訳ありコピー用紙とは?紙にもB級品がある理由を解説する!

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訳あり コピー用紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、訳ありコピー用紙とは?
紙にもB級品がある理由、というお話。

どんな商品でも訳あり品はあるようですが。

実は紙にもB級品はあるんですよね。

その理由は色々ありますがユーザー
からすると些細なことだったりします。

たとえば。

チラシ用の紙の場合、若干でも色調が
基準値から外れているとB級品になる。

ちょっと考えれば分かることなんですが
チラシって1枚づつ配りますよね?

同じチラシを同じ人が見ることはない。

ならば、紙の色が若干違っても
分からないしクレームにもならない。

ただその紙をカタログなんかに使われると困る。

本になったときに色が違うと
これはクレームになりますので。

なので。

印刷会社に理由を説明して
用途限定で使ってもらう。

B級品にして販売するんですよね~

製紙会社の場合、そう言う
製品がどうしても出てきます。

ではなぜそう言うことが起こるのか?

ちょっとお話してみようかなと。

ということで。

この記事では、訳ありコピー用紙とは?
紙にもB級品がある、ということについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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訳ありコピー用紙はなぜ発生するのか?

コピー用紙に限らず紙は訳あり品
というかB級品が必ず発生します。

理由はいくつかありますが、
一つはミスによる作り損ない。

もうひとつは品質が合うまでに
出てきてしまう調整品です。

ミスによる作り損ないと言いましたが
致命的なものとそうでないものがある。

たとえば。

コピー用紙の例を上げると
米坪が合っていない場合。

これは致命的です。

残念ながら損紙となります。

カールがひどい場合。

これも使えませんから損紙。

しかし。

色調が若干違う場合。

これは微妙なんですよね。

プリンタで印刷することだけを
考えた場合の品質としてはOK。

しかし、ロットで色のばらつきがある。

そういう場合、コピー用紙だと
束を横から見ると「トラ」になる。

「トラ」というのは縞模様のことです。

それで、これは見栄えとしてはNG。

だからA級の市販品としてはダメ。

プリンタメーカーの認定紙とか
純正紙としては全くのNGです。

でも、そういうことが分かって使うなら
訳あり品として販売することもある。

実際にコピー用紙なんて
試し打ちも多いわけですし

あくまでも自分の保管用に
コピーをするなら問題ない。

ユーザーに提出する資料で複数枚を
綴るときには気にするでしょうが

社内で使用する保管用の資料なら
まず問題になることはありません。

複数枚を綴じずに1枚1枚配るなら
なおさら色違いは気にならない。

結局、コピー用紙の場合、ユーザー側は
まともに読める状態でコピーできればいい。

そう言う用途がほとんどの訳です。

もったいないんですよね~

とはいえ、品質的にはNG。

だから損紙、となる。

こんな感じで、実用上問題ないのに
B級品になっている紙があります。

それも結構な量あります。

こういう紙を救済するために
訳あり品というのが出てきます。

製紙会社としては損紙になるくらいなら
原価でいいから売ったほうがマシ。

結局、損紙を原料に戻すにも
処理費用はかかるわけです。

それならい売ったほうがいい。

そう言う感じですね~

コピー用紙以外のB級品

ここからは余談です。

ここまでコピー用紙の訳あり品
についてお話してきました。

実用上使えるのに色が若干違う
というようなものが訳ありになる。

そういうお話でした。

ではそれ以外の品種はどうか?

管理人の経験でもいくつはあります。

たとえばコート紙。

これは冒頭でお話しましたけど
チラシ用なら少々の色違いはOK。

実際のところは問題ないんですよね。

こういう品質のばらつきというのは
結構な頻度で出てきます。

操業上のミスの場合もあれば品種を変更する
紙替えと呼ばれる工程で出ることもある。

巻取り品の場合は継ぎ目回数が
多すぎるからB級品だったり。

長さが若干不足するからB級品とか。

欠陥の個数が多いのでB級品とか。

色々ありましたね~

枚葉の場合は1枚1枚なので
継ぎ目はないし欠陥も除去しやすい。

しかし、巻取り品の場合はそうはいかない。

欠陥を取り除いて所定の長さを
確保しようとすると継ぎ目が出る。

印刷会社は継ぎ目部分は取り
除くのでその手間が増えてしまう。

継ぎ目処理のやり方が悪いと断紙する。

印刷工程での断紙はかなりヤバい。

印刷効率がガタ落ちになるんですよね。

一般的なチラシならまだいいんです。

しかし新聞の場合は特にヤバい。

新聞って時間との戦いですからね。

断紙で印刷作業の中断なんて最悪。

対応策があるとはいえとても嫌がる。

当然ですけど。

なので、B級品として使ってもらえるなら
使ってもらうと言う感じですかね。

ただ、新聞紙の場合はあまり
転用が効かないんですよね。

なのでユーザーと要相談、
みたいな感じだったと思いますが。

段ボール用のライナーなんかでも
色違いが出たら外から見えない

内側に使ってくれとかそういうことを
頼んで販売していたような気がします。

こういうのって営業員とユーザーの
関係の良さが重要になってくる。

実は。

工場の仕上げ効率向上が営業の
努力の結果だったりするんです。

管理人がいたところではそういうことを
意識している人はいませんでしたけど。

管理人のまとめ

今回は訳ありコピー用紙とは?
紙にもB級品があるというお話でした。

コピー用紙に訳あり品があるし
一般の紙にもB級品がああります。

こういうのはどうしても一定の
割合で出てきてしまうんですよね。

操業のミスの場合もあるし
調整で発生することもある。

だからといって全部損紙にすると
それは生産や仕上の効率が悪くなる。

そのため実用上使えるならB級品として
安く販売するということでした。

管理人としてはこういうのは製造側と
ユーザー側でうまく折り合いをつけて

どちらも損しない、win-winの関係で
やってほしいなと思っています。

この記事が、訳ありコピー用紙が
ある理由の参考になればと思います。

訳ありコピー用紙、うまく使って下さいね!

(参考)
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