かりやすいのはコピー用紙。

現在のところ、コピー用紙は
家電量販店で格安で売られてますが

あれは多くはインドネシアの
輸入紙になっています。

正直、あんな値段で国内では生産できません。

ところがクリーム色の紙はロットが小さいので
海外で生産して輸入という訳にはいかない。

しかも、国内の出版社向けですから
国内企業がやっぱり有利なんですよね。

そうなると、出版社向けには
それなりの価格で販売することになる。

当然、コピー用紙の価格より
かなり高価な紙になります。

海外のコピー用紙は最新鋭マシンで
安い原料、人件費で大量生産する。

一方のクリーム色の出版用紙は
国内の小さなマシンで小ロット生産。

コストでは絶対に勝てません。

クリーム色の紙が安っぽく見えて
白いコピー用紙が上品に見えても

製造原価という観点から見ると
大差があるということになります。

紙の価格の決まり方について

ここからは余談です。

今回はクリーム色の紙と白い紙の
価格の違いについてお話しました。

ここで紙の価格の決まり方について
お話させて下さい。

管理人は紙の価格形成のされ方は
2種類あると思っています。

一つはユーザーとの取り決めで決まる価格、
もう一つは市況によって変動する価格。

ユーザーとの取り決めで決まる価格は
分かりやすいのは新聞紙ですね。

これは各新聞社と直接話をして
kgあたりいくらという価格が決まる。

出版社も同じ感じです。

もう一つの市況で変動するのは
たとえばチラシの紙ですね。

チラシは紙質が似ていれば
メーカーはどこでもいい。

だから、たとえばA3コート紙の薄物なら
その中の安いものを使います。

チラシの場合は商品さえきれいに
印刷できていればそれでいいし、

そもそも長期保存するわけでもないし
本になって色違いを言われることもない。

ですから、ブランドなんて関係ないし、
紙は既存品を使えばいい。

紙がダブつけば価格が下がるし
不足すれば価格は上がる。

チラシ用のコート紙の価格は
常に乱高下してましたね。

新聞紙や出版社はこだわって
紙の共同開発もするんです。

だから価格が乱高下することはない。

このあたりは同じ印刷用紙でも
チラシ用途書籍用で全く違いました。

こんな感じですから商売の形態も
担当者の感覚も違ってましたね。

ただ、商売としてどちらがいいか
というのは結構難しい問題です。

今のように本離れ紙離れが進むと
高く買ってくれていた出版社が潰れるし。

結局、安売り合戦になっても
生き残る体力のある会社が残る。

そんな気がしていますが。

管理人のまとめ

今回は、クリーム色の紙は白い紙より
高いのか、というお話でした。

結論としては、価格は生産ロットの
問題が大きいのでロットの小さい

クリーム色の紙はロットの大きい
白い紙より高いということでした。

それから、紙の価格の決まり方も
少しお話させていただきました。

元製紙会社社員としては新聞社や
出版社が元気で安定した価格で

紙を使用してくれるとありがたいと
思うのですが難しくなっているようです。

この記事がクリーム色の紙と白い紙の
価格差を考える参考になればと思います。

書籍の紙はチラシより高いということも
たまには思い出して下さいね!

(参考)
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紙の製造
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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