感熱紙はコピー用紙なの?両者は全く別物で値段も違います!

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感熱紙 コピー用紙 違い

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、感熱紙はコピー用紙ではなく
両者は全く別物で値段も違いますというお話。

管理人はこの質問を見たときに
かなり驚きました。

感熱紙とコピー用紙が違うのか?
と言う疑問があることに驚いたんですね。

元製紙会社社員で技術系の
管理人からすると何を言っているのか

というのが本音なんですが紙のことを
知らない人なら仕方ないんでしょう。

どうも、スーパーで売っている格安の
コピー用紙が感熱紙では、ということらしい。

いやいや、それありえませんから。

ということで。

この記事では、感熱紙とコピー用紙は
全く違う神であるということについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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感熱紙とコピー用紙は全く違う紙

感熱紙とコピー用紙は全く違う紙です。

どっちもプリンタで印刷する
白い紙じゃないかというのでしょうが

専門的に言うと紙として
全く違っています。

まず、感熱紙は塗工紙。

紙の表面に塗料が塗工されています。

コピー用紙は非塗工紙。

紙の表面に塗料は塗工されていません。

コピー機で使える塗工紙は
ありますがそれはごくわずか。

しかも値段が高い。

市販されているコピー用紙は
基本的に非塗工紙になります。

まずはこれが一番大きな違い。

価格も、塗工している感熱紙が塗工
していないコピー用紙より安くなることない。

感熱紙はコピー用紙よりかなり高価ですから
格安コピー用紙は感熱紙ではありえない。

感熱紙はコピー用紙よりも塗工薬品、
塗工工程の手間が余計にかかりますので。

それから、発色方法も全く違います。

感熱紙は、熱をかけると発色する。

インクやトナーはいりません。

しかし、コピー用紙はトナーが印刷される。

印刷するならトナーが必要です。

インクジェットプリンタで使うなら
インクジェットインクが必要。

感熱紙のように熱だけで
発色したりはしません。

だから印刷するプリンタも違います。

感熱紙はサーマルプリンタ、
コピー用紙はコピー機。

どちらも専用プリンタでしか
使うことは出来ません。

感熱紙をコピー機で使うと
熱がかかるときに真っ黒になるし

コピー用紙をサーマルプリンタで
使っても何も発色しません。

感熱紙をインクジェットプリンタで
印刷してもにじむだけです。

コピー用紙ならある程度の
印刷はできますが。

こんな感じで、あげていくと
かなり違いがあると思います。

管理人の感覚で行くと、コピー用紙は
上質紙をうまくアレンジしたもの

感熱紙は上質紙の上に感熱塗料を
塗工したものという感じですかね。

いずれにしても、両者を同じだと
思うことが驚きなわけです。

感熱紙とコピー用紙が同じだと思う理由

管理人からすると、感熱紙がスーパーで
売っている格安コピー用紙と同じと

思うことが驚きなわけですが
ではなぜそんなことを思うのか?

管理人の推測では、昔、感熱紙は
文書の印刷に使われていたので

今はこれが安くなってコピー用紙として
使われているのではないかと思ったとか。

そんな感じでしょうか。

格安コピー用紙が古くなった感熱紙を
使っているわけではないんですが

そんなふうに思う人が
いたのかも知れません。

まあ、こんなのは知らなければ
仕方ないことではあるんですけど。

だいたい、格安コピー用紙は輸入紙で
インドネシアの紙が多いです。

それで、インドネシアは非塗工の
コピー用紙は大量生産してます。

しかし感熱紙はそんなに
作っていないと思います。

単純な印刷用の塗工紙なら
製造しているでしょうけど

感熱紙は片面に3回程度
塗工しないといけない紙ですから

そんなに手間がかかる複雑な紙を
大量生産してるとは思えないんです。

それにそんなに大量に
消費する用途もないでしょうし。

日本のコンビニなどの
レジ用紙は感熱紙です。

しかし消費量は印刷用の
コート紙が圧倒的に多いです。

レジで使うレシートと折り込み
チラシの量では比較になりません。

管理人が知る限りでは感熱紙は
紙の中でも高価な部類です。

コピー用紙とは製造方法も
販売ルートもコストも用途も違う。

共通点は白い紙、という
ところくらいでしょうかね。

感熱紙とコピー用紙の見分け方

感熱紙とコピー用紙は
全く違う紙とお話しました。

ではその見分け方はどうすればいいか?

管理人が思いつく方法としては
火であぶるのが簡単かなと思います。

感熱紙は熱がかかると発色するので
ライターなどであぶれば発色します。

コピー用紙は発色しません。

それ以外だと感熱紙は表裏差が大きいです。

感熱塗料はとても白いので表面は白く
裏面は若干黄みがかったように見えます。

ただしこれはいつでも使えるわけではなく
ある程度の目安ということになります。

もう一つ、コインスクラッチ
という方法もあります。

一円玉で紙の表面をこすると
アルミが削れて黒い筋が出来ます。

これをコインスクラッチと言うんですが
感熱塗料が塗工している面は

だいたいコインスクラッチが発生して
1円玉でこすった跡が黒くなります。

コピー用紙でもコインスクラッチが
発生することがありますが

感熱紙よりは薄くなるので
違いはわかると思います。

しかしこれも絶対ではないので
一応の目安ということです。

管理人的には火であぶるのが
確実だと思いますね。

管理人のまとめ

今回は、感熱紙とコピー用紙は
違うものであるというお話でした。

両者の違いは数々ありますが
塗料が塗工されているかどうか

熱で発色するかどうかとか
というのが大きな違いですね。

まあ、感熱紙は熱で発色するような
塗料を塗工しているわけですが。

いずれにしても両者が同じなのか
という質問に関しては

あまりに見当違いのことなので
管理人的には驚きのお話でした。

専門的には当たり前でも
一般的にはそうではない。

このブログならこういうところを
説明しないといけないんでしょう。

管理人は一応、元製紙会社社員ですから。

この記事が、感熱紙とコピー用紙の
違いについての参考になればと思います。

紙の使い方、間違えないようにして下さいね!

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