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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回のお話は、PPC用紙と
コピー用紙の違いについて。
これ実は同じ紙です。
どちらかというとPPC用紙が
正式名称という感じですね。
管理人は元製紙会社社員ですから
会社ではPPC用紙と呼んでいました。
一般的にはどうなんでしょうかね?
多分、会社や業界で違うと思いますが
普通はコピー用紙と呼んでいるでしょう。
ではPPCとは何なのか?
ということで。
この記事では、PPC用紙と
コピー用紙の違いについて
管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。
PPC用紙とコピー用紙は同じもの
先程もお話しましたがPPC用紙と
コピー用紙は同じものです。
呼び方が違うだけですね。
それで、コピー用紙の方は
コピー機で使う紙ということで
誰でもその名前を聞けば分かるのですが
PPCは一体何なんでしょうか?
ここでPPCの意味を確認したいと思います。
PPCをウィキペディアで調べると
ものすごい数の意味が出てきます。
- 普通紙複写機 (Plain Paper Copier)
- パーセント (parts per cent)
- 生産可能性曲線 (production possibilities curve)
- クリック報酬型広告 (pay per click)
- ペイパーコール (pay-per-call)
- PowerPC
- Pocket PC
- パンパシフィック・カッパー
- 後部頭頂葉 (posterior parietal cortex)
- 個人情報保護委員会 (Personal Information Protection Commission)
- PPC (Polyenylphosphatidylcholine) – 多価不飽和脂肪酸と結合したホスファチジルコリンを多く含むよう精製したレシチンのこと。多くの場合は大豆を原料に製造される。
- PPC – アメリカ合衆国で行われている射撃競技会の名称。
色々興味深い項目もありますが
ここでは一番上のやつです。
普通紙複写機 (Plain Paper Copier)
これの略語なんですね。
コピーに使う普通の(平らな)紙
という感じでしょうか。
ちなみに。
コピー機と言えば今はほとんどが
デジタルPPC複写機になるわけですが
かつてはジアゾ複写機で青焼きと
呼ばれる湿式の複写機もありました。
コピー機よりも大量に印刷するときは
リソグラフと呼ばれる孔版印刷もあります。
ただ、今はもうほとんどがPPC複写機。
その印刷部分はカラーレーザー
プリンタと同じ仕組みのようですね。
というか、もはやコピー機単独という
機械はオフィスでは見かけません。
ほとんどがデジタル複合機ですから。
結局、データの入り口が違っても
出力部分はみんな同じ。
紙の方も当然同じですね。
紙の名称としては、PPC用紙が本来で
コピー用紙とも呼ばれるという感じですが、
現状ではプリンタ用紙としても
FAX用紙としても使うわけですから
やっぱりPPC用紙と呼びたいんですが
それでは一般的には通じないですかね。
コピーが出来る紙
ここからは余談です。
コピーが出来る紙ということだと
複写用紙になりますから
たとえばカーボン紙、ノーカーボン紙
感熱紙なんかもコピーは出来ます。
先程お話したジアゾ感光紙も
コピーが出来る紙ですよね?
今でこそ普通の上質紙がコピー用紙と
呼ばれていますがかつては違いました。
コピーが出来る紙ということであれば
他にもたくさん種類があったわけです。
その中の一つがPPC用紙。
だから杓子定規に言えばコピー用紙は
PPC用紙だけではない、ということです。
逆に、PPC用紙はプリンタにもFAXにも
使われますからコピーだけじゃない。
屁理屈をこねているおっさんの
お話になるわけですが
厳密な話をし始めると
ややこしいということです。
それから、印刷方式はトナー式以外に
インクジェット式もありますよね?
今ではこれも同じコピー用紙で
印刷できるので問題ないですが
かつては普通のPPC用紙では
印刷がにじんで使えませんでした。
ここは紙の技術が進化したというより
プリンタの技術が進化したんですよね。
インクジェットインクの1滴の大きさを
小さくして吐出量を抑えることが出来て
普通紙でもにじみが少なくなった
というのが大きいと思います。
それで結局、トナー式でもインクジェットでも
PPC用紙でまかなえるようになった。
結果的には、デジタル複合機に使うのは
PPC用紙なんですがコピー用紙でもある。
そんな感じになっています。
管理人のまとめ
今回は、PPC用紙とコピー用紙の
違いについてのお話でした。
PPC用紙とコピー用紙は同じものなのか?
これは今となっては同じです。
かつてはコピー用紙といっても
色んな種類がありました。
複写するという意味ならカーボン紙
ノーカーボン紙、感熱紙、
ジアゾ感光紙などもありましたが
今ではほとんどがPPC用紙。
PPC用紙自体は普通紙というか
見た目は上質紙ですね。
製造条件は調整しますが
基本的には上質紙です。
再生紙もありますが普段見るのは
ほとんど上質紙ベースです。
出力方式も昔は色々ありましたが
だから紙も色々あったんですが
今はほとんどトナー式でレーザー
プリンタと同じ方式になっています。
もしくはインクジェット。
それでこのどちらもPPC用紙で
対応することが出来る。
結果的にはPPC用紙がコピー用紙
ということになるわけです。
OA機器の発達に伴って紙の品種は細分化され
また統合されてきたということなんでしょう。
今はPPC複写機が主流ですが
今後どうなるかは分かりません。
紙も変化しているかも知れませんね。
この記事が、PPC用紙とコピー用紙の
違いを考える参考になればと思います。
たまには紙の進化も考えてみて下さいね!