ペーパーセメントは紙が波打たない。水性ボンドとの違いは?

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ペーパーセメント

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ペーパーセメントは紙が波打たないが
水性ボンドとの違いは?というお話。

管理人はペーパーセメントって
あんまり聞き覚えがありません。

デザイナーが使ったりするそうですね。

模型を作るときとか版下の接着とか。

それでこのペーパーセメントの特長は
紙に塗っても波打たないこと。

普通のボンドだとちょっと塗り過ぎたら
紙が膨潤して波打つんですが

ペーパーセメントの場合は
それがないんですね。

だから寸法精度が必要な模型や
版下の接着などに使うんだそうです。

ではなぜペーパーセメントは
紙に塗っても波打たないのか?

ということで。

この記事では、ペーパーセメントを
紙に塗っても波打たない理由について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ペーパーセメントを紙に塗っても波打たない理由

ペーパーセメントを紙に塗っても
波打たない理由なんですが。

一番の理由は糊の成分を溶かしている
溶剤が揮発性の有機溶剤であることです。

一般的な水性ボンドの場合、
糊の成分は水に溶かしています。

それを紙に塗れば紙は吸水しますから
水を吸った部分が伸びるんですよね。

紙が部分的に伸びれば波打ったり
シワになったりするわけです。

一方、ペーパーセメントの場合は
水を使っていません。

水の代わりに揮発性の
有機溶剤を使っているんですね。

有機溶剤なので紙に吸い込まれにくいのと
紙に吸い込まれても揮発性なので

紙が伸びる前に溶剤が蒸発する
ということになります。

溶剤が紙に吸われて残るなら
絡まっているパルプ繊維が緩むのですが

そうなる前に溶剤が揮発すれば
紙は伸びないということですね。

ちなみに。

ペーパーセメントに使われる有機溶剤は
ノルマルヘキサンやシクロヘキサンの
混合物だそうです。

どちらも有機溶剤としてはメジャーな物質。

有機溶剤ですから身体にはよくありませんし
揮発性が高いので火気厳禁ですね。

ガソリンの成分でもありますので。

ペーパーセメントの薄め液として
使われるわけですが

ゴキブリにかけたら即死とか
そういう使い方もあります。

推奨は出来ませんけど。

ゴキブリの呼吸器の粘膜を
溶かしてしまうからだとか。

結構怖い液体なんですね。

それから、これは本当にすぐに
揮発する溶剤なので

狭い部屋で使うのは危険です。

特に溶剤に弱い人の場合
気分が悪くなることがあります。

だから換気がいい部屋とか
ベランダとかそういうところで使うべき。

そういえば。

管理人は昔、実験でヘキサンを
よく使っていました。

少しくらいなら問題ないんですが
長時間使っていると気分が悪くなりました。

猛毒ということはありませんが、
換気の良いところで使うのがセオリー。

本当に注意して下さいね。

それ以外の用途としては
シールはがしにも使えます。

糊を溶かすわけですから。

あと、紙との相性でいうと
紙の主成分はセルロースなので親水性、

ペーパーセメントのソルベントの主成分は
ヘキサンなので疎水性。

相性としては真逆です。

紙は水には膨潤してドロドロになりますが
ソルベントにはほとんど影響されません。

だから紙が波打たないともいえますね。

なお、ペーパーセメントは水性ボンドと
違って貼り付ける力は強くありません。

どちらかというと一時的な
仮止めで使うのがいいみたいですね。

そのあたりは水性ボンドと
使い分けが必要なんだと思います。

紙が波打つ理由について

ここからは元製紙会社社員として
本音をお話させて下さい。

だいたい紙は湿度変化に弱いです。

パルプの成分はセルロースですが
セルロースは親水性ポリマー。

とても吸湿しやすいんですね。

製紙工程はパルプスラリーを脱水して
シートを作る工程でもあるわけですが

この脱水が大変な作業なわけで、
特に水分率が少なくなって

乾燥させる工程が一番
熱エネルギーを消費するんです。

逆に言うと乾燥している紙は
相当なスピードで水を吸います。

だから紙の模型を作るような場合、
紙に水性ボンドを使えば

紙が吸水して波打つのは
当然なわけです。

だからペーパーセメントのように
疎水性の有機溶剤のものなら

紙に吸われてもあまり影響が出ないし
すぐに揮発するので波打たないわけです。

なお、紙が波打つ原因は水なんですが。

そもそも溶剤が使われていなければ
こういう問題は発生しない。

そう言う意味ではスティックのりのように
固体に近い糊ならそこまで波打ちません。

ただ、細かいところへの
糊付けはやりにくいですよね。

ですから、こういうのも使い分けが
必要ということなんでしょう。

管理人のまとめ

今回は、ペーパーセメントは
紙に塗っても波打たないが、

水性ボンドと何が違うのか
というお話でした。

結局、ペーパーセメントは糊を薄めている
溶剤が揮発性の有機溶剤なので

紙が液体を吸う前に揮発するし疎水性の
有機溶剤はあまり紙に影響しない。

しかし、水性ボンドの場合は糊を
薄めているのが水なので

糊を付けた部分の紙が吸水して
伸びてしまうために波打つ。

ということでした。

なお、ペーパーセメントに使われる
ソルベントはヘキサンが主成分なので

換気の良い部屋で作業することと
火気厳禁が注意事項となります。

またペーパーセメントは基本的に
一時的な接着に使うもの。

このあたりは水性ボンドとの
使い分けも考える必要があるでしょう。

この記事がペーパーセメントを
使うときの参考になればと思います。

ペーパーセメントをうまく使って
いいものを作って下さいね!

紙の工作
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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